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森友“論功”の太田局長が財務次官に いよいよ亡国の霞が関
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/275707
2020/07/08 日刊ゲンダイ
首相に尽くした論功行賞(財務省の太田充主計局長=左)/(C)日刊ゲンダイ
いくら何でも――。そう言いたくなる人事だ。
この夏の人事で、財務省の太田充主計局長が事務方トップの財務次官に就任する。7日、月内にも発令と報じられた。
太田氏といえば、森友学園への国有地払い下げをめぐる公文書改ざん問題で、理財局長として国会答弁に立ち、のらりくらり答弁で追及をかわして政権を守った“実績”がある。
森友問題では、太田氏の前任の佐川宣寿理財局長(当時)も、「記録はない」「廃棄した」の強気答弁で予算委員会を乗り切り、その論功行賞で国税庁長官に出世した。
「太田主計局長は、省内で早くから次官候補と目されてきた。頭は切れるし、政治家への説明もうまい。もっとも、次官への道を決定づけたのは、やはり森友問題の国会対応でしょう。低姿勢に徹し、苦しい本音を吐露するように見せながらも、官邸の関与については決して言質を与えなかった。その答弁技術が高く評価され、官邸の覚えがめでたくなったのです」(財務省関係者)
太田氏は民主党政権時代、野田首相の秘書官を務めていたこともある。予算委で自民党議員がその経歴をやり玉にあげ、「民主党政権で首相秘書官を務めた増税派だから、アベノミクスをつぶすため、安倍政権をおとしめるために意図的に変な答弁をしているのではないか」と質問した時の答弁は語り草だ。
太田氏は自席で今にも卒倒しそうな様子を見せた後、珍しく感情をあらわにし、「公務員としてお仕えした方に一生懸命お仕えするのが仕事なので、いくら何でも、いくら何でもそれはご容赦ください!」と声を震わせて否定したのである。
首相に尽くした秘書官も軒並み栄達
森友学園との価格交渉に関して、太田氏は「金額についてはやりとりがあったが、価格についてはしてない」などとフザケた答弁でケムに巻いた。公文書改ざんは「正直に申し上げると、私個人にとっては理解できないことでございます」と殊勝な態度で同情を引き、「佐川氏の尻ぬぐいで気の毒だ」とかばい立てする野党議員もいたほどだ。
その結果、佐川氏と理財局の問題に矮小化して問題を幕引き。太田氏の所業は前任者の尻ぬぐいなどではない。紛れもなく、森友問題の“主犯”のひとりだ。
意に沿わぬ公文書改ざんを命じられ、自殺に追い込まれた近畿財務局の赤木俊夫さんが残した手記でも、太田氏について「佐川理財局長の答弁を踏襲することに終始」「詭弁を通り越した虚偽答弁が続けられている」「近畿財務局職員の誰もが虚偽答弁を承知し、違和感を持ち続けている」などと告発していた。
「改ざんや廃棄の悪事にまで手を染め、虚偽答弁で国民を欺いてでも官邸を守った官僚が出世するのが安倍政権です。国家国民より官邸の方を向いて、“安倍サマ命”の忠誠心を競うヒラメ官僚ばかりが偉くなる昨今の霞が関からは、腐臭が漂っている。魚は頭から腐るといいますが、霞が関も永田町も腐敗が進み、惨憺たる状況になっています」(政治評論家・本澤二郎氏)
亡くなった近畿財務局職員、赤木さんの妻が国などを相手に起こした裁判は15日に始まる。そういうタイミングで、手記で名指しされた太田氏を次官に就ける人事は、国民に対する挑発とも受け取れる。権力のおごり以外の何ものでもない。
それにしても、安倍首相に尽くすことが出世の王道になっている官僚人事は異様だ。防衛省でも今夏、安倍の秘書官を務めた島田和久官房長が事務次官に就任する。同じく秘書官だった財務省の中江元哉関税局長も国税庁長官に昇進するとみられている。
失敗したのに昇進(厚労省の大坪寛子大臣官房審議官)/(C)日刊ゲンダイ
真面目で優秀な人ほど官僚組織から遠ざかり国力が低下 |
政権を支えてきた“官邸官僚”のひとりである和泉洋人補佐官の寵愛を受け、週刊誌で不倫疑惑が報じられた厚労省の大坪寛子・大臣官房審議官も、新型コロナ対応の迷走でミソをつけたにもかかわらず、危機管理・医務技術総括審議官という局長級ポストに出世。こうして、ますます官邸官僚がのさばっていく。
「昔は、政治家がおかしな要望を押し付けてきたら、国家のためにならないと突き返したり、不勉強をただす役人もいました。それが今は、狂乱官邸のために奔走し、先回りして忖度する始末です。文科省の前川喜平元次官のように、官邸に盾突けば徹底的に干される。自ら悪事に手を染めても、官邸という犯罪集団の共犯者になれば、出世してしまう。そんな社会は絶望的です。そういう人事を追認するだけで、厳しく糾弾しない大メディアもどうかしています」(本澤二郎氏=前出)
