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(回答先: 山菜を食べよう _ クサソテツ(こごめ) 投稿者 中川隆 日時 2020 年 5 月 04 日 20:19:38)
赤ミズ(ウワバミソウ)・青ミズ(ヤマトキホコリ)
春の山菜「ミズ」の特徴や下処理方法。山菜の王様と呼ばれるその味とは?
投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部
2020年3月30日
https://www.olive-hitomawashi.com/column/2020/03/post-10085.html
調理されたものを見ると、フキのような繊維質のある山菜「ミズ」。特殊な環境で育つため、山菜採りに行かない人であれば、存在自体を知らないのではないだろうか。そこで今回は春の到来を告げる山菜のひとつであるミズにスポットを当て、さまざまな知識をまとめていきたい。
1. 「ミズ」の特徴や旬
水場のある所に生える山菜・ミズ
山菜の仲間であるミズは山中で湿り気のある土を好み、水場の近くにたくさん育つ。このため条件の合う場所以外では見ないので、知る人ぞ知る山菜でもある。水にまつわる場所に自生することから、命名はミズ。「大蛇(ウワバミ)」が住んでいそうなジメジメした場所に生えているところから、別名「ウワバミソウ」と呼ばれる。
「ミズ畑」といわれるほど群生するので、大量の採取ができるのが特徴。食べると独特のねばりとシャキシャキ感があり、アクも含まれないので苦みもなく、山菜特有の癖もない。このような特徴から、採取が盛んな地域では「山菜の王様」とも呼ばれている。
イラクサ科の植物のため、ギザギザした葉があるが、食用とするのは根を含んだ茎の部分。秋になると、葉の付け根、茎の枝分かれした節に茶色の実である「ムカゴ」がなり、これも食用となる。根元が赤い「アカミズ」と青みの強い「アオミズ」の2種類があり、どちらも食べることができる。
ミズの旬はいつなのか
ミズはゴールデンウィークを過ぎた5月の中頃からスタートし、8月いっぱいまで集中的に採れる。9月に入るとムカゴが実るようになるので、最終的に10月まで食用として活用できる。このため、ミズの旬は5月〜10月と、山菜の中でもかなり長期の採取ができる。
分布は北海道から九州まで広い。しかし、特定の場所でしか自生しないため、栽培ものは少ない。
2. ミズの選び方や採取方法と注意点
おいしいミズの選び方
ミズは、50pほどまでのものが理想的。「アカミズ」がおいしいといわれているので、根元が赤く太いものが食感もよく味わい深い。そして、葉の部分がみずみずしく、しっかりしているものが鮮度もよい。あまり育ってしまうと、茎の繊維が固くなり食べづらくなるので注意。秋はムカゴがなるので、とくに大きくに実っているものを選別し、先端部分を採取する。
ミズの採取方法と注意点
ひとつの株から、いくつも枝分かれして育つのがミズの特徴。このため、採取する場合は果物ナイフなどを使って、根元から少し間隔をあけて切る。葉の部分は食べないので、その場で切ってもよい。引っこ抜くように根こそぎ取ってしまうと、次の年には同じ場所に自生しなくなる。マナー違反にも当たるため、一本ずつ手に取るような形で切り取り採取するのがよい。
他にもミズは、深い谷の中など、日当たりの悪い場所で見つけることができる。とくに水を被った岩場や崖などでは、大量に採取できる。滝の近くや渓流沿いなど、しぶきの勢いがある場所では、太い茎のものが多いといわれている。しかしこういった場所は、山の中でもかなり深い所に位置し、水を含んでいるので、足場が悪い可能性がある。足を滑らせケガをする可能性もあるので、長靴などは滑り防止のついているものが好ましい。そして、このような場所は山間部の深い位置にあるため、遭難などにも十分注意したい。
3. ミズの下処理方法とレシピ
ミズ下処理方法と保存
ミズの茎は繊維質が強く、時期によっては皮をむかないと食べにくいので、下処理が必要になる。採取した場合は必ず行う工程なので、選別方法とセットで覚えておこう。
葉を全部切り取り茎のみの状態にし、ゴミやほこりなどを水で洗い流す。春に採取したものは茎が柔らかい可能性があるので、茎の先端を折って確認する。皮が残らずきれいに折れていれば、むかなくてもよい。残るものに関しては、指で先端の皮をつまみ、下に引くようにむく。大きめの鍋に水を入れ、沸騰させる。塩を適量加えミズを投入し、鮮やかな黄緑色になるまでゆでる。色止めをするため、冷水に戻して粗熱を取る。水気を軽く取り除けば、下処理が終了する。
保存する場合は下処理する前の生の状態であれば新聞紙でくるんで冷蔵庫で保存できる。食感などの変化が出るが、下処理したものは冷凍保存もできるので試してみよう。
ミズのレシピあれこれ
ミズは風味などで主張はせず、繊維を壊すことで独特のねばりが出る。このため、比較的にどんなメニューとも相性がよい。最も手軽でおすすめなのが、おひたしやあえもの。
下処理したミズを食べやすい大きさに切り、醤油や味噌ベースの合わせ調味料を使い、あえものを仕上げる。おひたしは下処理したものに、醤油とカツオ節をまぶせばできあがりだ。繊維を包丁の背でたたくように壊し、ねばりを出すことで、納豆やとろろと組み合わせてもおいしい。その場合、ミズを刻むのがおすすめ。味噌汁に加えたり、豚肉などと炒めてもおいしいので、アレンジしてさまざまな一品を編み出すのもいいだろう。
結論
ミズは、春から秋にかけて味わうことができる特別な山菜。採取場所も、ある程度決まっているので見つけやすいが、場合によっては危険なこともあるので注意しておきたい。基本的には茎を中心に堪能するが、ムカゴは同じように下処理して醤油などで漬けにするのもおいしいのでぜひ試してほしい。
更新日:2020年3月30日
https://www.olive-hitomawashi.com/column/2020/03/post-10085.html
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