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(回答先: 19世紀のピアノの音色は今より美しかった、ピアノは大きな音が出せればいいという物じゃない 投稿者 中川隆 日時 2020 年 3 月 27 日 00:44:18)
ニューヨーク・スタインウェイを弾くホロヴィッツ
ウラディミール・ホロヴィッツ(Vladimir Samoilovich Horowitz、1903年10月1日 – 1989年11月5日)
ホロヴィッツ 『ショパン バラード第1番』
Vladimir Horowitz - Chopin Ballade No. 1 (live 1946)
Live in Carnegie Hall, April 6, 1946.
Unreleased recording from the Yale Archive. Not available commercially in any format.
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Vladimir Horowitz - Chopin : Ballade No.1 g-moll op.23 (1947) 再復刻
recorded May 19, 1947、New York - Town Hall
Transferred from Jpn Victor 78s / SD-127(11-9844)
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スタインウェイ社はホロヴィッツの死後彼が愛用したピアノを世界中で公開した。日本でも、1983年の演奏で利用したスタインウェイCD75が2007年1月に公開された。
CD75の鍵盤の調整は、通常のニューヨーク・スタインウェイとは異なることも話題となった。
指を伸ばして演奏するホロヴィッツのスタイルは彼独特といわれる程多彩な音色を生み出すのに不可欠であり、これに加えて腕全体の使い方や体重のかけ方などを研究すると、他人には決して真似することができない奏法であるとはいえピアノを鳴らしきる目的に叶った奏法であることがうかがい知れる。また、打鍵が独特であるために、不必要にペダルを使用することなく音を明確に分けて響かせることができ、最弱音から最強音まで、無限に近いデュナーミクの幅を持たせつつ、決して和音が濁ることのない演奏が可能であった。
このような奏法により、粒立ちの揃った早いパッセージでの透明感や、圧倒的なスケールの轟音がもたらす緊張感などが生み出された。スカルラッティやショパン、シューマン、ラフマニノフ、スクリャービンらの作品の演奏は、一方では「ホロヴィッツの演奏は作品そのものではなくホロヴィッツを聴く演奏である」などと揶揄されることもあるが、やはり他には得がたい魅力を秘めており、高い評価に値する説得力がある。
ホロヴィッツは最初セルゲイ・タルノフスキーに、次にフェリックス・ブルーメンフェルトに師事した。指を伸ばして弾く奏法は、日本の音楽学校で長年指導されてきたドイツ系に影響される多数派のピアノ奏法とは大きく異なっているが、コルトー、ペルルミュテールらが同様の奏法で演奏し、指導も行ったことからわかるように、ショパンの奏法を継承したフランスとロシアのピアニスト達の中には、この様な指を伸ばして弾く演奏スタイルが存在する。
フランスにおける伝統的な奏法は、パリ音楽院のサン=サーンス、ルイ・ディエメ、マルグリット・ロンらに代表されるように、「曲げた指」を用いるのが主流である。
ただし、ホロヴィッツが実に多彩な打鍵方法を使い分けていたことも注目に値する。弱音では、鍵盤に手のひら全体が触れるほど指を伸ばし切った状態から指先を軽く曲げるだけの打鍵、手首を鍵盤より低い位置に置き指を折り曲げて鍵盤を引っ搔くような打鍵などが彼に特徴的な打鍵方法であった。逆に、強音では、指を立てて突き刺すような打鍵、手を高い位置から振り下ろす打鍵、手首を回転させ手刀打ちするような打鍵なども使っており、目的とする音色や音量に合わせてさまざまな打鍵を駆使していた。その中でも左右の小指はつねにバスとメロディーを明確に表現するなど、個々の指の音量の配分にも細かく配慮した演奏であった。
爆音を鳴らすピアニストのように言われることが少なくないが、実際には、最弱音が弱音でありながらホールの一番後ろでも美しく聴こえることにこそホロヴィッツの特徴がある。CDでは実際の演奏の魅力を伝えきれないと言われるゆえんである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%84
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