官邸に対する太田氏の献身は森友問題だけではない。主計局長として、新型コロナ対策の補正予算は財務省内の不満を抑え込み、有無を言わせず官邸の意向をくみ上げた。
コロナ対策を仕切っているのは、安倍の最側近で経産省出身の今井尚哉・首相補佐官兼政務秘書官だ。その子飼いである新原浩朗・経産省経済産業政策局長と太田氏が「両輪となって」(官邸関係者)、巨額の補正予算が決められたという。
「アベノマスクにしてもGo Toキャンペーンにしても、主計局の担当者に何の相談もなく、太田局長が官邸側の要求を丸のみして決めてきて、その後で部下に予算編成の指示を出す。10兆円という異例の予備費もそうです。必要な予算であっても、主計局が事業官庁と折衝して、どうすれば予算の無駄を削って効率的にできるかを検討して計上するのが本来のやり方だったのに、完全なトップダウンで財務省は官邸の下請けになってしまった。さすがに、省内でも太田局長は政権にスリ寄りすぎているという批判が出ていたのですが、順当に次官就任ですから先が思いやられます」(財務省中堅幹部)
賭けマージャンの黒川氏も同じ構図
ついでに言うと、経産省の新原氏も内閣官房で日本経済再生総合事務局長代理補の肩書を持つ官邸官僚のひとりだ。タレントの菊池桃子と結婚したことでも知られる。1億総活躍や働き方改革など、安倍肝いりの政策を手掛けてきた“安倍サマ命”官僚である。今年3月末で定年退官するはずだったが、ひそかに定年延長されたのは、今夏の次官就任含みといわれていた。賭けマージャンで辞職した東京高検の黒川弘務・前検事長と同様の構図だ。
“官邸の守護神”と呼ばれたほど貢献度の高かった黒川氏を検事総長に就けるため、法律をねじ曲げて定年を延長し、それを正当化するための検察庁法改正案を通常国会に提出。これには法務省OBが立ち上がり、公然と批判していたが、その検察人事でも、やはり官邸への忖度は見え隠れする。
河井克行・案里夫妻を逮捕した東京地検の森本宏特捜部長は、自民党本部や安倍事務所には手を突っ込まず、トカゲの尻尾切りに協力する見返りに、地方の検事正に栄転するとみられているのだ。
「内閣人事局が幹部人事を握っている以上、官僚の側も政権に忖度せざるを得ない面はあるのでしょう。官僚組織が強すぎても、税金を好き放題に使って天下り団体をつくったりする弊害があり、それを是正する目的でつくられたのが内閣人事局です。政治主導という本来の趣旨は間違ってはいないのですが、1強長期政権で制度が大きくゆがんでしまった。官僚は国家国民のために働くという志を忘れ、個人の出世を優先して官邸の意向ばかり気にするようになった。官僚の正義はすっかり忖度に差し替わってしまいました。『桜を見る会』の問題もそうですが、政権を守るためにミエミエの嘘をつく姿を見ていたら、真面目な官僚ほど悩み、優秀な学生は官僚になりたいとは思わなくなる。日本は政治は三流でも官僚組織が優秀だから持っていると言われていたものですが、それも崩れてしまった。政治はもともとダメな上に経済力も落ちてきて、霞が関まで腐敗すれば国全体が沈んでいくしかない。こんな日本にした政治権力は本当に罪深いと思います」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
亡国、売国、壊国……。今の官邸と霞が関を端的に表現するなら、こんな言葉しか浮かばない。愛国者を気取る右翼は、この惨状によく黙っていられるものだ。街宣をかけるべきは首相官邸ではないのか。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) July 8, 2020
【おぞましさと腐臭 亡国の官邸と霞が関】
『安倍サマ“命”の官僚がまた出世』
「必死で森友疑惑を封じ込め、迷走コロナ対策、10兆円予備費など、狂乱官邸のために奔走した主計局長が予定通り次官就任」
“官邸官僚はますますのさばり、不倫カップルも出世の世も末”
#買って応援 pic.twitter.com/TPRsmkOiqE
森友“論功”の太田局長が財務次官に いよいよ亡国の霞が関https://t.co/OQW6VSVYnR
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) July 8, 2020
【安倍サマ命≠フ官僚がまた出世】おぞましさと腐臭 亡国の官邸と霞ヶ関 必死で森友疑惑を封じ込め、迷走コロナ対策、10兆円予備費など、狂乱官邸のために奔走した主計局長が予定通り次官就任 官邸官僚はますますのさばり、不倫カップルも出世の世も末(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/739WVgHPDx
— KK (@Trapelus) July 8, 2020
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