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コイズミ構造改革や続々とリークされる組織の 腐敗・堕落情報に対して
メディアが中心になって形成されてきている世論は「腐敗したものはパージせよ!」
「非効率なものは市場から退場させよ!」というような傾向です。
コイズミの政権維持や財務省の権限拡大、ハゲタカファンドの日本買い漁りなどの
利害がその後ろにあることを見ようとせず、反論するものを「抵抗勢力」として
報道する方向には、メディアそのものの利益も関係しているとは思いますが…
それにまんまと乗っかり、ベーシックな経済学にも目を向けようとせずにコイズミ
が駄目ならイシハラと英雄待望を繰り返す世論はなにか恐ろしく幼稚なものを感じ
ます。
こういった現象の背後にあるのは我々が幼少期から親しんできた『物語』に原因が
あるのではないかと最近思います。「ウルトラマン」などのヒーローものに代表さ
れる勧善懲悪や「水戸黄門」などの正義と権威がべったり一体になったものなど、
A)「常に正しいもの」があって彼らは勝利する。
B)「常に正しくないもの」も存在して彼らは敗北する。
C)価値基準はただ一つであり、「利害」ではない。
D)正義と権威は一体である。
E)目的が正しければその手段も正しい。
F)「悪」は物語の読み手、あるいは物語中の部外者の中には存在せず、常に「外か
ら」やってくるかあるいは「外に」存在する。
G)しばしば「正義」も外からやってくる。
こういう物語に洗脳されてきた結果が今の経済の惨状を正面から見ない世論なのだろ
うと思います。