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(回答先: Re: Ddogさんへのレス:世界経済に対する長期的な見通し 投稿者 じ だよん 日時 2002 年 8 月 08 日 16:49:23)
「じ」さん、こんにちわ。
何度かレスを書こうと思ってきたのですが、自分のことは棚に上げますが、難解な表現と感じてしまうので控えていました。
公共事業は、政治による地域的偏りや利権が絡んだ不要不急の道路建設など数多くの問題を抱えていますが、日本の住宅条件や社会資本が充実したものとは思っていないので、軌道修正しながら持続的に行う必要があると考えています。
一般道路や高速道路については、鉄道・海運・空運を含む総合的な交通体系のなかの一つとして、議論の対象にすべきだと考えています。
列島国家で棒状とも言える国土を山岳地帯が分断している日本は、高速道路の新設に厖大なコストを要します。
経済効果としては5tトラックがごちゃごちゃと走り回っているほうがいいのですが、資源や生活環境を考えれば無駄なことです。
そうであっても必要だと判断した高速道路は、財政状況との見合いを前提に、返済不要の国費を投じて建設してもいいと考えています。
>新規発行通貨を国民にプレゼントするとインフレになるかもしれないが、日銀特融で
>道路工事すると、お金の量も増えるが、資産形成もできる、錬金術。
どういう手法の日銀特融かはわかりませんが、返済しなければならないものであれば、尋常な手段ではそれを返済できない状況ですから、いつかはインフレになります。
高速道路もそうなってきていますが、通行量収入のない一般道であればなおのこと資産ではありません。(消費されずに長期的に効用を発揮するという意味でなら資産とは言えますが)
道路の耐用年数は47年と算定されていますから、道路を増やせば増やすほど、メンテナンスに必要な国費が増加していきます。(国費が枯渇すれば90年代初めのニューヨークの穴ぼこだらけという道路事情になってゆきます)
企業の固定資本はそれで財を生産して通貨を回収することで償却できますが、多くの政府形成固定資本は、迂回的な経済効果で増加する税収に頼って償却していくしかありません。
迂回的な経済効果が実現できない政府形成固定資本の増加は、ストレートに財政に負担をかけることになり、必要な事業さえ実施できない状況を生み出します。
国民に通貨を配って、不十分だと考えている消費財を買ってもらったり、マッサージや風俗で気持ちよくなってもらったほうが“後腐れ”もなくていいという見方もできます。
>銀行にバブル時の土地価格に見合う不良債権処理(税金無駄投棄)は銀行が使えばハ
>イパーインフレだよん
バブルで誰かが得た儲けの半分は国外に流出し、国内分もなにがしかは赤字国債に化けていると推定しているので、預金を維持するため(=貸し出し機能回復)に税金無駄投棄で銀行を国有化し、税制を変更すれば、ハンパーインフレにはなりません。
(健全なバブル利得者はそのお金で郊外に新築住宅を手に入れているでしょう)
ハイパーインフレは、このまま「デフレ不況」が続き、貿易収支も赤字の状態で国民の少なからずが経済的困窮に陥ったときに採られる財政支出拡大により発生すると予測しています。