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「暴力革命はデマ」という日本共産党のデマに騙される人々。八代弁護士の謝罪で隠せぬ策動、1951年の“球根”は今も生きている
http://www.asyura2.com/20/reki5/msg/1111.html
投稿者 中川隆 日時 2021 年 9 月 17 日 18:22:01: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 共産主義の歴史 投稿者 中川隆 日時 2021 年 4 月 15 日 21:58:43)

「暴力革命はデマ」という日本共産党のデマに騙される人々。八代弁護士の謝罪で隠せぬ策動、1951年の“球根”は今も生きている=鈴木傾城
2021年9月16日
https://www.mag2.com/p/money/1101638


9月13日、TBSテレビで八代英輝弁護士は「共産党はまだ暴力的な革命っていうのを、党の要綱として廃止してません」と述べて抗議が殺到した。抗議に加わった日本共産党の志位和夫委員長は「どんな場合でも平和的・合法的に社会変革の事業を進めるということが、日本共産党の一貫した立場」と述べて平和主義者のように振る舞っているが、実際のところは武装闘争をしたら全議席を失うので「していないだけ」というのが正しいのではないか。


共産党「暴力革命」に言及した八代英輝弁護士に抗議が殺到
2021年9月13日、TBSテレビで八代英輝弁護士は「共産党はまだ暴力的な革命っていうのを、党の要綱として廃止してませんから、よくそういうとこと組もうって話になるなってのは感じますね」と述べて抗議が殺到した。

共産党の志位和夫委員長は「どんな場合でも平和的・合法的に社会変革の事業を進めるということが、日本共産党の一貫した立場です」と述べ、多くの共産党員も「暴力的な革命など目指していない」と八代英輝弁護士を批判した。

これを持って八代英輝弁護士は、次のように謝罪している。

「先週の私の発言についてですが、私の認識は閣議決定された政府見解に基づいたものでした。一方、日本共産党はそれをたびたび否定していることも合わせて申し上げるべきでした。申し訳ありませんでした」

ところで、この「暴力的な革命」というのは、そもそも日本共産党はそれを党の要綱としていた時期があったのだろうか。

日本共産党の暴力革命唯一論を採る「51年綱領」
警察庁の『昭和63年版・警察白書』は副題に『「テロ、ゲリラ」の根絶を目指して』とあるのだが、ここにはこのような文言が書かれてある。

日本共産党は、終戦後、『愛される共産党』を標ぼうするとともに、占領下での『平和革命』への可能性を主張し、戦後の混乱期に乗じて勢力の拡大に努めた。しかし、この主張は、25年、コミンフォルムから痛烈な批判を受け、これに端を発する党内分裂後再び、党の統一を回復した26年には、第5回全国協議会を開催して、平和革命論を否定し暴力革命唯一論を採る『51年綱領』を採択するとともに、軍事方針を決定し、軍事組織の結成と暴力的破壊活動の展開に力を注いだ。


※出典:昭和63年 警察白書
第1章 極左暴力集団等の動向と警察の対応
〜「テロ、ゲリラ」の根絶を目指して〜
https://www.npa.go.jp/hakusyo/s63/s63index01.html


八代英輝弁護士の言った「暴力的な革命」というのは、すなわち「51年綱領」を指していたというのが分かる。

「愛される共産党」が批判されたので暴力革命唯一論に向かったのが1951年(昭和26年)だったのだ。

日本共産党の暴力革命の教本をKindleで買えると知っていたか?
この1951年に出された「51年綱領」は日本共産党の軍事組織化と暴力的破壊活動のスタートとなった。激しい暴動デモを起こし、火焔ビンを投げて騒乱を起こすスタイルはまさに「51年綱領」によるものだった。

ウィキペディアには、この「51年綱領」の主な内容がまとめられている。以下のようなものである。

・日本はアメリカ帝国主義の隷属化にある半封建的な植民地的国家である。

・したがってこのアメリカの支配から我が国の国民を開放するためのいわゆる「民族解放」と32年テーゼに規定する我が国の半封建的な反動勢力を打倒するという「民主主義革命」とを結合した「民族解放民主革命」が当面する革命の任務である

