http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/177.html
Tweet |
ハプログループ O2 (Y染色体)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97O2_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)
この項目では、ハプログループO-M122について説明しています。かつてハプログループO2と呼ばれ現在はO1bと呼ばれるO-M268については「ハプログループO1b (Y染色体)」をご覧ください。
ハプログループ O2 (Y染色体)
推定発生地 東アジア
親系統 O
定義づけられる変異 M122
高頻度民族・地域
東アジア、東南アジア、オセアニア。
特に漢民族、ビルマ人、チベット人等のシナ・チベット系民族、モン・ミエン系民族、朝鮮民族で高頻度。
ハプログループO-M122 (Y染色体)(系統名称ハプログループ O2 とは、分子人類学で用いられる、人類のY染色体ハプログループの分類のうち、ハプログループOのサブクレード(細分岐)の一つで、「M122」の子孫の系統である。
2015年11月にISOGG系統樹が改訂される前はハプログループO3と呼ばれていた。
分布
ハプログループO2-M112はシナ・チベット語族と関連し、一部下位枝はミャオ・ヤオ語族、オーストロネシア語族とも関連する。
漢民族(最大65.7%[2])やビルマ系民族(最大86.7%)、朝鮮人(最大50.9%)に高頻度であり、東南アジア人でも中頻度で見られる。
日本人にも約20%に観察される。
モン・ミエン語族に関連するO-M7は大渓文化の遺骨から高頻度に観察されている。
日本国内の分布は九州北部 - 本州中部に多い。
崎谷満はO2-M112系統の一部は縄文時代に日本にミレット農耕をもたらしたが、その大部分は弥生時代以降の中国大陸及び朝鮮半島からの流入であろうとしている。
また日本にはオーストロネシア語族に関連する可能性のあるO2a2(xO2a2b-M7, O2a2c1-M134)が4.2%観察された例があるが、系統樹上の位置が詳細に解明されている1人の日本人男性のY-DNAについては、オーストロネシアの人よりも中国の湖南省に住む1人の土家族の男性のものに近いことがわかっている。
古人骨では、龍山文化の陶寺遺跡(2500BC〜1900BC)から100%の頻度で発見されている。
下位系統
シナ・チベット語族と関連するO-M117の分布
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97O2_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Frequencies_of_Y-DNA_haplogroup_O3-M117.png
ハプログループO系統の分岐については2016年1月20日改訂のISOGGの系統樹(ver.11.20)による。
O2(旧O3) (M122):中国北部に特に多い。シナ・チベット語族、モン・ミエン語族との関連が想定される。
O2a (M324)
O2a1 (L127.1)
O2a1a (F1876/Page127)
O2a1a1 (F1867)
O2a1a1a (F2266)
O2a1a1a1 (L599)
O2a1a1b (F854)
O2a1a2 (F915)
O2a1a2a (CTS1936)
O2a1c (IMS-JST002611)
O2a1c1 (F18)
O2a1c1a (F11)
O2a1c1a1 (F632)
O2a1c1a1a (F110)
O2a1c1a1a1 (F17)
O2a1c1a1a1a (F377)
O2a1c1a1a1a1 (F1095)
O2a1c1a1a1a1a (F856)
O2a1c1a1a1a2 (CTS7501)
O2a1c1a1a1b (F793)
O2a1c1a2 (F38)
O2a1c1a3 (F12)
O2a1c1a4 (F930)
O2a1c1a4a (F2685)
O2a1c1a5 (F1365)
O2a1c1a5a (SK1686)
O2a1c1a6 (CTS12877)
O2a1c1a6a (F2527)
O2a1c1a6a1 (CTS5409)
O2a1c1a6a2 (F2941)
O2a1c1a7 (F723)
O2a1c1b (F449)
O2a1c1b1 (F238)
