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(回答先: イギリスが貧しさから抜け出すために思いついたのが『海賊立国』になることだった 投稿者 中川隆 日時 2020 年 5 月 23 日 11:01:52)
2020年06月18日
英米を超大国にした近隣窮乏化政策とは
ローマが超大国になれたのは、隣の国を貧しくしたから
欧州の辺境だったイギリス
昔ローマ帝国の勢力範囲はイギリス全土に及んでおらず、ローマ時代のイギリスは欧州の辺境だった。
当時の先進国はスペインやポルトガルで、ルネッサンス期から大航海時代に超大国にのし上がりました。
辺境だったイギリスは先進国の進んだ制度を採り入れたうえ、議会制民主主義など進んだ国家制度に改革した。
イギリスは辺境だったのでローマより労働力が少なく、機械化を取り入れたのが産業革命の始まりだった。
辺境か中心地域かの違いより結局は社会制度が進んでいるかどうかのほうが、決定的な要素になった例でした。
ローマの中心地だったイタリアは豊富な労働力や牛馬が居たので社会改革する必要もなく、その後欧州の遅れた地域になっていった。
ローマはギリシャ文明から発展したのは良く知られているが、そのギリシャがアラブ商人が作った都市国家でした。
古代アラブ国家はメソポタミア文明の時代から栄え、ギリシャやローマより強大だったが、砂漠化などで次第に衰退したとされている。
一説にはエジプトやメソポタミアの全盛期は砂漠ではなく、土地を開発する為焼き払って砂漠になり衰退したとされる。
すべての文明の始まりはメソポタミア文明で、ギリシャやローマ、インド、中国、日本もメソポタミアから文明が伝わった。
文明が発展すると強大な帝国が生まれ、帝国はライバルの近隣国家を亡ぼすことで強大な国を作ります。
有名な例はローマ帝国の初期に争ったカルタゴで、一時はローマより強大な帝国を築いていました。
アジアで日本だけが貧しくなっている理由
後進国ローマの先進国カルタゴへのコンプレックスは酷いもので、いつも戦っては負けていたがたった1回だけカルタゴに勝った。
ローマはその1回の勝利でカルタゴを破壊しつくし廃墟にし、文字通り2度と復活できなくしました。
これが典型的な近隣窮乏化で、近くのライバル国が強大だといつか自分が滅ぼされてしまいます。
カルタゴはおそらくローマより平和的な通商国家で、戦争より貿易を好むような民主的な人々でした。
話をイギリスに戻すと後進国イギリスが発展するにはスペインやポルトガルや仏独を「貧しくする」必要がありました。
英仏が絶えず争ってきたのはどちらかが栄えると反対側が貧しくなるからで、決して協力して同じように栄えたりはしません。
実際イギリスだけが栄えていた時代はイギリスが超大国だったが、欧州が統一されてイギリスは貧しくなった。
イギリスが作った国はアメリカですが、ここは近隣国家を貧しくすることにかけては師匠よりうまかった。
カナダは事実上「カナダ州」で一体だが、メキシコ以南の国を絶対に発展させようとしない。
そんな事をしたら相対的にアメリカが貧しくなるからで、近隣諸国は貧乏に貶める方が良いのです。
こういう超大国の作り方をまるで分っていなかったのが日本で、明治以来近隣諸国を豊かにすれば「自分も豊かになる」という妄想に取りつかれていた。
その結果日本の近隣諸国はすべて豊かになったが、相対的に日本だけが貧しくなり続けています。
http://www.thutmosev.com/archives/83218408.html
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