http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/211.html
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《「3区から出れば、市長選どころではない安倍と林の代理戦争になり、県内全域の自民党が林先生をつぶしにかかる。これはすごい戦いになる/」
— 座間宮ガレイ (@zamamiyagarei) January 24, 2020
「先生が党を割ってまで出るか分からんが、そうなったら、我々も腹をくくって自民党を出て応援しないといかん」》https://t.co/U9IgBcgs17
#桜を見る会 の背景にある安倍首相の地元、山口県下関市を舞台にした激しい政争の現場を歩くシリーズの後編です。「安倍派」が勝った市長選以降「恐怖政治や」との声も漏れる中、ライバルの林元農相はどう動くのでしょうか。https://t.co/KNhj0j26w8
— 毎日新聞統合デジタル取材センター 「汚れた桜」予約受付中! (@mainichi_dmnd) January 24, 2020
前編記事
<どろっどろ、凄いわ!>首相の地元を歩く 「安倍か林か選べ」 下関で苛烈な自民の政争 「桜」前夜祭の参加者倍増を招いた市長選/前編(毎日新聞)
http://www.asyura2.com/20/senkyo269/msg/190.html
首相の地元を歩く
「これはすごい戦いになる」ライバル林元農相は党を割って出るのか/後編
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200123/k00/00m/010/315000c
毎日新聞 2020年1月24日 07時30分(最終更新 1月24日 14時22分)
新春の集いであいさつする林芳正氏(左)と来賓の前田晋太郎・下関市長(右端)=山口県下関市の「海峡メッセ下関」で2020年1月13日午前11時41分、佐藤緑平撮影
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」と、その前日に開かれた安倍首相後援会主催の「前夜祭」には安倍首相の後援者らが多数参加していた。山口県下関市にある首相の地元事務所は、この二つをセットにしたツアーを組んで参加者を募っており、前夜祭の参加者は2017年の下関市長選を境に急増したとみられることが、これまでの取材で分かっている。その背景に地元での自民党内の激しい政争がある。首相の地元を取材した2回シリーズの後編では、政争の構図をひもとく。【大場伸也/統合デジタル取材センター、佐藤緑平/下関支局】
「異論があっても関係ない」
前編でも触れたように、安倍首相は衆院山口4区(下関市、長門市)の選出である。一方、林芳正・元農相(参院議員)は県全域が選挙区の山口選挙区の選出だが、やはり下関市を地盤としてきた。2人は衆参ですみ分けてきたため、下関市の自民党支持者には両方の後援会に入っている人も多く、一定の共存関係が保たれてきた。
ところが17年の下関市長選で事態は一変する。林派の現職市長だった中尾友昭氏を首相の元秘書の前田晋太郎氏が小差で破ったこの選挙は「安倍・林の代理戦争」と呼ばれるほど激しい選挙戦となった。
「安倍派には『勝ったもんが好きにするんは当たり前や』という強権的な考え方がある。異論があっても関係ないんです」と、林氏の支援者の一人はため息をつく。
前田市長は19年11月18日の記者会見で記者に桜を見る会に対する見解を問われ、こう答えた。「応援した代議士がトップを取り、招待状が届いて、今まで応援してきてよかったなって、いいじゃないですか」
記者会見で「桜を見る会」について問われ「応援した代議士がトップを取り、招待状が届いて、今まで応援してきてよかったなって、いいじゃないですか」などと語った下関市の前田晋太郎市長=山口県下関市で2019年11月18日午後0時26分、近藤綾加撮影
安倍派市長の「トップダウン」
