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ハプログループ C2 (Y染色体)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97C2_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)
ハプログループ C2 (Y染色体)
推定発生時期 50,865 [95% CI 49,191 <-> 52,699]年前
推定発生地 中央アジアまたはシベリアまたは東アジア北部(アルタイ山脈〜モンゴル高原付近)
現存下位系統の分岐開始年代 35,383 [95% CI 33,305 <-> 37,537]年前
親系統 C
子系統 C2b-L1373/F1396, C2c-F1067
定義づけられる変異 M217, P44, PK2
高頻度民族・地域
北東アジア、中央アジア(カザフスタン)、北アメリカ北西部。
カザフ人、モンゴル系民族、ツングース系民族、古アジア系民族、ナデネ系民族に高頻度。
ハプログループC-M217 (Y染色体) (Haplogroup C-M217 (Y-DNA))、系統名称ハプログループC2とは分子人類学において人類の父系を示すY染色体ハプログループ(型集団)の分類で、ハプログループCの下位枝に属し、「M217, P44, PK2」によって定義されるグループである。
かつてはハプログループ C3と呼ばれていた。
約50,865年前にC1-F3393/Z1426と共通の祖先から派生して、現存の全てのC-M217の最も近い共通祖先は約35,383年前にユーラシア大陸北東部で生まれたと考えられる。
ある民族の総人口に占める割合としては、ユーラシアではツングース系民族、モンゴル系民族、カザフ、ハザーラ、コリャーク、イテリメン、ユカギール、ニヴフに多く見られ、アメリカ大陸ではナデネ語族話者に比較的多く見られる。
日本人には3%乃至6%ほど観察されている。
各民族の頻度
オロチョン族 61%[6]-91%[7]
エヴェン 5%[8]-74%[2]
エベンキ 44%[7]-71%[9][8]
ブリヤート人 60%[7]-84%[10]
カザフ人 40%[7]-66.7%[11]
モンゴル人 52%[7]-54%[6]
タナナ族 42%[12]
ハザーラ人 40%[13]
ニヴフ人 38%[10]
コリヤーク人 33%[9]
ダウール族 31%[6]
ユカギール人 31%[8]
シボ族 27%[6]
満州族 26%[6]-27%[7]
アルタイ人 22%[2]-24%[7]
ナナイ 22%[6]
ウズベク人 20%[7]
トゥチャ族 18%[7]
ハニ族 18%[6]
シャイアン族 16%[12]
アパッチ族 15%[12]
トゥバ人 15%[8]
アイヌ人 12.5%[10]-25%[2]
朝鮮民族 6.5% (中国東北部)[14]-26.3% (北朝鮮)[14]
回族 11%[7]
スー族 11%[12]
漢民族 5%[7]-20%[6]
キン族 4.3%[15]-12.5%[16]
日本人 3%[3]-6%[4]
下位区分
C2(C-M217): モンゴル人, カザフ人, ブリヤート人, ダウール族, カルムイク人, ハザーラ人, 満州族, シボ族, オロチョン族, コリヤーク人, イテリメン族に高頻度。ツングース系民族, 朝鮮民族, アイヌ人, 漢民族, ベトナム人, ニヴフ人, アルタイ人, トゥバ人, ウズベク人, ノガイ族, クリミア・タタール人で中頻度。
C2a(C-L1373)
C2a1 (C-F3447)
C2a1a (C-F1699)
C2a1a1(C-F3918)
C2a1a1a(C-P39):北米先住民。ナデネ系民族、アルゴンキン系民族、スー系民族[20]
C2a1a1b (C-FGC28881.2)
C2a1a1b1 (C-F1756) 中国、ロシア(アルタイ人、コリヤーク人等)、トルコ、東欧に見られる
C2a1a1b1a (C-F3830) カザフスタン、アフガニスタン、サウジアラビア
C2a1a1b1b (C-Y10420/Z30402) ポーランドやチェコに見られる
C2a1a2(C-M48)
C2a1a2a(C-M86):北ツングース系民族、カザフ人、オイラト, カルムイク人, 外モンゴル人, ユカギール人,ニヴフ人, コリヤーク人, イテリメン族, ウデヘ人に高頻度。南ツングース系民族,内モンゴル人, ブリヤート人, トゥバ人, ヤクート人, チュクチ族, キルギス人, ウイグル人, ウズベク人, カラカルパク人, タジク人に中頻度[21][22]。アルタイ諸語の担い手。
C2a1a2b (C-B90) コリヤーク人、エヴェンキ、エヴェン、ユカギール人
C2a1a2b1 (C-B91) コリヤーク人で高頻度。
C2a1a2b2 (C-B93) エヴェンキやウリチに見られる。
