★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK276 > 890.html
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ ★阿修羅♪
ドイツは日本の「戦友」か「戦争反省の見本」か ドイツ人はどう見ている?(ニューズウィーク)
http://www.asyura2.com/20/senkyo276/msg/890.html
投稿者 赤かぶ 日時 2020 年 11 月 01 日 14:35:55: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ドイツは日本の「戦友」か「戦争反省の見本」か ドイツ人はどう見ている?
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/post-94863.php
2020年10月30日(金)19時46分 マライ・メントライン(在日ドイツ人翻訳家、エッセイスト) ニューズウィーク


Oleksii Liskonih/ISTOCK


<良くも悪くも多くの日本人が特別視するドイツだが、そこから見える日本自身の問題点と「ドイツに学ぶべき点」とは。本誌「ドイツ妄信の罠」特集より>

国際交流イベントで、よく年配の日本人から「ドイツと日本は第2次大戦の『戦友』ですから!」「次回はイタリア抜きで!」など、自信満々の「ドイツ愛」アピールを頂く。昭和的な好意の表れではあるが困る。なぜなら、それは彼らの「脳内ドイツ」イメージに基づく好意だからだ。

一方、この「脳内ドイツ」には別バージョンも存在する。それは、立派な「戦争反省大国」「再生エネルギー大国」としてのドイツ。

好意的なのはありがたい。でも実際には、欲と戦略をベースにしたウラ事情もあるんですよ......などと応対しているうち、私は気付く。

「脳内ドイツ」イメージは、端的に日本をアゲたりサゲたりするための有効な材料として極論に陥りやすく、それは例えばネット言論と極めて親和性が高い。実際、いま日本のネット空間で語られる「ドイツ」は練りに練った称賛と侮蔑の二極化がやたらに進んでおり、とても同じ国について語っているとは思えない。

なぜそうなるのか? 理由はいろいろあるだろうが、まず感じられるのは「焦り」だ。その焦りはどこからくるのか、といえば日本が「政治的に独立し切れていないこと」で、どこから独立できていないのか、といえば「アメリカ」だ。

そう、冷戦時代を通じて「西側世界の覇者」アメリカにどこまで頼ったか、独立性を委ねたかという点こそ戦後の日独社会の最大の相違点で、日本人のストレスが好意と嫌悪の両極端の形でドイツにぶつけられる大きな理由の1つのように感じる。

逆にドイツ人は日本をどう見ているのか? 率直な話、これはこれであまりぱっとしない。例えば日韓の戦争観の軋轢問題が報道されても、「ほう、まだ解決していなかったのね」などと薄い反応があるくらいで、そもそもあまり関心を持たれていない。なぜかといえば、ドイツの生活を支えるエネルギー的・マテリアル的・情報的な循環システムに良くも悪くも日本が入っていないからだ。

自分の損得に無関係なら、「趣味人」「研究者」以外は無関心。そう、ここにはドイツ人の現実的・実利的な側面がよく表れている。

時に、日本人と対話していて驚くのが、左派・リベラル系有識者の多くが軍事・軍略の知識を基礎レベルで欠いており、そもそも防衛問題についての現実的な話を忌避する点。正直、それでどうやって戦争を回避するのか不思議だ。ドイツの場合、左派も(好き嫌いは別として)それなりに軍事の基本は理解している。でないと相手を有効に論破できないからだ。

■問題は「無菌状態への慣れ」

この現象は、長らく日本の政治的言論が左右両派をひっくるめてアメリカの大局的な保護下にあり、陣営を問わず基本的には自身の美学追求で満足できる環境にあったからなのか、と感じる。

冷戦構造下ならそれで良かっただろうが、今、世界は多極化と仁義なきサバイバルの時代を迎えており、もはやアメリカも昔の「信頼できる兄貴」ではない。そして容赦なき中国の台頭。これからどうするか、という焦りが陣営を問わず生じている。

