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(回答先: 「天が燃えているよう」 のどかな田園地帯に火の玉 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 7 月 02 日 19:12:11)
●空中衝突のロシア機、管制指示への対応が遅れた=スイス当局
[チューリヒ 2日 ロイター] ドイツ南部ユーバーリンゲン上空で衝突した航空機2機は、双方が衝突を回避しようとして高度を下げていた。
スイスの航空管制当局者が、記者会見で明らかにした。
管制側はロシアの旅客機の操縦士に対し、高度を大幅に下げるよう指示。操縦士は3度目の指示に従った。
指示の緊急度が高まっていたにもかかわらず、ロシア機の対応がなぜ遅れたかは不明という。
一方のボーイング757型の貨物機に関しては、機内に備え付けられた警告装置が作動した後に、高度を下げ始めていた。
仮に貨物機が航路を維持していた場合、衝突発生は確実に避けられたという。(ロイター)
[7月2日20時50分更新]
●「火の玉が落ちてきた」湖畔のリゾート地に戦慄
【ユーバーリンゲン(ドイツ南部)2日=貞広貴志】「空から火の玉が落ちてきた」――ドイツ南部ボーデン湖北岸上空で1日深夜発生したツポレフ154型旅客機とボーイング757型輸送機の空中衝突事故。炎上した機体の破片が落下したユーバーリンゲン市など湖畔のリゾート地は戦慄(せんりつ)に包まれ、夜のしじまを破られた住民たちは口々に恐怖の体験を語った。
「空が突然とても明るくなった。まるで燃えているように見えた」。事故発生当時、ボーデン湖を航行中だったフェリーの船長、クラウス・バリンカさん(42)はDPA通信に対し、事故当時の様子を語った。フェリーに乗っていた他の目撃者も、3つの火の玉が見えたと証言した。
また、事故を目撃した別の地元住民は米CNNテレビに対し、「雷のような音がして外に出ると、2つの赤い火の玉が上空高くに見え、ゆっくりと落ちてきた。それらは大きな飛行機の残がいで、草原に落ちて燃えていた」と証言した。
独NTVテレビによると、現場ではヘリコプターを飛ばして空から生存者を捜しているほか、地上では数百人の救助隊員が警察犬や暗視カメラを使い、付近を捜索している。
スイス、オーストリアとの国境にまたがるボーデン湖はドイツ最大、面積約540平方キロの広大な湖面が美しく、水上スポーツなどが楽しめる夏のリゾートとして知られ、「ドイツのリビエラ」とも言われる。
◆“過密”欧州の空◆
地上の管制官の監視を受け、衝突防止装置(TCAS)が搭載されているとみられる大型機同士の空中衝突はなぜ起きたのか――。
航空機の空中衝突で多数の死者を出した最近の事例としては、1996年11月にインド・ニューデリー近郊でサウジアラビア航空のジャンボ機とカザフスタン航空のツポレフ型旅客機が衝突、乗客乗員350人が死亡する事故があった。この事故では、パイロットが管制指示を誤解した可能性などが指摘された。
米国では78年9月、カリフォルニア州でボーイング727型旅客機が小型機と空中衝突。乗客ら137人と住民7人が犠牲になった。事故が起こった空域は小型機が多い空域で、管制官の不適切な指示や、パイロットの他機情報の誤認が事故原因とされた。
わが国では71年7月、岩手県雫石町上空で、全日空のボーイング727型機と訓練中の自衛隊機が衝突し、全日空機の乗客乗員162人が死亡する事故が起きたが、自衛隊機の見張りが不十分だったのが原因だった。
今回の事故のように、高度1万メートル以上で巡航する場合は、有視界飛行ではなく、地上の管制に従う計器飛行を行うことになっているが、現地では、旅客機のパイロットが管制官の指示に従わなかったとの見方も出ている。元日本航空機長の山森久彰さんは「指示に従っている限り事故は起こらないはず。最近の航空機には衝突防止装置が装備されているが、ロシア製の『ツポレフ』は機種が古いため、装備されていなかった可能性もある」と指摘する。
