>>194 >CIAの手先となっただけの話でスパイ(諜報部員)などと言う高尚なものではありません。 この文章の参考にしたのは 全米図書賞(National Book Award)を受賞した「CIA秘録(著・ティム・ワイナー)」のAnchor Books版の英語版と文藝春秋社版の日本語版の比較解説をしているこのサイトです。 ↓ ■http://kariyatetsu.com/blog/1254.php# 雁屋 哲の今日もまた(2010-07-11) ●抜粋 Anchor Books版に書かれていて、文藝春秋社版に書かれていない文章は、以下の物である。 「Two of the most influential agents the United States ever recruited helped carry out the CIA’s mission to controll the government.」 Anchor Books 拙訳「かつてアメリカがリクルートした二人の一番影響力のあるエイジェントがCIAの日本政府を支配する任務を遂行するのを助けた」 で、其の二人の男とは、岸信介と児玉誉士夫である。リクルート、エイジェント、この二つの言葉の持つ意味は重い。 会社にリクルートされて其の会社に勤めたら、貴方は其の会社の人間だ。 エイジェントとなったら、貴方はその会社の人間だ。 これが、会社でもなく、アメリカ政府なのだ。 岸信介と児玉誉士夫は、アメリカ政府に雇われて、アメリカ政府のために働く人間になったのである。 もっと正確に言えばアメリカ政府の人間になったのである。 岸信介と児玉誉士夫は日本人のためではなく、アメリカ政府のために働く人間になったのだ。←★★★ 文藝春秋社版では、この岸信介が「アメリカのエイジェント」だったことを、明確に書かない。 文藝春秋社が翻訳に使った底本が、そうなっていたのかも知れない。 しかし、ワイナーの本は、まずアメリカで出版され、非常に高く評価されたのだ。 アメリカの恥部を暴いた其の著者が、国ごとによって違う内容の版を出すとは思えない。 この一文が無くては、自民党の本当の姿を理解出来ない。 この一文を見のがしてはならないのだ。 岸信介は、アメリカにリクルートされたエイジェントだった。 エイジェントとは軽い言葉ではない。 アメリカのエイジェントとなったら日本のために働くのではなく、アメリカのために働くのだ。 正確に言えば、岸信介はアメリカに魂を売ったアメリカの手先、「売国奴」、だったのだ。←★★★ 何度でも繰り返したい。この一文は非常に重い意味を持っているのだ。 日本国民が、日本の首相だと思っていた人間が、実は日本人のためではなくアメリカのために働いていたのだ。我々日本人は「売国奴」を首相として崇めていたのだ。 こんな事があっていい物だろうか。 ワイナーの記述は、まだまだ続く。 分かりやすいようにまとめよう。 (念のために断っておくが、ワイナーが言明しているように、以下に書くことは真実である。すべて、文書や記録が残っている。) 1.岸信介と児玉誉士夫は、CIAのエイジェントとなった。 2.CIAの助けによって、岸信介は自民党の党首となり、首相となった。 3.児玉誉士夫は暴力団のナンバーワンとなり、CIAに協力した。 4岸信介と、児玉誉士夫が、戦後の日本の政治の形を作った。 5.岸信介は、児玉誉士夫の金を使って選挙に勝った。 代議士になると、岸信介はその後50年に渡って日本を支配する自民党を作り上げた。 6.岸信介の作った「自由民主党」は自由主義的でもなければ民主主義的でもなく、戦争で亡びたはずの日本帝国の灰の中から起き上がってきた右翼的で封建的な指導者たちのクラブだった。 7.CIAと自民党との相互の間で一番重要だったのは、金と情報の交換だった。 その金で党を支援し、内部情報提供者をリクルートした。 8.アメリカは、一世代後に、代議士になったり、大臣になったり、党の長老になったりすることが見込める若い人間たちとの間に金銭による関係を作り上げた。 9.岸信介は党の指導者として、CIAが自分の配下の議員たち1人1人をリクルートして支配するのを許した。 この部分、Anchor Books版では、次のように書かれている。 「As the party’s leader, he(岸信介)allowed the CIA to recruit and run his political followers on a seat-by-seat basis in the Japanese parliament.」 