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(回答先: リスク・マネジメントに基づく「新型コロナウイルス対策」の提案(京都大学レジリエンス実践ユニット)(解説:藤井聡ユニット… 投稿者 中川隆 日時 2020 年 4 月 09 日 03:31:34)
緊急事態宣言で少なくとも14万人程度、最悪のケースでは 26万人は自殺に追い込まれる
2020年5月1日
緊急事態が一月伸びた今こそ、落ち着いて「出口戦略」を考え始めましょう 〜キーワードは「半自粛」〜
From 藤井聡@京都大学大学院教授
https://38news.jp/economy/15795
GW空けまで、と言われていた緊急事態が、さらに延期になってしまいました。感染が広がっている13都道府県とそれ以外をどう分けるか未定らしいですが、まだまだ「8割自粛削減」は要請され続ける事になりました。
そんな事続けてると、経済はボロボロ。ここで給付、補償でもありゃぁまだマシですが、それもチョロチョロの予定。結果、倒産が相次ぎ、自殺が増えることは避けがたいでしょう。
97年増税でデフレになった事の帰結として、20年累計で14万人くらい自殺者数が増えたのですが、今回もきっとそうなるだろう・・・と思いつつ、改めて計量経済分析を行ったところ、やはり、少なくとも14万人程度は自殺に追い込まれるだろうという結果となりました。
https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1255994515418054658
で、最悪のケースでは、26万人・・・まさに悪夢です。
だからそろそろ、どこかの誰かが
「出口」
の話をしなければなりません。
・・・ということで、提案したのが、こちらの話。
『【緊急事態宣言・出口戦略編】京都大学レジリエンス実践ユニット 新型コロナウイルス対策 Part4(解説:藤井聡ユニット長)』
https://www.youtube.com/watch?v=Vu3EbKx_uU4
この議論がTBSの「グッとラック!」のスタッフさんの目にとまり、折から「緩和すべきだという議論をしている人を呼びたい」とおっしゃっていた、司会の志らくさんの意向もあり、当方から説明することになりました。
その時の報道(を紹介しているの)がこちら。
https://twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1255991678130810880
ここでのキーワードは
「半自粛」
です。もともと当方は、スタッフさんとの打ち合わせの折りは、
「半自粛&半自制」
と言っていたのですが、TV的にはちょっと長い・・・ということで、キーワードを半自粛、にしたという次第。
要するに、
1)今自粛しているが、そのレベルを下げて、ある程度社会経済活動を復帰(つまり半自粛)。
2)ただし、何も考えずに復帰したら、また感染が拡大する。だから、再開した社会経済活動の際には、「自制」をして、「人に移さない/移らない」ように徹底的に注意する。
3)それができれば、感染を拡大せずに、経済も少しずつ回していくことができる。これこそ我々が今目指すべき出口戦略だ」
という話。
別のキーワードとしては、
今は、接触機会8割減だが、
これからは、感染機会8割減を目指すべき、
という話になります。
で、万一、「そんな自制なんてできないよ!」っていうなら、永遠に今の自粛を続けりゃ良い、っていう話だ・・・という事を解説しました。ところが驚く事に、
「そんなの理想論だ!」
という批判がありました。しょうがないので、
「半分がどうしても難しいというなら、9分自粛でもいいですよ。肝要なのは、すこしずつ、段階的に安全を見ながら、社会を開いていくことですから」
とも申し上げましたが、こう申し上げても、十分に納得いただけていないようでした。
そんな風に頑なに出口の議論を避けるのなら、ワクチンが開発されるまでこのまま最悪4年も5年もこのままの状態を続ける、ということになるのですが−−−そこまで議論は及ぶことはありませんでした。
・・・
「出口戦略の話をしに言ったのに、出口の話をするなと言われた」ようなものですから、少々面食らってしまいましたが、日本中にこういう気分が蔓延している、ということがよく分かりました。
つまり、今世論には
「兎に角今は、自粛が大事だ!!」
っていう空気が濃密にあり、したがって、
「出口の議論をするなんて不謹慎だ!!」
という事になっているわけです。
しかし、これは、極めて危険な状態です。
人間がバカなら、出口の話をし出した途端に全員自粛ができなくなるかもしれませんから、出口の議論が不謹慎だってことになるでしょうが、日本人がそんなバカばっかりだとは到底思えません。
少なくともどこかで、
「この後どうすればいいのか、出口を考えましょう」
という人がいなけりゃ、日本はメチャクチャになってしまうのは自明です。
実際、随分ご無沙汰している当方のとある古い友人は、当方が「出口」の議論をしているのをTVで見て、次のようなメッセージを送ってきました。
「自粛の後について考えるだけで、なんだか気持ちが晴れた・・・(っていうかもうちょっと正確に言うと)この状態の後の事について考えてくれる人がちゃんといるっていうことが、何となくほっとしたんだと思う」
おそらく、多くの国民がこういう気分を持っているんじゃないかと思います。
ここは落ち着いて、出口戦略を、考えましょう。
幸か不幸か(っていうか、もちろん当方は不幸だと思っていますが!)、緊急事態宣言が伸びたわけで、あと一ヶ月もそれを考える時間ができたのですから。
国民世論がもう少し落ち着いていくことを、心から祈念します。
さもなければ、自粛はダラダラ続き、倒産と失業と自殺が増えるのです。そしてそれと同時に、自粛が空けたとき、国民は皆、何の戦略も無いままになし崩し的に出口から外に押し出され、その結果、感染爆発リスクが拡大してしまうことになるからです。
国民皆で、しっかりと出口の準備をいたしましょう。
追申:
今の、「コロナ自粛の風潮」がどれだけ理不尽かつ恐ろしいのかについて、お話しました。ちょっとは落ち着いた議論が必要だ、とお感じの方は是非、ご一読ください。
TV漬けの国民は今「頑張ってコロナを駆逐すべし!」という無理難題を信じ込み、感染者を迫害する暴挙に及んでいます
https://foomii.com/00178/2020042416264265820
https://38news.jp/economy/15795
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