他機が接近した場合は、目視でも確認するが、相手の高度を正確に把握するのは難しく、過去の空中衝突では、機長が相手の高度を誤認し、高度を上げ下げしたため、衝突したケースもあった。元日本航空機長の諸星広夫さんは「欧州の空は、ただでさえ航空路線が縦横無尽に走っている。今回の現場は、複数の国の国境に近く、各国管制からの連絡が、うまく伝わっていなかった可能性がある」と話している。(読売新聞)
[7月2日21時16分更新]
●捜索は難航、墜落機体と遺体30キロ四方に散乱
【ユーバーリンゲン(ドイツ南部)2日=貞広貴志】1日深夜にドイツ南部ユーバーリンゲンで発生した航空機の空中衝突事故で、地元警察による捜索と遺体の収容作業は2日の日の出(日本時間同日夕)とともに本格化した。だが、機体の破片や遺体は事故現場の30キロ四方にバラバラになって散らばっているため作業は難航し、上空1万2000メートルを飛行中のジェット機同士が衝突した破壊力のすさまじさを見せ付けた。
ボーデン湖畔から北へ約5キロのオービンゲン。林に囲まれた2階建ての真新しい民家の敷地には、主翼とエンジンが飛び込んだ。事故当時、農業を営む家族は眠っており、爆発音を伴う突然の落下物は家屋からわずか10メートルの倉庫に落ちた。「われわれの間に死傷者が出なかったのは、奇跡だ」。自転車を押しながら、黒く焦げた機体の残骸を遠巻きにながめていた地元住民がつぶやいた。
ツポレフ機のものと見られる垂直尾翼も、別の民家からわずか100メートルほどの地面に突き刺さっていた。主翼の一部と見られる破片は、そこからさらに1キロも離れたトウモロコシ畑で炎上して転がっており、はるか上空で空中分解した機体が静かな農村にじゅうたん爆撃のように破片を撒き散らした光景をまざまざと想起させた。
上空から事故現場を視察した地元バーデンビュルテンブルク州警察のエルビン・ヘドガー本部長は、「事故の痕跡は、ボーデン湖から北方約30キロに広がっている。残念ながら生存者の望みがないことは一目でわかった」と断言する。
「午前10時現在、収容されたのは遺体が12体、それに数多くの人間の身体の『パーツ』だけ。朝早く、最初の子供の遺体も見つかった」。ユーバーリンゲンの急設された記者センターで、広報担当の地元警察官が悲痛な情報を伝えた。地元警察は他州の応援もあおぎ800人の捜索体制を組んだが、被害が広がった範囲のあまりの広さに呆然と立ちすくむ姿ばかりが目立った。(読売新聞)
[7月2日21時16分更新]
●露民間局長「衝突防止装置あり、人為的要因は明らか」
【モスクワ2日=瀬口利一】ドイツ南部上空で起きた露民間旅客機と貨物機の空中衝突事故で、ロシア運輸省のアレクサンドル・ネラジコ民間航空局長(第1次官)は2日、記者団に対し、「旅客機は衝突防止装置(TCAS)を備えていた」と語った。ただ、正常に作動していたかどうかについては明確にしなかった。同局長は事故原因が「人為的要因によるのは明らかだ」との見解を示した。(読売新聞)
[7月2日21時42分更新]
●<航空機衝突>40遺体を収容 ロシア機のミスが原因か
【ベルリン藤生竹志】ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州上空で1日深夜(日本時間2日朝)、バシキール航空旅客機(ツポレフ154)と米国系輸送会社DHL貨物機(ボーイング757)が空中衝突、墜落した事故で、現地警察当局は2日、約40遺体を収容した。地上で事故に巻き込まれた人はいなかった。
ロシア・バシコルトスタン共和国のバシキール航空モスクワ支店によると、旅客機は乗員乗客69人で、乗客57人のうち、52人が高校生以下の若者で、12歳未満の児童も8人いた。またDHL機はイギリス人操縦士とカナダ人副操縦士の2人が搭乗しており、計71人全員が絶望視されている。
チューリヒの管制当局によると、両機は高度1万2000メートル付近で接近したため、管制官がバシキール機に高度を下げるように指示。しかし、直ちに応答がなく、高度を下げ始めるまでに間があった。DHL機は衝突防止装置(TCAS)が作動して高度を下げており、結果的に双方が高度を下げたために衝突したとみられる。
