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(回答先: 人間の本性について 投稿者 匿名希望 日時 2002 年 9 月 30 日 05:56:36)
匿名希望さん、今日は。
>Nature of humanbeingの最も根源的なところは動物としての本能的な部分があるでしょう。即ち、自
>己のDNAをできるだけ有利な環境下で永続させたいとする願望です。個々人に与えられる財産、
>才能、気質、運はそれぞれ異なりますが、それぞれがより良き自分の一生を全うしたい、のみな
>らずそうした環境を自らの子孫に残したい、と考えるのは自然なことだと思います。他と共存共
>栄を図ることができることもありますし、他を蹴落として自己の相対的地位を高めねばならない
>場合もあるでしょう。
人間が生物であることは紛れも無い事実ですし、性欲や種族保存といった形で生物学的な本能が現
れるのは自然なことだと思います。同時に人間は極めて観念的な動物でもあるわけです。これは
ある種の知識の流布が、文化的態度をガラっと変えてしまうことだって十分に考えられることだと
思います。
ところで猿人類から原人が派生したのは約500万年前のことだそうですが、諸々あった原人種のな
かで、我々人類は約200万年前アフリカに住んでいたたった一人の女性の子孫、つまり人類は文字
通り兄弟だったらしいのです。遺伝子レベルの話であれば人類は恐ろしく均質であるばかりでなく
ネズミともクジラともそれほど違わないものらしい。
もう一つ。これはホントに不思議に思うのですが、精子と卵子が減数分裂して半々の遺伝子を受け
継ぐといった知識が一般に流布されたのはいつのことなんでしょうか？日本でなら多分戦後のこと
だろうと想像しています。それ以前の生殖の知識についてもよく知らないのですが、多分「男は種
女は畑」と男性の自己保存の延長として子孫を考えていたのではないでしょうか。
これが減数分裂となれば話は全く違ってくる。なんせ遺伝子情報は２^２分の一、８世代で１バイト
256分の一に希釈されるわけですからねぇ。延々とクローンか血族結婚でもくりかえさないかぎり、
万世一系などただの妄想のように思います。
だいたい猿の群れだって、有力者の愛人といった個体は優位を得ますが、子供は関係ないですから
ね。北キツネの親でもある年齢に達した子供はライバルとしてテリトリーから追い出します。
よく相続税減税の言い訳に「子孫の財産を残すためにベンチャービジネスを立ち上げる。これは本
能だ」という政治家がいますが、またデマかと。少なくとも私はそんな人を知りません。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。