C2a1a3 (C-M504) 中国(満洲系)、モンゴル、キルギスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、アフガニスタン、パキスタン、ロシア、ウクライナ、ハンガリー
C2b1a3a1c (C-Y12782) ウクライナ、カザフスタン
C2a1a4 (C-Y12018/Z30601) インド(ジャンムー・カシミール州)、スロバキア、ドイツ、中世のキプチャク
C2a1a4c (C-B79) コリヤーク人
C2a2 (C-Z31698) 日本
C2b(C-F1067)
C2b1 (C-F2613/Z1338)
C2b1a (C-Z1300)
C-CTS2657 韓国人の約7.1%にみられる。
C-A14895
C-A14912 中国人(江蘇省、北京)にみられる。
C-Y37069 韓国人、中国人(湖北省)にみられる。
C-Z18177
C-Z18177*
C-Y13860
C-CTS4449 中国人(北京の漢族、福建省)、韓国人、ハザーラ人(パキスタン)などにみられる。
C-Y13856
C-Y13856*
C-M407 ブリヤート共和国のブリヤート族、ソヨト族、ハムニガン族に高頻度、カルムイク族およびその他のモンゴル民族に中頻度、ペー族, カンボジア人, 漢民族, 日本人, 朝鮮民族,[24] 満州族, トゥチャ族, ウイグル人, カザフ人、トゥバ人, テレウト族, エヴェンキ, ヤクート人、アルメニア人等に低頻度にみられる。
C-F3850 ブリヤート共和国(ブリヤート人)、インドネシア(華人)、漢族(山東省)、日本(東京)
C-F3753 漢族(吉林省)、ウイグル人
C-SK1027 漢族(中国北部及び南西部)
C-F8465 モンゴル、ブリヤート、ヤクート
C-Z8440
C-CTS3385 北京の漢族、韓国、ロシアのチェチェン共和国にみられる。
C-F1319 中国、日本、ブータン、バングラデシュ
C-Y35926 中国(山東省)及び日本(佐賀県)にみられる。
C-F3777
C-F3777* ベンガル人(バングラデシュ)にみられる。
C-F3735 北京の漢族にみられる。
C2b1b (C-F845) 日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピン(バタンガス州)
C-F845* 中国人(山東省、安徽省、浙江省)、ベトナムのキン族(ホーチミン市)、韓国人(ソウル)にみられる。
C-FGC39579 中国人(河南省、四川省)にみられる。
C-K511 西双版納タイ族自治州のタイ族にみられる。
C-F5477
C-F5477* 日本(東京)、中国(貴州省)
C-M93:日本人で散発的に観察される(日本固有)。
C-SK1038
C-SK1038* 韓国(ソウル)
C-Y35928 中国(北京、湖北省)
C2b2 (C-CTS4660) 中国人(漢民族およびタイ族)に低頻度にみられる。
(系統樹、系統名称はY-DNA Haplogroup C and its Subclades - 2019による。)
言語との関連
ハプログループC2はアルタイ諸語と古アジア諸語、ナデネ語族話者に高頻度である。
デネ(ナデネ語族話者)に多いのはC-P39であるが、ハプログループQ (Y染色体)がそれ以上に高頻度であり、デネ・エニセイ語族仮説があることから、言語系統を反映しているのはケット人にも高頻度のハプログループQと考えられる。
いっぽう古アジア諸語の担い手はC-M48であり、その下位系統の一部がアルタイ諸語と強い相関を示すことから、アルタイ諸語の基層にはニブフ語のような古アジア諸語が想定できるかもしれない。
なおアルタイ系民族(チュルク系民族、モンゴル系民族、ツングース系民族)で高頻度なC2の多くはC-M48やC-P39を含むC-L1373系統であるが、逆に朝鮮民族や漢民族、日本人など東アジアの民族ではC-F1067系統が大半で、C-L1373はわずかである。
しかし、バイカル湖周辺のブリヤート共和国に居住するブリヤート、ソヨト、ハムニガン(エヴェンキ)諸先住民族及びカザフのコンギラト部(コヌラト部)に多いC-M407は東アジアに多いC-F1067系統に属している。
C-L1373とC-F1067はおおよそ34,400年もしくは35,383 [95% CI 33,305 <-> 37,537]年前に男系直系祖先の血筋が分かれたと推定されている。なお、朝鮮語の担い手としてC-F1067系統が想定できるかもしれない。
世界諸民族に於ける遺伝子の分布を比較する分子集団遺伝学的研究などによく利用される1000人ゲノムプロジェクトの日本人サンプル(JPT, "Japanese in Tokyo, Japan")56人のうち、2人がC-M217に属しているという結果が2016年の論文で報告されている。
さらに、2人がC-F1067のサブクレードに当たるC-F3850とC-F5477/SK1036(xC-F13762)にそれぞれ分類されている。
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