ここで日本の問題点としてよく議論されるのが、政治・外交・軍事にわたる自立・実戦的ノウハウの未成熟について。しかしドイツ人の視点で感じてしまうのはむしろ、長きにわたる庇護状態で培われた「無菌状態への慣れ」の問題だ。

ドイツは地理的な条件から、また、NATOやEUの中心国家としてさまざまな面倒事の矢面に立つ宿命を背負ってきたことから、官民問わず「どんなにいけ好かない相手とも、必要に応じて積極的に付き合っていかなければ優位に立てず、そもそも生きていけない」ことを感覚的に熟知している。戦争を反省するドイツの土下座外交の背後にも、このような実践哲学的な面がある。

また、例えばロシアやポーランドやトルコといった外交的火種を抱えている諸国とも、対話プロトコルを共有しながら共依存関係を成立させているため、険悪な関係に陥ったように見えても最終的に何とかなる自信があったりする。嫌悪を踏まえた信頼もお互いさま、というところか。

いっぽう日本の世情を見ると、例えば中国や韓国との摩擦に際し、有力とされる識者のオピニオンが徹頭徹尾「感情を加速させながら理屈で正当化しただけ」だったりして愕然とする。「汚らわしい」敵手を否定し、けなしまくって終わり、なのだ。それは確かに内的な満足を生むかもしれないが、決して問題の解決にはつながらない。

あまり偉そうに日本や日本社会に意見するのは好みではないが、あえて言うなら、日本人はもっと「いけ好かない敵」に積極的に興味を持ち、是々非々の駆け引きの対象とするアクションに慣れ親しんだほうがいい、という気がしてならない。

<本誌2020年11月3日号本誌「ドイツ妄信の罠」特集より>


【参考記事】
「ドイツは謝罪したから和解できた」という日本人の勘違い
慰安婦像が世界各地に増え続けるのはなぜか



11月3日号(10月27日発売)は「ドイツ妄信の罠」特集。歴史問題、経済、外交……「日本はドイツを見習え」はどこまで正しいか。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 赤かぶ[101775] kNSCqYLU 2020年11月01日 14:36:22 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[548] 報告

2. 赤かぶ[101776] kNSCqYLU 2020年11月01日 14:37:22 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[549] 報告

3. 赤かぶ[101777] kNSCqYLU 2020年11月01日 14:38:11 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[550] 報告

4. 赤かぶ[101778] kNSCqYLU 2020年11月01日 14:39:07 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[551] 報告

5. 赤かぶ[101779] kNSCqYLU 2020年11月01日 14:39:41 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[552] 報告

6. 2020年11月01日 17:02:15 : q9unPUh5SQ : TXVUdkRXWlN4M00=[63] 報告
この記事読んで何を言わんとしてるか
解る人どれぐらいいる?

>> 良くも悪くも多くの日本人が特別視するドイツだが

ってそうか?

ドイツ人が日本に興味を示さないのと
同じくらい日本もドイツに興味を
示してないんじゃないかな〜
記事にあるように「趣味人」「研究者」以外は。

>> アメリカの大局的な保護下にあり..

保護下というのかね〜日本のこういう状態をさ(笑)