O2a1c1b1a (F134)
O2a1c1b1a1 (F1273)
O2a1c1b1a2 (F724)
O2a1c1b2 (F1266)
O2a1c2 (FGC3750)
O2a2 (IMS-JST021354/P201)
O2a2a (M188)
O2a2a1 (F2588)
O2a2a1a (CTS445)
O2a2a1a1 (CTS201)
O2a2a1a1a (M159/Page96)
O2a2a1a2 (M7) - ミャオ・ヤオ語族と関連
O2a2a1a2a (F1276)
O2a2a1a2a1 (CTS6489)
O2a2a1a2a1a (F1275)
O2a2a1a2a1a1 (M113)
O2a2a1a2a1a2 (N5)
O2a2a1a2a1a3 (Z25400)
O2a2a1a2a2 (F1863)
O2a2a1a2a2a (F1134)
O2a2a1a2a2a1 (F1262)
O2a2a1b (F1837)
O2a2a2 (F879)
O2a2a2a (F1226)
O2a2a2a1 (F2859)
O2a2b (P164)
O2a2b1 (M134) - シナ・チベット語族と関連
O2a2b1a (F450/M1667)
O2a2b1a1 (M117/Page23)
O2a2b1a1a (M133)
O2a2b1a1a1 (F438)
O2a2b1a1a1a (Y17728)
O2a2b1a1a1a1 (F155)
O2a2b1a1a1a2 (F1754)
O2a2b1a1a1a2a (F2137)
O2a2b1a1a1a3 (Z25907)
O2a2b1a1a2 (FGC23469)
O2a2b1a1a2a (F310)
O2a2b1a1a2a1 (F402)
O2a2b1a1a2a1a (F1531)
O2a2b1a1a3 (CTS7634)
O2a2b1a1a3a (F317)
O2a2b1a1a3a1 (F3039)
O2a2b1a1a3b (CTS5488)
O2a2b1a1a4 (Z25853)
O2a2b1a1a4a (CTS5492)
O2a2b1a1a4a1 (CTS6987)
O2a2b1a1a5 (CTS10738/M1707)
O2a2b1a1a5a (CTS9678)
O2a2b1a1a5a1 (Z39663)
O2a2b1a1a5b (A9457)
O2a2b1a1a6 (CTS4658)
O2a2b1a1a6a (CTS5308)
O2a2b1a1a6b (Z25928)
O2a2b1a1a6b1 (SK1730)
O2a2b1a1a6b1a (Z26030)
O2a2b1a1a6b1b (Z26010)
O2a2b1a1a6b2 (A9462)
O2a2b1a1a6b3 (B456)
O2a2b1a1b (CTS4960)
O2a2b1a2 (F114)
O2a2b1a2a (F79)
O2a2b1a2a1 (F46)
O2a2b1a2a1a (FGC16847)
O2a2b1a2a1a1 (F48)
O2a2b1a2a1a1a (F152)
O2a2b1a2a1a1a1 (F2505)
O2a2b1a2a1a1b (CTS3149)
O2a2b1a2a1a2 (F242)
O2a2b1a2a1a2a (CTS4266)
O2a2b1a2a1a2a1 (Z26108)
O2a2b1a2a1a2b (F2173)
O2a2b1a2a (F743)
O2a2b2 (F3223)
O2a2b2a (F871)
O2a2b2a1 (N7) 中国、ベトナム、韓国、日本
O2a2b2a1a (F4110) 土家族(湖南省)
O2a2b2a1a1 (F4068) 中国(浙江省、福建省)
O2a2b2a1a2 (SK1780) ダウール族(黒竜江省)
O2a2b2a1a3 (MF1510) 中国(浙江省)、トンガ(エウア島)
O2a2b2a1b (F4124) 中国(新疆)
O2a2b2a1b1 (IMS-JST008425p6) 日本、土家族(湖南省)、中国(河南省、福建省)
O2a2b2a1b2 (F14875) ベトナム(ホーチミン市)
O2a2b2a2 (F706)
O2a2b2a2a (F717) 中国(上海、福建省、湖南省、広東省)、韓国、キリバス(ライン諸島)、サモア(アトゥア)
O2a2b2a2b (AM01847/B451) オーストロネシア、恐らく中国北部(河北省、山東省)にも分布
O2a2b2a2b1 (A17418)