・日本の開放と民主的変革を、平和の手段によって達成しうると考えるのはまちがいである(これまでの平和革命方式を捨て、暴力革命を採ることを表明)

この「51年綱領」に則って、いかに武装闘争を展開するのかを指し示した秘密文書が『球根栽培法』『新しいビタミン療法』『遊撃戦の基礎戦術』『栄養分析表』などである。

『球根栽培法』とか『新しいビタミン療法』とか奇妙なタイトルが付いているのは、公安を欺くためのもので、中身は武装闘争論である。かつては秘密文書だったかもしれないが、今ではこれらの文書は誰でも手に入るし私も保有している。

AmazonのKindleで買えるのである。Kindleはこうした過去の門外不出の文書も存在するので最高だ。

日本の武装闘争教本資料集成 第一巻 球根栽培法
日本の武装闘争教本資料集成 第二巻 新しいビタミン療法
日本の武装闘争教本資料集成 第三巻 遊撃戦の基礎戦術
日本の武装闘争教本資料集成 第四巻 栄養分析表
https://www.amazon.co.jp/dp/B074CKD5TV?binding=kindle_edition&ref=dbs_dp_rwt_sb_tukn


武装闘争をしたら自分たちの議席を失うので「していないだけ」?
実際、こうした門外不出の武装闘争教本に則って、火炎瓶が飛び交う暴力闘争が全国各地で引き起こされることになった。「白鳥警部射殺事件」や「大須騒擾事件」も、そうした文脈の中で起きた事件でもある。

その結果どうなったのか。日本共産党は国民の支持を失って、1952年には一気に候補者全員が落選するという結果となった。

結局、日本共産党は暴力革命唯一論をさっさと引っ込めて、『権力が暴力で革命運動を抑圧しない限り、革命運動も暴力を行使しない』という「敵の出方論」を採用して暴力革命を引っ込めた。

志位和夫委員長は、「どんな場合でも平和的・合法的に社会変革の事業を進めるということが、日本共産党の一貫した立場です」と述べて、あたかも平和主義者のように振る舞っている。

しかし、実際のところは武装闘争をしたら自分たちの議席を失うので、「していないだけ」というのが正しいのではないか。

さらに言えば、公安調査庁は今も日本共産党を破壊活動防止法に基づく調査対象団体としているのだが、それは何か理由があるのか。

共産党は、警察も公安も革命方針に変更がないと考えているような組織
警察庁は『警備警察50年 現行警察法施行50周年記念特集号』の中の「暴力革命の方針を堅持する日本共産党」の項目で「51年綱領」以後の日本共産党について、このように語っている。

日本共産党は、革命に至る過程を情勢によって『革命的情勢の時期』と『革命を準備する時期』という二つの時期に分け、それぞれの時期において、採用すべき戦術、方針を明確に区別しました。そして、現状を『革命を準備する時期』ととらえ、革命の条件づくりのため、長期展望に立って党勢拡大を始めとする各分野での影響力の増大や国会、地方議会での勢力の拡大を図るという戦術を採りました。

2004年(平成16年)の綱領改定については以下のように分析している。

改定の結果、マルクス・レーニン主義特有の用語や国民が警戒心を抱きそうな表現を削除、変更するなど、『革命』色を薄めソフトイメージを強調したものとなりました。しかし、二段階革命論、統一戦線戦術といった現綱領の基本路線に変更はなく、不破議長も、改定案提案時、『綱領の基本路線は、42年間の政治的実践によって試されずみ』として、路線の正しさを強調しました。このことは、現綱領が討議され採択された第7回党大会から第8回党大会までの間に、党中央を代表して報告された『敵の出方』論に立つ同党の革命方針に変更がないことを示すものであり、警察としては、引き続き日本共産党の動向に重大な関心を払っています。

