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(回答先: 素晴らしい論文です。 投稿者 名無し 日時 2002 年 8 月 21 日 10:58:14)
現状のデフレ(大恐慌も含めて)の原因は、余乗通貨の存在ゆえだとおっしゃられるのでしょうか。それは倒錯ではないでしょうか?デフレとは、インフレが通貨の過剰だというのであれば、当然通貨の過小でしょう。正しくはともに、通貨の使用の過剰と過小だと思いますが。
こうは考えられませんか?
なぜ貯蓄が過剰になるのか?
投資が利益を生まないから。では、なぜ投資が利益を生まないのか?
実は、急激に「通貨」が減少したから。狭義の貯蓄は増加したが、広義の貯蓄(資産)が、急激に(増幅的に)減少したから。広義の貯蓄が減少した結果、投資の利益率が劇的に下がる。(典型はマイナス)結果、狭義の貯蓄が増加する。この狭義の貯蓄が増加することが、何か金余りであるかの解釈を生むが、実は「通貨」の大減少が生じていると考えるべきなのである。
大恐慌の直前には、繁栄の20年代が、株バブルとともに成立していました。つまり投資が利益を生み、利益が投資を盛んにする。
要するに、株を介した通貨供給システムの成立です。
しかしこの循環は、株価下落とともに、終息致しました。
利益の源泉は、結局潜在投資の源泉としての貯蓄です。
つまり繁栄の20年代には、貯蓄が十分存在し、かつそれが投資となっていた。しかし、急激な変化とともに、大恐慌において、いわゆる貯蓄過剰となった。
要するに、資産バブルとは、広義の貯蓄の増加であり、その後の大恐慌とは、狭義の貯蓄過剰であると。
使用可能な通貨が、適切な分配(株買えば、所得増加)で存在してたが、それが突然消失した。株とは、バブル時には流動性が高いという意味で、広義の通貨であり、それが崩壊で大減少し、通貨のみが流動性となる。
つまり広義の貯蓄が減少し、狭義の貯蓄が増加しているのである。
デフレとは、通貨の不足である。財産税だの貯蓄課税だのは、今ある通貨量又は通貨供給システム(というほどのものでもないのに)を絶対視する物神化である。
公平に、通貨を新規供給することこそ(通貨供給の新システム構築)が、合理的なのである。
マクロの本質は、実はデフレ退治であって、インフレとはその手段の誤りによる副作用でしかないと考える。インフレは、市場の失敗か?
市場への介入こそが、インフレの原因ではないか?