下関市立大では前田市長の「トップダウン」が教授たちとの摩擦を招いている。市長が19年5月30日に市長応接室で、市立大の山村重彰理事長らに特定の研究者の名前を挙げ「ぜひ会ってほしい。下関の何か役に立ってくれる方になりそうだ」などと推薦。経営陣は教員らに諮ることなく、約1カ月で特別支援教育の専攻科新設を決め、市長が推薦した研究者を含む担当教員採用を内定したのだ。
専攻科設置や教員人事を巡って揺れている下関市立大学=山口県下関市大学町で2019年9月9日午後2時12分、佐藤緑平撮影
通常、教員採用には教授会による審査などが必要だが、こうした手続きを経ずに決めるのは同大では異例。専攻科新設と採用人事に対し「あまりにも拙速であり、定款・諸規定違反」などと白紙撤回を求める文書に、教授会の9割以上を占める教員51人が署名し、7月に経営陣に提出した。にもかかわらず計画は進行中だ。
「恐怖政治や」
私たちが取材した市内の複数の業者や自民党関係者たちからはこんな言葉も聞こえてきた。
「市長選直後は市長を応援した人が公共工事を取る傾向があった」「不満があっても、勝ち馬に乗らなかったら(経済の)パイの小さい下関ではメシを食っていけない」「恐怖政治や」――。
思想家の内田樹氏は1月7日のニュースサイトに掲載された毎日新聞のインタビューで「安倍政権は、味方になれば『いい思い』ができ、敵に回れば『冷や飯』を食わされる。反対者は決して統治機構に加えないという『反民主主義』を実践して政権を安定させた」と指摘しているが、同じ構図が下関市にも持ち込まれているように見える。
大票田・下関市を巡る長い攻防の歴史
衆院議長主催のゴルバチョフ・ソ連大統領歓迎昼食会に姿を見せた安倍晋太郎氏=東京・永田町の衆院議長公邸で1991年4月18日(代表撮影)
安倍派と林派の対立の歴史は長い。
下関市は中選挙区時代の旧山口1区の一部だった。定数4だった旧山口1区では、安倍首相の父晋太郎氏と林元農相の父義郎氏がともに出馬してきた。ところが、1996年に小選挙区制が導入され、下関市は隣の長門市とともに山口4区に組み入れられた。4区からは晋太郎氏の後を継いだ安倍首相が出馬することになり、高齢だった義郎氏は比例代表に回った。義郎氏の後を継いだ芳正氏が衆院ではなく参院から出馬したのは、そういう流れがあったからだ。
林義郎氏=自民党本部で1989年8月5日撮影
しかし、晋太郎氏の地盤は長門市であり、下関市はもともと林氏の地盤であった。だから、林派には「安倍さんは総理までやったのだから、下関を林家に返してほしい」(林氏の支援者の一人)との不満がくすぶる。そして「うちの先生には、衆院にくら替えをして総理大臣を目指してほしい」(同)というのが林派の悲願なのだ。
林派が模索する「衆院山口3区からのくら替え出馬」
とはいえ、大票田で地域経済の中心地でもある下関市を首相が手放すと思っている人は、林派にもほとんどいない。林氏の支援者の多くは隣接する3区(萩市、宇部市など)からの出馬に期待する。しかし、3区には実力者の河村建夫・元官房長官がいる。首相と河村氏との関係は良好で、林氏が3区からの出馬を強行すれば、自民党公認が得られない可能性も高い。
1票の格差是正に伴う区割り変更で、山口県は小選挙区の数が4から3に減ることが確実とみられている。林派のある市議は「くら替えするなら今がラストチャンス」と言う。林氏は極めて難しい判断を迫られているのである。
林芳正氏の「新春の集い」に行ってみた
その林氏の「新春の集い」が1月13日、下関市の国際会議場「海峡メッセ下関」で開かれた。曇り空の下、海から吹きつける風が肌寒い日だったが、会場は蒸し暑いほどの大混雑だった。
林芳正氏が開いた「新春の集い」のチケット=大場伸也撮影
参加費は3000円。林氏の政治団体の一つ「林よしまさ後援会」の政治資金収支報告書によると、18年1月14日に開かれた「新春の集い」では540万円の収入があった。
入り口には一般用、来賓用、報道用などの受付があり、計23人のスタッフが配置されていた。ほとんどの人がチケットを購入済みらしく、白い紙をスタッフに渡して会場に入っていく。それでも人の流れが滞ることがあった。
