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あっしらさん、みなさんこんにちは。
その節は私のつたない書込みに対してレスを頂き改めて御礼申し上げます。
さて、一つ疑問があるのですが、純経済的な論理展開の中に時間軸はあるのでしょうか。
昨年から今年に掛けて企業の中国移設が本格化したことをご存知だと思うのですが。
ただ単に組立部門のみを移設するのではなく、設計開発部品調達にいたる一貫したシステム全体を移動し始めております。
その過程で中小下請けメーカはそれに付き合うのかどうか判断を迫られ、多くが断念するしかない状況なのです。
しかし、下請けメーカは現地工場の立上や現地企業の技術指導だけはしっかりやらされ踏んだり蹴ったりと申せましょう。
このような状況の中で50才以上の高齢化した熟練技術者達は最後のご奉公を他国のためにしているのです。
あと5〜6年もすると日本の熟練技術者の多くは退職しその段階でいかなる経済的施策を施そうとも手遅れになると思われます。
生産技術は生産を続けていない限り陳腐化し競争力を急激に失うものであることを純経済論理では加味されているのでしょうか。いささか疑問に思っています。
戦後復興期において比較的短時間にそれがなされたのは生産工場は破壊されたけれども技術を持った熟練工達が大勢居た事を忘れてはいけないと思います。
この10余年日本は熟練工を育てる環境にありませんでした。すなわち今の20代や30台前半の連中には技術を身に付けているものが極めて少数なのです。
どのように日本を復興させるかの青写真も重要でしょうがその時間軸も非常に重要であると考えるられるのです。
国家中枢の方も居られるようですのであえて申し上げますが、カタストロフィーを起こすことも善であると思います。