文藝春秋社版では、そこのところが、 「岸は保守合同後、幹事長に就任する党の有力者だったが、議会のなかに、岸に協力する議員を増やす工作をCIAが始めるのを黙認することになる」 と書かれている。 この文藝春秋社版の文章では、「議員たちが岸に対する協力者となった」と読めるが、Anchor Books版の文章とは、意味が違ってくる。 Anchor Books版の文章では、「岸に協力する議員を増やす工作」とは読めず、「岸の配下の議員たちは、CIAにリクルートされて、CIAの支配下に入った」と読める。 文藝春秋社版とAnchor Books版とでは大分意味が違ってくる。 「recruit and run his political followers」は「岸信介に政治家として従う者達をリクルートして支配する」と言うことではないのか。「rectuite and run」の目的語は 「his political followers」だろう。これから、岸に協力しようという者たちではなく、すでに岸に従っている者達である。 岸信介に政治的に従う人間が必ずしも、CIAと関係がある訳ではない。 だから、岸信介は、自分の従属下に入った人間を、自分と同様CIAに仕えるように、CIAが働きかけることを許したのだ。 Anchor Books版に描かれた岸は、自分の配下をCIAに売る悪辣な男である。 1.岸信介は、トップに上り詰めるための策動をする間に、日本とアメリカの間の安全保障条約を作り直す作業をCIAと一緒にすると約束した。 2.岸信介は、日本の外交政策をアメリカの要求を満たすように変えると約束した。 それによると、アメリカは日本に軍事基地を保持し、核兵器を貯蔵しても良いというのである。 それに対して、岸信介はアメリカの秘密の政治的な協力を要請した。 もう充分だろう、と思うが、先ほど書いたように、実は、ワイナーは、1994年10月9日付けのNew York Timesに「CIA Spent Millions to Support Japanese Right in 50’s and 60’s. 」(CIAは日本の右翼を助けるために1950年代から60年代に書けて何百万ドルもの金を使った)と言う記事を書いている。 その記事の内容は、今回の本の内容に近いし、文藝春秋社版用に書き下ろしたと言う部分も、実はこの中に含まれている。 この本よりももっと具体的なことも書いてある。 そこから幾つか拾ってみよう。 1.1970年頃に、日本とアメリカの貿易摩擦が起こっていたし、その頃には自民党も経済的に自立出来ていたので、自民党に対する資金援助は終わった。 しかし、CIAは長期間にわたって築き上げた関係を利用した。 1970年代から1980年代初期に東京に駐在していたCIA職員は「我々は、全ての政府機関に入り込んでいた」と語った。 「CIAは首相の側近までリクルートしており、同時に農林省とも同じような関係を結んでいたので、日米農産物貿易交渉で、日本がどのようなことを言うか事前に知っていた」とも語った。 1.元警察庁長官で、1970年代に自民党の代議士になり、1969年には法務大臣になった後藤田正晴は、自分が諜報活動に深く関わってきた1950年代60年代について「私はCIAと深いつながりを持っていた」と言っている。 2.1958年に、当時の自民党の大蔵大臣だった佐藤栄作が選挙資金の援助をCIAに要求して、その資金で自民党は選挙に勝った。 3.1976年にロッキード事件が起こって日本は騒然としたが、それは、同時にCIAにとって、それまでの工作が暴露される恐れのある危険な事件だった。 ハワイで隠退生活をしている元のCIAの職員は電話で、次のようなことを語った。 「この事件は、ロッキードなんかよりもっともっと深いのだ。もし、日本という国のことについて知りたかったら、自民党の結党時のことと、それに対してCIAがどれだけ深く関わったか知らなければ駄目だ」 **************** つまり、岸信介はアメリカ公認のスパイ(エージェント)です。
[スレ主【赤かぶ】による初期非表示理由]:その他(アラシや工作員コメントはスレ主が処理可能)クラゲによるアラシ。過去に場違い、多重、デマ、工作コメント多数でアラシ認定。
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