現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: Re: キャリアさんも謙虚になったら 投稿者 匿名希望 日時 2002 年 7 月 25 日 17:09:31)
若干の”邪心”も込めて、プロボーカルというか、コントロバーシャルなレスを書き込んだところ、予想とおりというか、予想以上というか、ディベートは盛り上がったようです。キャリア問題というのは、維持悪く言えば、どうしても、「ジェラシーの心理学」的ファクターが働くことは否定できない、と思われます。従って、湿っぽくて隠微な感じの議論になりかねず、本来は、こういうサイトでのアジェンダにしないほうがいいのかも知れません。
しかし、「自由競争原理」「市場原理」「グローバルスタンダード」もポジティブに言えば、「他人に勝ちたい」ネガティブにいえば「ジェラシー」が支えている部分は、必ずあるわけです。
キャリアを巡るディベートが盛り上がるのも、レスを書き込まれた個々の方の意向とは別に、まだ、キャリア制度を「公的権威」と感じる傾向が厳然としてあることを示している、とも言えそうです。
この点、若くて真面目なキャリアの方らしい「匿名希望」産も自信を持って、「ベスト&ブライテスト」を目指し、がんばって下さい。
それから、職場の端末から、レスを投稿することに抵抗がある、といっておられるが、そんなことを気にしていては、ベスト&ブライテストにはなれませんよ。職場の上司や同僚と消耗な議論をするより、ここで、あっしらさんらと議論する方がよほど、将来の日本のビジョンを描くのに役立つ、と言いたい。税金の無駄遣いと心配しているのなら、ほかに無駄遣いなど山ほどあるのだから、もっと図太く構えなさい。PKO(プライス・キーピング・オペレーション)など無駄遣いの最たるもの、と小生は思います。
ついでに、国家のバランスシートについてのここでのディベートについての小生の見解を披瀝したい、と思います。
楽観派さんが言っているのは、性格には「周波数帯」でしょうが、形態電話などのモバイル端末も含め、有限な電波資源は総務庁が許認可制度で割り当てています。電波使用料が国家収入になっている筈です。
しかし、こういうトリビアルなことはどうでもいい。本当に言いたいのは、国家(日本国に限りません)のバランスシートと企業のバランスシートは根本的に性格が異なる、ということです。
現在の世界では、国家を超える権力機関はまだ存在しません。
国連のような「超国家的」というか「インター国家的」というか、そういう機関はありますが、軍事力に基づく強制力を持っていませんので、各国歌に言うことをきかせるのは容易ではありません。国連軍といっても実態は「米軍」ですし、米国自信が気に食わなければ、いつでも国連期間から脱退する気ですから、どうしようもありません。
従ってむ、国家は自分のバランスシートについて、どのような「偽造」もできます。国家をチェックする監査法人はないのですから。飛ばしだろうが、資産評価の水増しだろうが、債権放棄だろうが、自由自在です。多少の制約を受けるのは、貿易収支や資本収支など、外国がかかわる分野だけでしょう。
しかし、もちろん、債務超過がべらぼうに大きくなれば、恐慌、内乱、自国通貨暴落、国際貿易停止といった事態になり、国家破産してしまうわけです。ただし、数字的にこのレベルをこえたら国家破産だ、と明示することはできません。かかわるファクターが複雑過ぎるためで、せいぜい、過去の歴史自称を参考に「29年恐慌ではうんぬん」と言えるだけです。通貨流通量もコントロールできる国家は、銀行と違った意味で「信用創造力」もあるのですから。(ただし、ここでいっているのは、国家の政治的性格です。資本は基本的にはインターナショナルなものですし、むしろ、民族国家の制約は資本にとって、桎梏になっているわけですから。この資本の無国籍性と民族国家製との二面性の矛盾を「不均等発展の原因」とかんがえるマルクス経済学者もいるほどです。
ともかく、国家を超える権力機関がないのに、資本の方は多国籍企業といった形で位置不文、国家を超えている、というのが現在の世界体制の歴史的制約と言えるでしょう。