同当局者は「バシキール機がすぐに指示に反応しなかったことが事故につながった」との見方を示した。バシキール機にTCASが搭載されていない可能性や、ロシア人パイロットの英語力不足による人的ミスの可能性も指摘されている。
インタファクス通信によると、高校生らはバルセロナで開かれるユネスコ(国連教育科学文化機関)フェスティバルに参加する予定だった。同共和国政府要人の子供も多く含まれていたという。
高校生らは29日にモスクワ入りした。しかし予定した飛行機に乗れず1日にチャーター便に乗り、事故に遭った。
墜落現場付近で住宅や学校、農場が一時炎上したが、数時間後には鎮火、死傷者はなかった。
在モスクワ日本大使館と在ミュンヘン日本総領事館よると、バシキール機の乗客名簿に日本人名はなく、墜落現場周辺には日本人が住んでいなかった。
◇
【モスクワ町田幸彦】ご褒美のはずの海外旅行が最悪の惨事となった――ドイツ南西部で起きた旅客機と貨物機の空中衝突・墜落事故。事故機の乗客の大半は高校生ら18歳未満の青少年だった。一行はスペイン東部カタルーニャ地方での2週間の休暇旅行に行く途中だったが、この旅行はユネスコ(国連教育科学文化機関)が計画した選抜試験をパスした特典だった。
ロシア通信などによると、事故機に乗った青少年はユネスコが組織する学校の生徒で、今回の休暇旅行に参加するため、様々な選抜試験を勝ち抜いてきたという。青少年の大半は、バシコルトスタン共和国の大統領府・政府閣僚など要人の子弟だという。
一行は29日にモスクワのシェレメチェボ空港に到着したが、予定していたスペイン行き便に乗れなかったため、バルセロナ行きのチャーター便を航空会社側に要請。この便が事故に遭う結末となった。(毎日新聞)
[7月2日23時30分更新]
●<航空機衝突>双方が高度を下げ衝突 人的ミスの可能性も
【ベルリン藤生竹志】ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州上空で1日深夜(日本時間2日朝)、バシキール航空旅客機と米国系輸送会社DHL貨物機が空中衝突・墜落した事故で、2日午後、記者会見したトイフェル同州首相によると、両機は高度1万2000メートル付近で接近したため、チューリヒの管制官が衝突の約50秒前にバシキール機に高度を下げるように指示した。しかし、直ちに応答がなく、2回目の指示で高度を下げ始めるまでに間があった。応答後、約25秒後に空中衝突した。一方のDHL機は衝突防止装置(TCAS)が作動して高度を下げており、双方が高度を下げたために衝突したとみられる。
チューリヒの航空当局者は「バシキール機がすぐに指示に反応しなかったことが事故につながった」との見方を示した。バシキール機にTCASが搭載されていない可能性や、人的ミスの可能性も指摘されている。
これに対し、ロシア航空運輸局担当者は「運航コースを間違えたわけでないことは航跡から明らかだ」と述べ、操縦ミスではなく管制官の指示に問題があったと反論した。衝突現場はドイツとスイスの管制空域の境界で、事故はスイスが航空管制を独から引き継いだ約5分後に起きた。
ロシア通信などによると、高校生らはユネスコ(国連教育科学文化機関)の現地委員会が同共和国の首都ウファに組織する特別学校の生徒ら。スペイン旅行は選抜試験をパスした特典で、バルセロナで開かれるユネスコフェスティバルに参加する予定だった。共和国大統領府、閣僚らの子供も多く含まれていた。
一行は29日にモスクワのシェレメチェボ空港に到着したが、予定していたスペイン行きの便に乗れなかったため、バルセロナ行きのチャーター便に切り替えたことがあだとなった。(毎日新聞)
[7月3日0時10分更新]
●両機とも同時に急降下、旅客機は管制が指示