桜を見る会の「前夜祭」では約800人から現金を受け取って領収書を手渡した――というのが安倍首相の説明だが、参加者の証言によれば受付のスタッフは10人未満だったという。そうだとすれば、受付は参加者で大渋滞したのではないだろうか。
スポットライトを浴びて林氏登場
林芳正氏の「新春の集い」で提供された料理や飲み物=山口県下関市の「海峡メッセ下関」で2020年1月13日午前10時33分、大場伸也撮影
パーティーは着席形式で1テーブルに6人が座った。2テーブルごとに巻きずしや揚げ物などのオードブル5皿、日本酒3〜4本、缶ビール約10本、ペットボトルの茶1〜2本が提供された。並べられた椅子は約1300。それがすべて埋まっていた。
午前11時ちょうどに突然、場内が暗転。「林芳正、入場です」と男性のアナウンスが響き、勇壮なテーマ曲に乗って現れた林氏にスポットライトが当たった。えんじ色のネクタイにダークグレー色のスーツ姿の林氏は、和服姿の夫人とともに何度も頭を下げながら会場を約3分間かけて横断し、ステージに上がった。
「新春の集い」で支援者らと握手する林芳正氏(中央)=山口県下関市の「海峡メッセ下関」で2020年1月13日午前11時52分、大場伸也撮影
林氏は参院の憲法審査会長に選ばれたこと、マイナンバーカードを使ったポイント還元に取り組んだことなど政策の話を一通りした後、こう締めくくった。
「今年はねずみ年でございます。(今年の干支の)庚子(かのえね)の『庚』(かのえ)は、(人が)両手できねを持つ姿が漢字になったそうです。最初のひとつきで餅はできない。同じようなつき方を根気よく繰り返すことでお餅ができる。ねずみ年なので新しいことにチャレンジして成功させる。しかし庚ですから、今までしっかりと仕込みをし、継続的に努力をしてきたことで今年新しいスタートを切る。そういう年にしていかなければならない」
衆院にくら替えするのかしないのか。肝心のことが分からない。
「全県の自民党が林先生をつぶしにかかる」
続いて、乾杯の音頭を取ったのが腹心の塩満久雄県議だった。
「早い時期に誇りある長州政治の次の歴史の継承者になっていただきたい。それがために、できる限り早い時期に衆議院議員になっていただきたい。林先生の本年の活躍を期待いたしまして、乾杯!」
塩満久雄県議の音頭で乾杯する支援者ら=山口県下関市の「海峡メッセ下関」で2020年1月13日午前11時49分、佐藤緑平撮影
一同はようやく納得した表情で杯を上げたように見えた。「集い」が終わった後、参加者の会社社長の男性は愉快そうにこう語った。
「入場の音楽、気合入っていたね。3区から出れば、市長選どころではない安倍と林の代理戦争になり、県内全域の自民党が林先生をつぶしにかかる。これはすごい戦いになる。でも、応援しますよ」
別の自民党関係者も「先生が党を割ってまで出るか分からんが、そうなったら、我々も腹をくくって自民党を出て応援しないといかん」と話した。
「5人集まれば晋三が来る」
下関市長選に端を発した安倍派と林派との抗争はさらに激化しそうな様相だ。そして、この争いが安倍後援会の「桜を見る会ツアー」の参加者増加に影響を及ぼしたのは間違いなさそうだ。安倍氏のある古参支援者はこんな話を明かした。
「晋三さんは一度総理を辞めた時、古くからの後援者が一斉に離れたので、後援会を立て直さないかんという気負いがあったんでしょう。そのころは、週末に小規模の会合を1日に何件も入れていたもんだから、下関の人の間では『5人集まれば晋三が来る』と言われちょりました。昭恵さんの友達とか、党員じゃないような人たちまでかき集めて後援会を一から作り直したんです。だから国会議員の後援会という重みが分からんような人たちもおる。そういう人たちにやる気を出させるために、桜を見る会を使っちょったんじゃと思います」
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