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(回答先: 早見さん、小泉首相は米国政権の指示で訪朝したのですよ 投稿者 あっしら 日時 2002 年 9 月 21 日 17:34:21)
毀誉褒貶多々ある人ながら、なかなか鋭い内外情勢分析で知られるサイトから。
http://www.zorro-me.com/200209/020920.html
北朝鮮を崩壊させる道 「拉致問題」はあれではすまない
そして世界史は新しいロクでもない時代へ入ろうとしている。
★拉致されたのは「87人」★
宮崎学である。
小泉訪朝の結果は「パンドラの箱」を開けた。毎日驚くべき事実が明らかになっているが、北朝鮮という国家の性格を考えるとまだまだ拉致問題だけでも奥底のしれないおぞましい真相が眠っているだろう。
一例が日朝政府が発表した「11人」 「4人生存8人死亡」そのものにそもそも重大な疑問があるのだ。
一種の「幕引き」をこの数字で狙ったのだろうが、実際にはそんなもんやなさそうや。日経が「60人」という数字を出していたが、日本の公安スジがつかんでいる情報は、なんと「87人」だという。すくなくとも「87人」という警察が把握している数字が真実だとすれば、小泉が「11人の安否」程度のことでダマされて帰ってきたというのは許されることではあるまい。その大半が、今回あきらかにされなかった、ということは殺されている可能性があるわけだ。こんごサンケイ新聞あたりの報道に期待したい。
さらに、在日朝鮮人の拉致された数となると、その100倍はあるだろうといわれている。彼らもまた被害者だ、ということを組員は決して忘れてはならん。拉致された日本人同様に密殺されている可能性が高いのだ。
「脅す、ごねる、居直る」でこれまで通してきた北朝鮮の今回の豹変にの裏にはなにがあるのか?犯人が犯行を「自発的」に認めるというようなことはないわけで、今回、「8人死亡」という事実、有本・石岡両氏がともに「88年11月4日」死亡というような不自然な日付をあえて公表したのも、「もっとほかの犯罪、大量虐殺を隠す」という目的なら十分理解しうることだ。
★小泉訪朝とアメリカの意志
しかしながら、わしはここでもうひとつ見落としてはならん絵図の背景がある、とおもう。それは小泉訪朝とアメリカの意志、ということだ。
アメリカにとっては「拉致問題」などはどうでもええことだ。だから全然興味すらしめしていない。なに、自分らもいくらでも似たようなことはやってきたことだしな。彼らの関心はもっぱら北朝鮮の軍事にのみある。
これはイラク侵攻の際に二正面作戦は採りたくないという戦術的な側面 がまずある。北朝鮮がこの脅しに「屈服」した、ということでアメリカは本来の狙いである中東戦略、イラク侵攻に専念できるというメリットが生じる。湾岸戦争以来の、アメリカが脅迫し、日本がゼニを出すという構図は今回も生きていた。
一方、北朝鮮は国内の存続基盤すらゆらぎはじめた金正日としてはこれ以上のアメリカの圧力をかわし、なんとか妥協することで延命を計ったということだろう。
しかしながら、アメリカの意図は単に「イラクをやっつけて中東石油利権をゆるがぬ ものにする」だけではない。
数日前の讀賣新聞にヘンリー・キッシンジャー(「ノーベル平和賞」受賞者やで!)が「地球を読む」というコラム記事であまりにもアケスケに書いているのでさすがのわしも仰天したのだが、世界史上で初めて「民族独立」「内政不干渉」という「国際ルール」の破棄をめざす大帝国を作る、という意味のことを言っている。
曰く
「政権交代を軍事介入の目的とする新しい手法は革命的なものである」
「1648年のウエストファリア条約で樹立された、他国の内政への不干渉という原則に対する挑戦である」
「バクダッドへの道はエルサレム経由ではない。エルサレムへの道がバグダッド経由なのである」。
つまり、アメリカは20世紀初めごろの「孤立主義」から20世紀後半の「世界の警察官」を経て、いまや、かってアレクザンダー大王や、ジンギスハーンもできなかった「アメリカ地球帝国」への道を21世紀に踏み出す、という宣言なのだ。
いうまでもなく20世紀後半の歴史は、アジア・アフリカ、ラテンアメリカ諸国がかっての植民地のくびきからすくなくとも表面 上の独立をかちとり、欧米列強との対抗性を獲得をめざし、成否はさまざまではあったがその過程をたどりつつあったわけだが、そのような20世紀の動きを真っ向から否定し、精算してしまおう、というのが「大量破壊兵器の地球的規模での拡散阻止」に名を借りたアメリカの意図だというわけだ。つまり世界史は新しいロクでもない時代に入ろうとしている。
キッシンジャーはそれがアメリカのとるべき道で、世界をテロから救う道だ、というのだが、わしは結果はその逆になるとおもう。キッシンジャーちゅうのは事実の指摘においてはおおむねわしは同感なのだ。結論は正反対やけどな。
その当否はさておいても、田舎の弱小ヤクザが、中央の巨大ヤクザにホンキでにらまれて、あわててご近所に「ちょっと迷惑かけまして、すんまへん」というた、みたいな滑稽さもある今回の、小泉訪朝というのは、実はそのような巨大な変化の流れの中でのできごとだということを見逃したらアカん。(後略)
また、9/10の段階で下記のようなことも。
http://www.zorro-me.com/200209/020910.html
小泉訪朝?アーミテージの言いなりになっただけやで
(以下抜粋)
さて、小泉訪朝に関しては、なに、アーミテージが「行って来い」ゆうたからいくだけのこっちゃで。 アメリカも、中国も、ロシアも、北朝鮮も、そして日本も今やすべての権力の座にあるやつが「このままそっと現状維持」を願っている、というのが小泉訪朝のキーワードであろう。小泉はそのためのコマに過ぎない。そらええけど、拉致されてコマにされたほうはたまらんな。
むろん、ロシア経由でアメリカを通じて「お土産」の話ぐらいはしてるだろうが、きょう帰国する元赤軍派の家族以外の連中、つまり実行犯たちが歴史のピエロにを演じさせられないことを祈る。ま、あれだけ長い間タダメシくわせてもろて、なんもせんちゅうわけにはいかんやろけどなあ。
政治家に限ったことではないが、「今のままで、そっとこのまま」などという輩が権力を握っているときに限って、予想外の展開でその存立基盤が崩壊するのはとっくに歴史であきらかなことであり、モンダイはいつ、どうなるか、ではなくて自分が何をするか、ということやで。悲憤慷慨や解説は要らない、といってええほどわかりやすい世の中や。