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(回答先: Re: バン=アレン帯を人間は安全に通過することができるのか? 投稿者 月着陸に疑問あり 日時 2002 年 9 月 12 日 11:54:49)
http://www-step.kugi.kyoto-u.ac.jp/~machida/Rad_belt.html
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放射線帯 ( Radiation Belt)
地球を取り巻く様に存在する高エネルギー荷電粒子の帯状の構造で, 発見者の名を冠してバンアレン帯 (Van Allen Belt ) とも呼ばれます。放射線帯は地球に近い内帯の部分と, その外側に存在する外帯の二つの部分に分けられます。内帯は, 地表 1000 kmから1万kmの高度に主として数MeVから数 100 MeVの高いエネルギーをもった陽子が地球磁場によって捕捉された領域です。また, 外帯は, 地球の中心からその半径の 2 倍から 7 倍の高度に位置し, 40 keVから数 10 MeVの電子と陽子によって構成されています。磁気嵐の時等に磁気圏尾部で生成される加速粒子が放射線帯の夜側外縁に注入されますが, その後, 磁気圏の内側に輸送される際, 断熱的な加速を受けて, 高エネルギー粒子が生成されると考えられています。また, 宇宙線が地球大気に飛び込むと, アルビート中性子が発生し, さらに, それが崩壊して高エネルギーの電子と陽子が生成されますが, 中でも, 陽子が内帯の形成に部分的に寄与していると考えられています。近年, 高度 5000 km付近に宇宙線が直接捕捉されてできたと考えられる He, N, O, Ne 等のイオンで構成される第3の放射線帯が発見されました。
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スペースシャトルの飛行高度は約350km前後、高くても500km程度です。バンアレン帯の下です。
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http://spaceflight.cool.ne.jp/mars/odyssey.html
The Martian Radiation Environment Experiment(MARIE)
火星 放射線環境 測定機器
宇宙空間の放射線(宇宙線)は、今後の惑星間任務における乗組員を、極端な危険にさらす恐れがある。これらの有害物質は、我々の故郷の星や太陽、及び太陽系外の星々からやって来る。我々の中枢神経を破壊し、白血病やガンを引き起こす原因となるものである。宇宙線の観測は、スペースシャトルや国際宇宙ステーションでも日夜行われていて研究されています。しかしながら、未だかつて人類は、地球磁気圏の外を旅したことがありません。(地球をとり巻く磁気圏は、有害な放射線が地表に到達するのを防いでいる)マーズ・オデッセイに搭載されている計測器(MARIE)は、火星軌道を周回中に、火星上の放射線について計測する。また、地球から火星までの巡航中も、絶え間なく放射線データを集めるように設計されている。
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しかしながら、未だかつて人類は、地球磁気圏の外を旅したことがありません。??? そうなのか。やっぱり。
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http://wwwsoc.nii.ac.jp/jarap/nrpb_221.html
:宇宙空間の放射線:
Radiation Measurementsの最近号(30, 1999)には、ヒュー
ストンのNASAのセンターで開かれた会議から、宇宙飛行士が
受ける放射線量に関する多くの論文が載せられている。
宇宙ステーション・ミール(MIR)に関するロシアとブルガリア
の科学者の論文では、同ステーションの10年間の飛行中に、多く
の太陽陽子イベント(SPE)が起こっていたことが搭載された計器
によって記録されている。
ミールの軌道は磁気圏(太陽に面する方向には地球半径の約
10倍程度、反対側には約100倍以上ある空間を指す、その外側の
大気はほとんど電離していて、陽子と電子が主成分である)の
中にあり、ある程度宇宙線から守られている。
普通の厚さの遮蔽(アルミ10g/平方cm)をもつ宇宙船の中に
いるとして、1989年9月29日にあった太陽フレアによる惑星間
空間の線量を見積もると、それは約1Svになる。この値は、2年
かけて火星に行くときの最大許容線量と考えられている線量で
あり、たしかに危険な値である。