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(回答先: アメリカ人の家計は火の車だった のしかかる住宅、医療、教育費 投稿者 中川隆 日時 2020 年 7 月 18 日 19:00:25)
2020年07月25日
アメリカの田舎でも限界集落が多い
田舎の範囲はアメリカのほうがずっと広い
都市と過疎地の格差が拡大
アメリカはリーマンショックが収束した2009年から10年間好景気が続いたが、全国一律ではなかった。
ニューヨークに代表される都市部は繁栄を謳歌したが、アメリカには田舎や過疎地が意外に多い。
都会ではITが生活に浸透したのに、100キロ離れた田舎ではインターネットや電話さえ通じない事がある。
アメリカでは日本のように国土の大半をカバーする移動電話会社はなく、どの電話を契約しても空白地域ができます。
しかも都市部では複数の電話会社がカバーしているのに、過疎地は1社もサービスをしていない地域が多い。
そうした地域にも電話はあるがインターネットはなく、あったとしても昔のダイヤルアップ回線程度の通信速度になる。
こうなった理由は田舎は人が少ないから投資する企業がないからで、田舎のIT化は80年代後半で止まっている。
アメリカの全ての村々に高速インターネットを普及させるには数十兆円かかり、高速の移動電話サービスにも同じくらいかかる。
ネットや携帯電話を使えないので、そこで起業する人や進出する企業はなく、就職場所は農場しかない。
しかも近代的な農場ではなく、生産性が低い遅れた農場やガソリンスタンドなど、20世紀から存在する業種しかない。
人口の1割に相当する約3000万人がこうした地域に住んでいて、アメリカ版の限界集落になっている。
こうした地域では医療などの住民サービスも遅れていて、失業率は高い。
アメリカの限界集落
こうした過疎地域の大半では人口が減っていて、しかも域外への流出を除いても、新生児よりなくなる人の方が多い。
アメリカの歴史が始まって以来始めて、人口移動ではなく、人口の自然減少に見舞われる地域がでてきている。
アメリカでは学歴によって収入が2倍以上違うが、過疎地域では大学進学率が低く、したがって生涯収入もかなり低い。
アメリカの田舎にいくと、住民が去ったゴーストタウンがあらゆる州に存在し、朽ち果てるに任せている。
1980年代のアメリカでは製造業が国外に流出したといっても、農業を中心に田舎には豊かな生活があった。
だが90年代にクリントン政権で市場原理や競争原理が導入され、2000年代にはIT化が進んで田舎は取り残された。
昔は田舎にも高収入を得られる職業があったが、IT化が進んだら都会にしか「良い仕事」が無くなってしまった。
ITが普及し始めた頃は、ITによって地域格差がなくなると予想されていたが、現実は逆になった。
最も高収入な職業は都市の中心部にあり、中間層の職業は都市の周辺、その周りが低賃金労働者の貯まり場になった。
さらに地方都市でも同じ事が起き、地方の過疎地は最貧困地域になってしまった。
昔は地価や人件費が安い田舎に倉庫や拠点を置く企業が多かったが、今では都会の真ん中に倉庫を借りるのが流行っている。
人のいる場所に仕事が集まり、人が少ない場所ではますます仕事がなくなり、人が少なくなった。
http://www.thutmosev.com/archives/71497492.html
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