O2a2b2a2b2 (AM01756) 日本(三重県)、フィリピン、ポリネシア(トンガ、サモア)、メキシコ(ハリスコ州)
O2a2b2a2b2a (B450) フィリピン、インドネシア(バジャウ人)、シンガポール(マレー人)
O2a2b2a2b2b (AM00472/B452) フィリピン(パラワン・バタク人)、シンガポール(マレー人)
O2a2b2a2b2c (A16427) フィリピン(セブ島等)、アメリカ(カリフォルニア州)
O2a2b2b (A16433) 中国(山西省、上海、湖南省)
O2a2b2b1 (Y125645)
O2a2b2b1a (PF5573)
O2a2b2b1a* 中国(広東省)
O2a2b2b1a1 (MF14338)
O2a2b2b1a1* ロシア(タタールスタン)
O2a2b2b1a1a (Y153434)
O2a2b2b1a1a* 中国(山東省)
O2a2b2b1a1a1 (MF76414) 中国(重慶市)、2083 +- 27 BP uncalの匈奴時代のモンゴル(ウムヌゴビ県ノムゴン郡)に於ける漢族等の異民族の人々を虐殺して埋めたと思われる集団埋葬地から出土した古人骨一体
O2a2b2b1a2 (Y101407) 韓国
O2a2b2b1b (Y149134) 中国(安徽省、河南省)
O2a2b2b2 (MF56976) 中国(安徽省)、ロシア
O2b (F742)中国(上海、江蘇省、浙江省、安徽省、江西省、湖南省、福建省、広西省、山東省、遼寧省)、韓国、日本、ベトナム、ラオス、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン。瑤族3.3%、漢民族2%、回族1%、白族0.5%、日本においては 36/2390=1.51%の割合で観測された。長江中・下流地域が原郷で長江文明との関わりが指摘されている。
O2b1 (F1150)
O2b1a (F837)
O2b1a1 (F1025)
O2b2 (F1055)
O2b2a (F3021)
日本国内における頻度
日本では平均20%ほど観察される。
Tajima et al. (2004)及びHammer et al. (2006)(両者は一部同じサンプルを使用している)のデータによれば、西日本で頻度が高い。
沖縄: 7/45 = 15.6%
九州: 25/104 = 24.0%
徳島: 15/70 = 21.4%
静岡: 12/61 = 19.7%
青森: 4/26 = 15.4%
しかし、より大きな数のサンプルを集計したSato et al. (2014)によれば、地域による統計的有意性のある頻度の差が無く、一番頻度の高い長崎の学生と一番頻度の低い福岡の成人男性は両方とも九州の集団である。
長崎 (学生): 71/300 = 23.7%
大阪 (成人男性): 54/241 = 22.4%
金沢 (成人男性): 51/232 = 22.0%
札幌 (学生): 61/302 = 20.2%
札幌 (成人男性): 41/206 = 19.9%
全国合計: 470/2390 = 19.7%
金沢 (学生): 55/298 = 18.5%
徳島 (学生): 69/388 = 17.8%
川崎 (学生): 57/321 = 17.8%
福岡 (成人男性): 11/102 = 10.8%
逆に、Nonaka et al. (2007)のデータによれば、日本全国に於ける頻度は44/263 = 16.7%とやや低いが、Tajima et al. (2004)、Hammer et al. (2006)のデータと同様に、西日本でやや濃い分布を示している。
関東 (東京 n=51, 千葉 n=45, 神奈川 n=14, 埼玉 n=13, 茨城 n=5, 栃木 n=5, 群馬 n=4): 20/137 = 14.6%
西日本 (東海 n=24, 中国 n=16, 近畿 n=15, 九州 n=13, 長野 n=11, 四国 n=9, 北陸 n=7, 山梨 n=2): 23/97 = 23.7%
Katoh et al. (2005)が関東地方にて採集したサンプルについては、16.2% (19/117)がO-M122に属している。
1000人ゲノムプロジェクトによって東京都で採集されたサンプルJPT("Japanese in Tokyo, Japan")については、17.9% (10/56)がO-M122に属しているとPoznik et al. (2016)が述べている。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。