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(回答先: レス1:インフレ疑念への回答 投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 09 日 17:49:16)
あっしらさん、レス有難うございます。
">“完全雇用”状態で名目・実質ともGDPが成長していくためには、貿易収支の黒字分がすべて再投資される状況が続き、不断に「労働価値」が上昇していくことが必要条件になります。
"
なるほど。確かに労働生産性の上昇を組み込めば賃金上昇率=物価上昇率とはなりませんね。
そうすると、問題は、
1)賃金全体が上昇してもその一定割合は必ず貯蓄に回るが、企業の留保利益+その貯蓄分は投資にきちんと回り、新たなGDP産出に貢献するか。
2)一体賃金を全体でどれだけ増やせば経済が好転し、完全雇用が実現されるのか。
3)自由主義経済下においてコストである賃金を上昇させることをどう正当化するのか。
というあたりになりそうですね。
3)が致命的に難しい点ですが、何らかの方法でこれをクリアしたとしても、超優良企業でも国際競争下にさらされていて、競争力を失う事は市場からの撤退を意味する現状を考えると厳しいアイデアと感じます。
同様に、中国に生産基盤を移す事は日本の凋落に繋がるとするあっしらさんの持論も、(認識そのものは正しいのかも知れませんが)WTO加盟国として貿易・海外投資の自由化方向にサオを刺せない日本の現状を考えると、具体的に有効な対策手段がないところが難点だと感じます。