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防衛庁リスト:国民のための制度乱用「まるで思想調査」 投稿者 mainichi 日時 2002 年 5 月 28 日 09:39:40:

(回答先: 防衛庁リスト:解説 官に甘く民に厳しい情報保護 投稿者 mainichi 日時 2002 年 5 月 28 日 09:38:47)

防衛庁リスト:国民のための制度乱用「まるで思想調査」

 「官」による個人情報の「目的外利用」が発覚した。情報公開を請求しただけで、知らな
い間に身元調査が行われ、「リスト」の中に入れられていた。防衛庁による情報公開請求者
リストの存在は、行政の情報管理の危うさを改めて浮き彫りにした。国民全員に番号をつけ
てコンピューターで一元管理する住民基本台帳ネットワークシステムも8月から稼働する。
ますます行政機関に集約される個人情報。国民がチェックできる態勢が求められている。

 「はらわたが煮えくり返る思いです」。リストに記載された男子(18)の母親(49)
は、毎日新聞の取材に怒りを隠さなかった。

 男子は高校3年生だった昨年、中国地方の自衛隊駐屯地で受験した。1次試験後の健康診
断で若干のアトピー症があることを記入して2次試験に臨んだが、結果は不合格。その理由
を知ろうと、本人名で情報公開を請求した。しかし、電話で「不開示」と告げられ、請求を
取り下げた。

 実際の請求手続きは母親が行っており、リストの記載は「受験者(アトピーで失格)の
母」。母親は、「受験の際には一度もアトピーが不利になるとの説明はなく、情報公開請求
の際にはこちらからアトピーについて触れなかった。なのにリストに記載されているのです
か……。きちんと説明してほしい」と語った。

 東京都狛江市のフリーライター、井上静さん(36)は、防衛医科大病院(埼玉県所沢
市)で90年に受けた手術で障害が生じ、98年に国を提訴した。情報公開請求により当時
の医師に学会の認定医資格がないことを明らかにした。昨年12月の判決は勝訴だった。

 井上さんの欄には「30代 医療過誤」。井上さんは「情報公開請求した際には年齢も、
医療過誤の訴訟中であることも説明していない」と言う。

 元新宿区議の長谷川順一さん(65)は、請求用紙に「新宿平和委員会 会長」と書い
た。リストには同委員会名とともに「長谷川オフィス」の記載も。「情報公開では書いてい
ない」という。長谷川さんは「情報公開という国民のための制度を悪用している。有事立法
などに反対する平和団体を調べているのではないか。戦前の思想、信条調査を思わせるとん
でもない行為だ」と憤る。

 ◇部内閲覧は自由

 防衛庁によると、情報公開請求は本庁の窓口で受け付け、請求内容によって陸海空各自衛
隊などの担当者に振り分ける。同室は請求用紙の原本を受理順に書類ファイルに入れて管理
し、このファイルは各自衛隊の担当者が自由に閲覧できる。各担当者は自らの隊以外への請
求についても、このファイルを閲覧し複写しているという。

 一方、防衛庁内では職員専用に整備されたLAN(構内情報通信網)で、防衛庁に対する
情報公開の請求番号や請求内容のほか、その後の処理状況について閲覧が可能。LANには
請求者の氏名や住所は掲載されていない。

 防衛庁情報公開室は、「ファイルに記入された氏名、住所とLANに掲載されている情報
を合わせれば、防衛庁全体への請求者の名簿は作成可能」と説明する。防衛庁本庁のほか、
陸海空各自衛隊のどの部署でもリストは作成できる環境にあるという。

[毎日新聞5月28日] ( 2002-05-28-03:01 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020528k0000m040173000c.html

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