【ユーバーリンゲン(ドイツ南部)2日=貞広貴志】ドイツ南部ボーデン湖北方上空でロシア・バシキール航空のツポレフ154型旅客機と国際宅配便大手「DHL」(本社・ベルギー)保有のボーイング757型貨物機が空中衝突した事故で、ドイツとスイスの航空当局は2日、事故原因の究明に向け本格的な調査に入った。旅客機の交信記録などから、旅客機に対する管制官の降下指示と、貨物機側の衝突防止装置(TCAS)の作動が一致し、両機がほぼ同時に高度を下げていたことが判明した。
スイスとドイツの航空管制当局が2日、記者会見で明らかにしたところによると、両機は同じ高度約1万970メートルで事故空域にさしかかった。管制官は衝突の50秒前、約210メートル高度を下げるよう旅客機に3度にわたって指示。しかし、旅客機からは反応がなく、衝突の25秒前になって突然、急降下した。
その直後、旅客機と同高度で飛行していた貨物機に搭載していたTCASが作動。パイロットは、その警戒音に反応して高度を急に下げ、約1万760メートルで旅客機と衝突した。
独連邦政府のボデウィヒ交通相は記者会見で「高度を下げる接近機に対し、TCASも降下するよう作動した理由はわからない」としており、今後の原因調査で両機が緊急衝突回避のため取った措置が焦点となりそうだ。
TCASは米国などでは義務付けられているが、欧州では義務ではなく、独政府は「ツポレフ機は装備していなかった」としている。
乗客57人のうち52人が夏休みで海外旅行に出かけた16歳以下の生徒だという。インターファクス通信によると、大半がロシア南部バシコルトスタン共和国の大統領府要人や閣僚の家族だった。
現場での捜査活動に乗り出した地元警察当局は2日、「生存者がいる望みはない」と断言。2日午後までに、すでに26体の遺体を回収しており、貨物機の乗員2人と合わせた乗員乗客計71人の死亡がほぼ確実となった。日本人の被害がなかったことも確認された。(読売新聞)
[7月3日1時50分更新]
●管制官のミスが航空機衝突の原因=バシキール航空社長
[モスクワ 2日 ロイター] 現地時間1日夜にドイツ上空で貨物機と衝突事故を起こしたロシアのバシキール航空のオデゴフ社長は2日、管制官のミスが事故の原因との見方を示した。
両機には乗員乗客あわせて71人が乗っていたが、全員絶望との見方が出ている。
オデゴフ氏は記者団に対し、「わたしは、管制官の責任だとみている」と述べたものの、スイス・ドイツいずれの管制官のことを念頭においているのかは、言及しなかった。 (ロイター)
[7月3日7時58分更新]
●<航空機衝突>「必要な装備はすべてあった」ロシア首相が反論
ロシアのカシヤノフ首相は2日、パリでシラク仏大統領と会談後、ドイツ上空で衝突事故を起こしたバシキール航空のツポレフ154型旅客機について「ほとんど真新しく、必要な装備が備え付けられていた」と説明した。また、同首相は会談後、記者団に「乗員は英語を完ぺきに操り、10年の飛行経験があった」と述べた。(毎日新聞)
[7月3日11時26分更新]
●空中衝突事故、2機のボイスレコーダーを回収
【ユーバーリンゲン(ドイツ南部)2日=貞広貴志】AP通信によると、ドイツ南部上空でロシア・バシキール航空の旅客機と国際宅配便大手DHL保有の貨物機が空中衝突した事故で、ドイツ捜査当局は2日、墜落現場付近で、両機の飛行記録装置(フライトレコーダー)と音声記録装置(ボイスレコーダー)を回収した。同国の航空当局が3日にも記録データの解析を始める。
また事故機に搭乗していた合わせて71人の乗員乗客のうち、2日夜までに28人の遺体が収容された。(読売新聞)
[7月3日12時12分更新]
●<航空機衝突>主張に食い違い 管制当局とロシア側
【ベルリン藤生竹志】ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州上空で起きたロシアのバシキール航空旅客機と米国系貨物輸送会社DHL貨物機の空中衝突事故で、独建設・運輸省当局は2日夜までに、バシキール機のボイスレコーダー(音声記憶装置)とDHL機のフライトレコーダー、ボイスレコーダーを発見、回収した。また、同州警察当局はこれまでにDHL機の操縦士と副操縦士を含む28遺体を収容した。
