現在地 HOME > 掲示板 ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 人類は皆兄弟 投稿者 /ユー 日時 2002 年 10 月 01 日 17:56:36)
>同時に人間は極めて観念的な動物でもあるわけです。これは
ある種の知識の流布が、文化的態度をガラっと変えてしまうことだって十分に考えられることだと
思います。
仰る通りですね。人類の歴史には実際そのような試みも幾度かあったでしょう。例えばカンボジアのクメール・ルージュなどは「まだ穢れていない」子供達に親達を監視させ、当局の意に沿わない者を通告させようとしたりしました。しかし、こういう「自然」に反した社会設計は必ず破綻を来すと思います。子供は生れ落ちてからは共同体のものであり、親は養育者に過ぎない、とか、DNAの繋がりなど幻想に過ぎない、などとする「知識」というか「思想」は著しく人間の本性から外れたものだと思います。
>よく相続税減税の言い訳に「子孫の財産を残すためにベンチャービジネスを立ち上げる。これは本
能だ」という政治家がいますが、またデマかと。少なくとも私はそんな人を知りません。
日本社会に大富豪は必要ありません。我が国はそういう国柄ではありません。従って相続税や贈与税は極端に高くて良いし、所得税の累進性は極端にきつくて良い。富豪の中でその体制に不服のある者は他国へ移住してもらって結構なのですが、国外脱出した富豪というのを寡聞にして聞きません(笑)。やはり財産の多寡に関わらず日本は過ごしやすい国なのでしょう。このことは人間の本性である自分とその子孫繁栄を求める性向に反した行為であると短絡的に見るのではなく、その繁栄を築き上げる場としての社会を維持・安定させるための我が国なりのコストと考えるべきです。ここら辺りがおかしくなってきた頃から日本の衰退が始まっています。