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(回答先: 日本国債、ムーディーズが2段階格下げ〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 5 月 31 日 13:19:35)
米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは31日、日本国債の格付けについて、上から4番目の「Aa3」から2段階格下げし、「A2」にすると発表した。すでに先進7カ国で最低の格付けとなっていたが、ボツワナ(アフリカ)=A1=などを下回り、ギリシャや南アフリカ、ポーランドなど東欧やアフリカなどの新興国と同格になり、政府は反発を強めそうだ。
同社の格下げは昨年12月以来。格下げの理由について「日本政府の経済政策では、国内債務状況の持続的な悪化に対して十分に歯止めをかけることができない」とした。また、「政府債務はどの指標で見ても戦後の先進国に例を見ない水準に近づき、『未踏の領域』に入る」としている。
さらに、今後数年間、債務問題は悪化するが、「政府の資金調達が危機的状況に直面する可能性は少ない」と見ている。
ムーディーズは2月13日、格下げを検討する方針を発表しており、格下げ幅や時期が注目されていた。当初、今月中旬に発表予定だったが、結論を延期していた。
「AA」(ダブルA)格から「A」(シングルA)格への引き下げで、海外機関投資家を中心に運用対象から日本国債を外す懸念が強まる。市場関係者は「格下げは織り込みずみ」との見方が多く、金融市場も大きな変動はなかった。しかし、「日本国債への国際的な信認が低下し、今後、ボディーブローのように利いてくる」(大手証券)との懸念が出ている。
米欧系会社による日本国債の格付けをめぐっては、財務省が4月26日に「格付けの根拠がない」と反論、判断基準を示すように求める異例の意見書をムーディーズのほか、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)、フィッチに送った。3社は「日本経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映したもの」(フィッチ)などとする回答を寄せたが、財務省は「具体性に欠ける」とし、再回答を求めている。【吉原宏樹】