事故原因をめぐり、両機の航空管制を行っていたスイス・チューリヒの管制当局とロシア側の主張は食い違いを見せている。スイス側は「ロシア機の応答の遅れが原因」と主張しているが、実際には管制官が衝突回避のためロシア機に高度を下げるよう指示してから衝突までわずか約50秒しかなかった。
スイス側の管制官事務所の責任者は「無責任ではないが、かなりギリギリだった」と指示遅れの可能性も認めた。独のパイロット連盟は「上空で交差する危険性がある場合、5〜10分の余裕を持って指示があるのが通常だ」と述べた。バシキール航空本社やロシア航空当局は「完全に管制官のミスだ」と主張している。
また、バシキール機は95年に製造された比較的新しい改良型で、衝突防止装置(TCAS)も搭載されていたとみられている。衝突の危険を察知した場合、通常は1機は上昇、別の機は下降を指示するが、事故は両機とも高度を下げている状態で起きており、どちらかのTCASの誤動作の可能性もある。
シュレーダー独首相は2日、プーチン・ロシア大統領と電話会談し、事故の原因究明(毎日新聞)
[7月3日13時0分更新]
●ドイツ上空の衝突飛行機を誘導するスイス会社、間違いがないと主張
新華社情報ジュネーブ7月2日発 ドイツ南部の上空で衝突した飛行機2
機を誘導するスイス会社は2日、当社の管制官の行動は正確で、間違いはな
く、飛行機2機が同時に飛行高度を下げたため衝突したと発表した。
スイス通信の報道によると、スイス航空会社の管制官は、この2機は1日
夜23時35―36分に衝突、飛行高度が10600メートル、衝突前5分
間、スイス管制官はドイツの同僚の後を受け継いで誘導したと明らかにした。
同管制官は「2機の距離が13―16キロ、飛行高度が10800メート
ルの時、スイス管制塔はロシアのツポレフ154型機に対し飛行高度を下げ
るよう要請した。しかし、ロシアの操縦士は三回目の指令でやっとそれを執
行した。それと同時に、米国ボーイング757貨物機では自動警報システム
が、操縦士に飛行高度を下げるよう要請した。そのため、米機操縦士は管制
塔の許可を経ずに、自動警報の指令を執行してしまった」と述べた。
この管制官の話によると、スイス会社は二つの問題を解決しなければなら
ない。すなわち、一、なぜロシア機が管制塔の指令を執行するスピードが遅
かったのか。二、なぜ米機自動警報システムが操縦士に飛行高度を下げるよ
う指示したのか。
(編集翻訳 田中愛) 2002/07/03 11:19:54
新華通信ネット (3日16時30分)
●<航空機衝突>管制室ミス強まる 自動警報装置のスイッチもオフ
【ベルリン藤生竹志】ドイツ南西部で1日、ロシアのバシキール航空旅客機と米国系輸送会社DHL貨物機の空中衝突・墜落事故で、スイスの航空管制当局は3日、管制室に備えられていた自動警報装置システムが当時、作動していなかったことを明らかにした。
管制室の自動警報装置は、航空機同士が一定程度の距離に接近すると警告を発する。スイスの航空管制当局によると事故当時、チューリヒの航空管制センターでは機器のメンテナンスのため、警報装置のスイッチを切っていたという。また、事故機を含めて5機が飛行中だった空域は、当直の管制官1人で対応していたことも分かった。他の管制官は休憩中だったという。
独連邦航空事故調査局の調べによると、両機は同じ高度1万973メートルで急接近。衝突の約5分前に航空管制をドイツから引き継いだスイス・チューリヒの管制官は、バシキール機に、衝突50秒前に高度を300メートル下げるよう指示した。しかし即答がなかったため再度降下を指示し、その25秒後に両機は高度1万790メートルで空中衝突した。
通常、衝突回避の指示は5〜10分前に行われるが、今回は約50秒と短く、遅れた原因が事故の真相解明の焦点の一つだった。
今回の事故では2機ともに高度を下げたために衝突した。管制官の指示でバシキール機が高度を下げたのに、DHL機の衝突防止装置(TCAS)が降下するように作動した理由が最大の謎として残されており、装置の誤作動の可能性も指摘されている。
