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ハプログループ O1b2 (Y染色体)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97O1b2_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)
ハプログループ O1b2 (Y染色体)
推定発生時期 28,500(95% CI 26,200〜30,900)年前
推定発生地 中国
現存下位系統の分岐開始年代 12,100(95% CI 9,700 <-> 14,700)年前
親系統 O1b
定義づけられる変異 M176, SRY465, P49, 022454
高頻度民族・地域
日本人(大和民族、琉球民族)、朝鮮民族、満州民族
ハプログループO-M176 (Y染色体)(系統名称ハプログループ O1b2とは、分子人類学で用いられる、人類のY染色体ハプログループの分類のうち、ハプログループ O-M268のサブクレード(細分岐)の一つで、「M176」の子孫の系統である。
2015年11月にISOGG系統樹が改訂されるまではハプログループ O2b と呼ばれていた。
誕生
最も近縁のハプログループO-M95に至る系統との分岐は約28,500(95% CI 26,200〜30,900)年前[1]とされている。
O-M176のサブクレードのひとつで現代の日本人や満州民族、朝鮮民族の男性に多いO-K27のY-DNAの最も近い共通祖先は約8,200 (95% CI 6,300〜10,200)年前に誕生したと考えられる。[1]
O-K27に属さないO-M176は日本人(広島、東京)、韓国人(ソウル、大田)、漢族(北京)から低頻度ながらも検出されており、最も近い共通祖先が古いもの(広島出身)では12,100 (95% CI 9,700〜14,700)年前まで遡ると推定されている。[1] O-M176のサブクレードに属するY-DNAを合計すると、現在日本人の約3割を占める[4]。
分布
ハプログループO-M176は日本人及び朝鮮民族に30%程度みられ、満州族では34〜4%でみられる。[5]また、モンゴル[6][7]、ブリヤート、ウデヘ、インドネシア人、ミクロネシア人、ベトナム人、タイ人、そして中国国内に居住するダウール族、ナナイ、エヴェンキ、シボ族、漢族、四川省カンゼ・チベット族自治州新龍県のチベット族(カムパ)、新疆昌吉地区の回族でも低頻度にみられる。東アジア北東部に水稲農耕をもたらした集団との考えがあり、日本人(和人)に高頻度でアイヌ民族には見られないことから、弥生時代以降の水稲農耕民(弥生人)の遺伝子と想定されている[8]。
系統樹
ハプログループO系統の分岐については2017年9月10日改訂のISOGGの系統樹(ver.12.244)による[9]。
O1b2(旧O2b) (P49, M176) - 日本列島、朝鮮半島、満州に多い。東南アジアやインドネシアでも低頻度に見られる。
O1b2a (F1942/Page92)
O1b2a1 (CTS9259)
O1b2a1a (F1204)
O1b2a1a1 (CTS713)(旧47z) - 日本人(大和民族、琉球民族)で高頻度にみられる。朝鮮民族、満州族で低頻度。
O1b2a1a1a (CTS1875) - 日本列島
O1b2a1a1a1 (CTS10682) - 日本列島
O1b2a1a1b (Z24598) - 日本列島
O1b2a1a1c (CTS203) - 日本列島
O1b2a1a2 (F2868) - 日本列島
O1b2a1a2a (L682) - 朝鮮半島に高頻度に見られる。[10] 日本人、満州族、ウデゲ族、ナナイ族[要出典]などにもみられる。
O1b2a1a2a1 (CTS723) - 朝鮮半島
O1b2a1a2a1a (CTS7620) - 日本列島、ナナイ族
O1b2a1a2a1b (A12446)
O1b2a1a2a1b1 (PH40)
O1b2a1a2b (F940) - 遼寧省の満州族に高頻度でみられる。満州系漢族および満州系モンゴル人から度々発見されている。
O1b2a1a3 (CTS10687) - 最大頻度地域は韓国の江原道(カンウォンド)で4%みられ、主に北方民族から発見される。 満州族と朝鮮族、西モンゴルのZakhchin族、シベ族、ブリヤート人、ウズベキスタン、キルギス、北部アフガニスタンのバダフシャーンと南部のバロチ族でも発見される。
O1b2a1a3a (CTS1215)
O1b2a1b (CTS562)
O1b2a2 (Page90)
頻度
日本人 26%-36%[6]
朝鮮民族 19%-37%
琉球民族 22%-31%
満州族 4%-34%
ナナイ族 8%-12%
ウデゲ族 10%
ブリヤート人 2.0%
インドネシア 19.4%-19.5%
ベトナム 14.0%-17.0%
タイ 4.0%-5.4%
フィリピン 1.3%-1.4%
雲南漢民族 9.7%
北京漢民族 5.8%-6.1%
ニブフ(推定)28.6%
国内の頻度
Hammer et al.(2006)による. 日本国内ではハプログループD1bと並んで多くの地域で多数派を占める。
沖縄 22.2%
九州 32.1%
徳島 30.0%
静岡 34.4%
青森 30.8%
稲作・遺跡・土器との関連
崎谷満はO-M176に属す集団は2800年前に中国江南から山東半島、日本列島、朝鮮半島へ水稲栽培をもたらしたとしている。
考古要素では、中国浙江省から中国東北部、朝鮮半島、日本の九州などにみられる東アジア型の支石墓の分布とほぼ一致しており、また朝鮮における無文土器の出現時期も稲作開始とほぼ同時なことから、これらの遺跡や土器はハプログループO1b2が担い手と考えられる。
縄文時代終末から弥生時代にかけて広くみられる刻目突帯文土器に似た土器が沿海州南西部のシニ・ガイ文化にみられる[20]ことから、刻目突帯文土器およびこれを携えたハプログループO1b2に属す弥生人の起源を沿海州南西部に求める見方がある。
- ハプログループ O1a (Y染色体) 中川隆 2020/6/22 10:13:10
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