此れを無菌状態への慣れと言うなら
家畜としての日本なら分からないでもない。
日本が変な病気にでも罹ったりしたらアメリカに
とって元も子もない大損だもんな。

>> 日本人はもっと「いけ好かない敵」に積極的に興味を持ち

日本にとって「いけ好かない敵」ってなんだろうね。


7. 2020年11月01日 17:30:09 : BiByNc352M : UHBTTXM1UXBxZC4=[2] 報告
売電命、どら息子の児ポルノ遊びの何処が悪い
のニューズウィークだからな
言っていることが支離滅裂なのは当たり前
だが現在日本人にとって問題なのは「ドイツ盲信」というより
「嫌韓」「嫌中」の方だろ
しかも「嫌韓」をネットで煽るネトサポアルバイト供
どうも北チョン、黒電話デブには妙な親近感とシンパシーを抱いているご様子
お里が知れる
てめえで朝鮮総連、壺売り、統一教会関係者と白状しているようなものだ
8. 2020年11月01日 17:32:50 : BiByNc352M : UHBTTXM1UXBxZC4=[3] 報告
それ以上に「ドイツ盲信」より「アメリカ様盲信」から
少しは卒業してもらいたい物だ
9. 2020年11月01日 18:30:34 : JfUVkxzSLY : TG5zYW9IL3ZsWFE=[1] 報告
当時、私の兄が、滞在中、ドイツが東西ドイツの時代の頃、10月に成ると、公園にテントを張り、収穫祭(ビールの材料:ホップ)が行われる。
日本人は、ヤーパン(ドイツ語:日本人)と呼ばれて親しくしていた。
だが、隣国ポーランドでは、毛嫌いされていました。
10. 2020年11月01日 19:09:49 : niyy4hTwUA : OHU1UGRCUHhtN0k=[3485] 報告
ドイツ人からすれば、第二次世界大戦を共に戦った同士なわけだし、友好的に接してくれることは多そうだ。
ただ、違いがあるとすれば、ドイツは反省したけど日本は反省してないってことか?
反省して、「もう同じことはしません」って公言したからドイツは周辺国に認められたんだろう。
過去の歴史を学び、過去の行動に疑問を抱くなら、安倍菅のやり方は戦前のやり方で、駄目だって理解するはずだけどなぁ。
それが反省ってもんじゃねえか?
(戦前は排除の論理が罷り通っていたと推測する…学術会議の任命拒否も排除の論理)
11. あおしろとらの友[2876] gqCCqIK1guuCxoLngsyXRg 2020年11月01日 19:37:19 : aUJHcHjQwc : MHlMOEY3Ri9yLkE=[1] 報告
>日本人はもっと「いけ好かない敵」に積極的に興味を持ち、是々非々の駆け引きの対象とするアクションに慣れ親しんだほうがいい。

言ってることはわかる、が、「しかし」が付いてしまう。
と言うのも、「いけ好かない」敵とその敵に「興味を持つ」というのは精神作用としては正反対なんだな。日本人にはこの正反対の精神作用を同居させることは多分、難しいね。
言ってみれば日本人の精神構造は「一枚岩」、ヨーロッパ人のそれは「重層構造の岩盤」という感じだな。これは歴史で蓄積された経験が違うということだと思うよ。

12. 2020年11月01日 20:18:26 : 9nXa24liIQ : MTYuQXpDN3B3cG8=[247] 報告
世界中 みんなで笑う 間抜けぶり
13. 2020年11月01日 21:10:10 : axHb6bLLyg : Z2pkTkV3aHNBUGc=[179] 報告
謝罪したかどうかではない。事実を認めたかどうかが重要だ。

日本では自民党議員が謝罪したとたんに事実を否定する。それで相手が納得するはずはない。キミならどう判断するかね。

14. 新共産主義クラブ[-14260] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2020年11月01日 21:23:28 : 1pl57qpeaw :TOR TFhSS1dhUlVsUGM=[16] 報告
>>10さん
>ドイツ人からすれば、第二次世界大戦を共に戦った同士
 
 
 1945年に20歳だった人は、今年で95歳です。 
 
 ドイツにおいても、日本においても、現在生きている方で、第二次世界大戦において軍人として戦った人は、今はほとんどいらっしゃらないと思います。
 
15. 2020年11月01日 21:49:55 : xTW1iwqrbI : dVkuZi9YZlRvcnM=[1] 報告
>謝罪したかどうかではない。事実を認めたかどうかが重要だ。

ドイツなんて未だに周辺国に
「戦後のドイツ人追放のようなドイツに対する加害行為を認めろ!」
と迫っているので、周辺国から顰蹙買いまくってポーランドは100兆円、
ギリシャも40兆円違い賠償請求を議会で行っているけど。
もちろんドイツ政府は「解決済み」で一切無視。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK276掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
最新投稿・コメント全文リスト  コメント投稿はメルマガで即時配信  スレ建て依頼スレ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK276掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK276掲示板  
次へ