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(回答先: 【世界経済のゆくえ】 「定常状態」あるいは「歴史段階的動態均衡」という経済状況 投稿者 あっしら 日時 2002 年 8 月 20 日 23:28:18)
以前よりあなたの投稿を愛読している在宅者です。
該博な経済学の知識を背景としたあなたの今回の投稿は圧巻ですね。拍手を送ります。最新の経済理論の参照ではなく、スミス、リカード、シュンペータなどへ先祖返りするところなど目から鱗が落ちる思いでした。
そして何よりもあなたの論文は厳しい市場主義経済の原理批判になっている。この点が大変素晴らしい。
あなたの言われる余剰通貨の問題というのは、「貯蓄(S)が、投資機会を見出せない事や銀行の機能不全のために投資( I )に置き換わらない事」だととらえています。
この(S > I )ためスムーズなGDPの再生産が行われにくくなり、そんな厳しい環境の中、企業は生き残るために首きりを行ったり、過当競争に入って行き、結果的にはマクロ的状況をさらに悪化させることになり、いつまで
たってもデフレの罠から抜け出せないのでしょう。
ここで疑問を持つのですが、こうしたことはこれまで各国が経験してきたことです。一番大きなヤツは例の大恐慌だと思います。それらの過去の事例と
あなたの言われる定常状態もしくは均衡状態というのは異なる概念なのでしょうか。
お時間を取らせては悪いので直接お答え戴く必要はありませんが、今後の投稿に際して私のような疑問を持つ者もいることを頭の片隅に置いて戴ければ幸甚です。