現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
ドイツ郵便株式会社の経営は、比較的上手くいっているといわれておりますが、英国の郵便事業の方はあまり芳しくはないようです。
【ロンドン=大西康之】英郵便事業のコンシグニア(旧英国郵便)は13日、2002年3月期に11億ポンド(約2035億円)の最終赤字を計上したと発表した。業績改善のため今後3年間に約1万7000人を削減する。3月に約1万5000人の削減を決めており、合計で全従業員の16%が削減対象となる。ジョン・ロバーツ社長は今年末で辞任、社名も年内にロイヤル・メールに変更する。労働組合は人員削減に猛反発しており、日本に先行した英郵便自由化は迷走している。
新たな人員削減は郵便部門が中心。これに伴い現在、1日2回の郵便配達を1回に減らし、年間3億5000万ポンドの費用を削減する。同社は3月に、小包部門を中心に今後3年間で1万5000人を削減すると発表していた。7月に急送小包サービスなどを中止し、海外151カ所の集荷センターのうち50カ所を閉鎖する。英国郵便は2001年3月に株式会社となり、社名をコンシグニアとした。しかし新社名の評判は悪く、旧英国郵便時代からブランド名として浸透していたロイヤル・メールに戻す。後任社長は未定。
【ご参考】
コンスィニヤのトップ、「自社の名前は嫌い」
英国の郵便業務を一手に担う企業コンスィニヤ(旧ポスト・オフィス)の社長アラン・リートン氏が、「(コンスィニヤという)この新しい企業名は気に入らない」ともらしたことが明らかになった。
昨年、100万ポンド(約1億8,000万円)かけてポスト・オフィスからコンスィニヤへと名前が変わったものの、どの言語にもあてはまらないこの名前には何の意味もなく、会社のレターヘッドにさえ「コンスィニヤ――ポスト・オフィスの新名称」と印刷されるほど常に説明を強いられることから、批判が相次いでいた。
リートン氏は「名前を変えられるものなら、すぐ変えたい」とし、今でも、ポスト・オフィスというロゴ入りのマグカップをオフィスで愛用するほど。コカ・コーラの次に英国で一番知られていると彼らが自負するこの名称に、強くこだわっていることをうかがわせている。
コンスィニヤは現在、電子メールの普及による郵便物の減少傾向に加え、一般職員の意欲の低下なども手伝い、1日150万ポンド(約2億7,000万円)の損失を出している。さらに、コスト削減のため、3万人の人員削減と数千ヵ所の郵便局閉鎖を予定している一方、給与アップをめぐって職員の全国ストライキの可能性ももちあがっている。
リートン氏はコンスィニヤの経営状態を「最悪」と評し、状況はさらに悪化するばかりとの見方を強めているという。
コンスィニヤには、今後、新しいロゴの一部として「国民貯蓄と投資」という言葉がつけ加えられる予定であるが、焼け石に水とはこのことかもしれない。
Internet Journey (2.15.2002)