(回答先: 【経済学者のトンデモ理論】 デフレーション・インフレーションそして通貨 《その4》 投稿者 あっしら 日時 2002 年 2 月 23 日 22:38:55)
::(C.H.Douglas)
カナダのTurmelなどの社会信用理論に影響を受けた人たち
が銀行による貨幣の創造と破壊について主張している算術
(ずいぶん以前ゲゼルMLで紹介した記憶があります)を下記
に紹介しておきます。1930年の有名なマクミラン委員
会でクリフォード・ヒュー・ダグラスが証言した内容です。
(マクミラン・リポートに収録されています。)
「どの銀行貸付も預金を創造する。またどのような銀行貸付
の返済も預金を破壊する。かなり驚くべきことだが、正統派
の経済学者によっては、この主張を認める準備ができてい
ないので、事項を議論の範囲外におくかもしれないが、簡単
な数学的証明を与えておく。
預金を D
融資を L
手持現金を C
資本金を K
とすると、
資産 =L+C
債務 =D+K
そこで、L+C=D+K
そこで時間に関してこれを微分すると
dL/dt + dC/dt = dD/dt
をうる。KはdK/dt=0で定数。
dC/dt=0 で手持現金が定数であると仮定すると、
dL/dt = dD/dt
となる。
おそらく、大掛かりなペテンとしてこうした巧妙なプロセス
を記述するのは、1928年の銀行法以来、イングランド
銀行として知られる国際的な私的組織のために国家が
金融をめぐる主権を放棄してきたので、ひとを惑わせる
かもしれない・・」
(C.H.Douglas)