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(回答先: Re: 素晴らしい論文です。 投稿者 たんば 日時 2002 年 8 月 21 日 20:09:06)
「たんば」さん、こんばんわ。
>現状のデフレ(大恐慌も含めて)の原因は、余乗通貨の存在ゆえだとおっしゃられる
>のでしょうか。それは倒錯ではないでしょうか?デフレとは、インフレが通貨の過剰
>だというのであれば、当然通貨の過小でしょう。正しくはともに、通貨の使用の過剰
>と過小だと思いますが。
「名無し」さんが、S(貯蓄)とI(投資)で説明されているように、IやC(消費)に使われない通貨を“余剰通貨”と定義しています。
余剰は、過剰という意味ではありません。
インフレについても、通貨の過剰から生じる経済事象だとは考えていません。
財の供給量増加以上に、投資や消費のために財に向けられる通貨が増加することによって起きる経済事象です。
80年代後半を振り返ればわかるように、通貨量が大きく増加しても、株式や土地の取引に向けられる通貨が大きく増加すれば、インフレはそれほど昂進しません。
(株式投資で儲けた人が消費に回し始める段階でインフレ率が高まり始めます)
インフレやデフレは、通貨の過剰や過小というレベルでは論じられない経済事象だと考えています。
>なぜ貯蓄が過剰になるのか?
>投資が利益を生まないから。では、なぜ投資が利益を生まないのか?
>実は、急激に「通貨」が減少したから。狭義の貯蓄は増加したが、広義の貯蓄(資
>産)が、急激に(増幅的に)減少したから。広義の貯蓄が減少した結果、投資の利益
>率が劇的に下がる。(典型はマイナス)結果、狭義の貯蓄が増加する。この狭義の貯
>蓄が増加することが、何か金余りであるかの解釈を生むが、実は「通貨」の大減少が
>生じていると考えるべきなのである。
「バブル崩壊後」の経済状況を「たんば」さん的論理で説明しているものとして、その通りだと思います。
>大恐慌の直前には、繁栄の20年代が、株バブルとともに成立していました。つまり
>投資が利益を生み、利益が投資を盛んにする。
>要するに、株を介した通貨供給システムの成立です。
>しかしこの循環は、株価下落とともに、終息致しました。
>利益の源泉は、結局潜在投資の源泉としての貯蓄です。
>つまり繁栄の20年代には、貯蓄が十分存在し、かつそれが投資となっていた。しか
>し、急激な変化とともに、大恐慌において、いわゆる貯蓄過剰となった。
>要するに、資産バブルとは、広義の貯蓄の増加であり、その後の大恐慌とは、狭義の
>貯蓄過剰であると。
不動産や「株を介した通貨供給システム」というのは不正確で、不動産や株式を介した「通貨移転システム」でしかありません。
将来の売却益を想定した土地や株式の取引を投資だとは考えていません。
より多くの通貨が自分に移転するように願う金融取引です。
また、消費財のように全量が市場の洗礼を受けるわけでもない株式や土地の時価評価をもって、「広義の貯蓄の増加」とも捉えません。
財の生産活動から得られる利益が減少するか、保有している株式や土地を通貨に変えて利益を確定したいと考える人(株式や土地の量)が増えれば、「広義の貯蓄の増加」であることが事実であったと思う人と仮構でしかなかったと思う人に分かれることになります。
>デフレとは、通貨の不足である。財産税だの貯蓄課税だのは、今ある通貨量又は通貨
>供給システム(というほどのものでもないのに)を絶対視する物神化である。
>公平に、通貨を新規供給することこそ(通貨供給の新システム構築)が、合理的なの
>である。
興味深い論点と受け止めていますが、内容がイメージできないので、もっと具体的に説明していただければ幸いです。
>マクロの本質は、実はデフレ退治であって、インフレとはその手段の誤りによる副作
>用でしかないと考える。インフレは、市場の失敗か?
>市場への介入こそが、インフレの原因ではないか?
金融及び経済政策の主要課題が、「デフレ退治であって、インフレとはその手段の誤りによる副作用でしかない」ことに同意します。
インフレは、財の供給量増加以上に、投資や消費のために財に向けられる通貨が増加することによって起きる経済事象ですから、それが起きるのは、経済成長の促進を需要サイドから行ったり、国民が求めているのは財でありながら財の供給量増加とかけ離れた通貨量を供給したときです。
後者は発展途上国で発生しがちのインフレですが、その悪循環はハイパーインフレにつながっていきます。