欧州では域内の航空飛行回数は民間・軍用合わせて最大で月間約2万6000回と、空の過密化が大きな問題となっており、事故の背景として指摘されている。
【A】(バシキール機) 高度1万973メートルで飛行。衝突の50秒前、スイス管制当局は高度を300メートル下げるよう指示。
【B】(バシキール機)衝突の25秒前、2回目の降下指示で降下開始。
【C】(DHL機)スイス管制当局は高度変更を指示せず。
【D】(DHL機)ツポレフの降下開始とほぼ同時に衝突回避装置が作動し、高度1万973メートルから降下。
【D】高度1万790メートル付近で空中衝突。(毎日新聞)
[7月3日22時14分更新]
●自動警戒装置がオフに=空中衝突当時−スイス管制塔
【ベルリン3日時事】ドイツ南西部上空でロシア・バシキール航空の旅客機と国際宅配便大手DHLの貨物機が衝突した事故で、スイス・チューリヒの航空管制当局者は3日、事故当時、航空機が衝突しそうな場合に警告を発する管制塔内の自動警戒装置が作動していなかったことを明らかにした。専門家の間では、スイスの管制体制に対する批判が強まっている。 (時事通信)
[7月3日23時5分更新]
●スイス管制当局の警報装置、定期検査中だった
[チューリヒ 3日 ロイター] ドイツ南部バーデン・ビュルテンベルク州上空で1日発生した旅客機と貨物機の空中衝突事故で、事故空域を管轄していたスイスの航空管制当局の自動警報装置が作動していなかったことが明らかになった。
この事故では、ロシアのバシキール航空機と国際宅配便大手DHLの貨物機が空中衝突して墜落、乗客ら71人が死亡したとみられている。
スイスの航空管制団体「スカイガイド」の広報担当者によると、チューリヒ国際空港の管制塔内にある同装置は事故当時、定期検査のため電源が切られていた。
同装置は、複数の航空機が互いに接近しすぎた場合、音などで管制官に知らせるもの。(ロイター)
[7月3日23時7分更新]
●スイス管制当局の自動警報装置切られていた
【ジュネーブ3日=大内佐紀】ドイツ南部上空で1日起きた旅客機と貨物機の空中衝突事故で、一帯の空域を管轄するスイスの航空管制当局の自動警報装置が切られていたことが3日明らかになった。
スイスの航空管制会社「スカイガイド」の報道官によると、チューリヒ空港の管制室内にある自動警報装置は事故の約30分前から定期検査のため切られていた。この装置は、航空機同士が接近し過ぎると、音を発して管制官に警告する。
報道官は「担当の管制官はレーダーで2機が近づいていることは分かっていた」と述べ、事故との関連を否定した。
しかし、この管制官がロシアの旅客機に高度を下げるよう指示したのは衝突の50秒前。報道官は「担当管制官はもっと前から2機の接近を知っていたと話している」としているが、なぜ直前まで下降を指示しなかったかは不明という。
ドイツの捜査当局は担当管制官からの事情聴取を求めているが、本人の動揺が激しく、話を聞けない状況だという。
一方、事故現場一帯では3日昼までに計38人の遺体が収容された。(読売新聞)
[7月3日23時42分更新]
●<航空機衝突>ロシアの子供、旅行会社のミスで遭難
ドイツ南西部で1日発生した航空機の空中衝突事故で、死亡したロシアの南部バシコルトスタン共和国の子供たちは、旅行会社の手違いで予定していたスペイン行きの飛行機に乗れず、チャーターした飛行機に乗って事故に遭ったことが分かった。子供たちはスペインのリゾートで2週間の夏休みを楽しむ予定だった。(毎日新聞)
[7月4日10時51分更新]
●<航空機衝突>スイスのレーダーに欠陥 「管制ミス」強まる
ドイツ南西部で1日、起きた空中衝突事故で、現場空域の航空管制を行っていたスイスの管制会社のレーダーシステムに欠陥があったことがスイス当局の報告書で分かった。レーダー上の機影が一時消えたりするなどの欠陥があり、事故当時、管制センターの自動警報が作動していなかったなど「管制ミス」の疑いが強まっている。(毎日新聞)
[7月4日12時3分更新]