二段革命論とは「最初にブルジョワを打破する革命を起こして、次に民主主義を打破する革命を起こす」というものである。

統一戦線戦術とは「2つ以上の異なる政党・団体などが共通の政治目的をのために合同・統一して闘争・運動すること」である。

日本共産党が、立憲民主党・社民党・れいわ新選組を取り込んで来ているのだが、これを見たら、どう見ても統一戦線戦術を思い出す人もいるのではないか。

八代英輝弁護士の発言はほぼ正しい
八代英輝弁護士は「共産党はまだ暴力的な革命っていうのを、党の要綱として廃止してません」と述べて謝罪に追い込まれているのだが、実際にはこのように言うべきだったのだろう。

「共産党はまだ、暴力的な革命を引っ込めましたが、警察も公安も革命方針に変更がないと考えているような組織だ」

そんなことを思いながら、私は久しぶりに秘密文書『球根栽培法』『新しいビタミン療法』『遊撃戦の基礎戦術』『栄養分析表』を見ている。

几帳面に書かれた武装闘争の手書きの文字を読みながら、今も日本共産党の人間でこれを読んでいる人はいるのだろうかと思いを馳せている。
 

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コメント
1. 2021年9月18日 05:10:31 : vi9djNQA5Q : UlUvY3JyYkpuUW8=[3] 報告
左翼が本当の意味での「格差の是正」「貧困の解消」を目指していない理由とは? │ ダークネス:鈴木傾城
https://bllackz.com/?p=10009


The Beatles - Revolution




2. 2021年9月29日 11:55:46 : FipIkwVaTy : c2RDcHFVLzVlbzY=[18] 報告
日本共産党に期待すること
2021-09-29
http://blog.tatsuru.com/2021/09/29_0853.html

 という題で「赤旗」から寄稿依頼があった。こんなことを書いた。

 日本共産党に期待することはいくつかある。せっかくだから他の人があまり言わなそうなことを書く。
 第一に「論理的であること」「知性的であること」にこだわり続ける政党であること。
 今の日本社会は底の抜けたような反知性主義のうちに頽落している。いくら嘘をついても、デタラメを言っても、食言しても、政治家にとってまったくダメージにならないという時代がもう10年近く続いている。
 日本共産党だけはこの俗情に結託しないで欲しい。嘘をつくと顔が赤くなる。論理的でない言葉を言おうとすると舌がこわばる。そういう「かたくな」な政党であって欲しい。そういう政党が一つくらいは必要である。

 第二に世界史的な存在であること。
 離合集散を繰り返す諸政党を見ていると、いったい彼らがどういう綱領的課題を実現したくて政治をしているのかがわからなくなる。
 日本共産党はこの100年、コミュニズムの興亡の歴史のただ中にあって、日本固有の特殊な歴史的条件下で、おのれの立ち位置を決定し、言語化し、国民の支持を求めるという困難な事業を担ってきた。
 そのおかげもあって日本はマルクス主義研究と実践の蓄積においてアジア第一の「マルクス主義先進国」になった。このことの世界史的重要性を忘れるべきではない。歴史の風雪に耐え続けたこの政党が存在することは日本政治史を俯瞰するためにぜひとも必要だと私は思っている。
 党名変更については、私は「共産党」という党名を維持して欲しいと思っている。
 ロシア革命以来100年余、世界中で「共産党」という党名を掲げた政治組織が誕生し、活動し、いくつかは姿を消した。なぜ、ある国では共産党は生き残り、ある国では消滅し、ある国では姿を変えたのか。それを研究する「比較共産党史」という学問領域があれば、それぞれの国の固有の政治風土を理解する上できわめて有用だと私は考えている。
 以前、「アメリカ共産党史」を調べたことがある。これは石川康宏さんとの共著『若者よマルクスを読もう』にのちに収録された。なぜアメリカでは共産主義が「土着」しなかったのかという関心から調べたものだが、アメリカの政治文化の特殊性を際立たせるという点では有効な視点だったと思う。
 同じように「中国共産党史」も「フランス共産党史」も「イギリス共産党史」も「インドネシア共産党史」も「朝鮮共産党史」も、それぞれの国の固有の、土着の政治文化の特性を知る上では有用だろう。そのような世界史的研究の足場としても「日本共産党」という党名は変えるべきではないというのが私の考えである。

http://blog.tatsuru.com/2021/09/29_0853.html

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