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米国混乱ほくそ笑む 露・中・イスラム過激派に“漁夫の利”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/281047
2020/11/09 日刊ゲンダイ
思惑は一致(中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領=左、中ロ首脳会談で)/(C)AP=共同
バイデン前副大統領が勝利を宣言しても、米大統領選は今なお混迷状態だ。「破産」や「逮捕・収監」に怯え、負けを認めないトランプ大統領の悪あがきのせいで米国内は分断。一触即発の内乱にほくそ笑み、裏で操っているかのような指導者の動きも目立つ。
ホワイトハウス前では極右武装勢力(ミリシア)のひとつ、「プラウド・ボーイズ」のメンバーらが刃物で刺される事件が発生。トランプ氏の長男がバイデン氏勝利を認めたがらない人々に「米国の未来のために全面戦争が必要だ」とツイッターで呼びかけ、武力対立をあおる不適切表現として削除される騒動も起きた。世論調査では国民の75%が内戦を危惧しているほどだ。
こうした混乱を喜んでいるのが、まずロシアのプーチン大統領だ。ドイツのメルケル首相や英国のジョンソン首相、フランスのマクロン大統領がバイデン氏に祝福のメッセージを送り、日本の菅首相も祝意を示した。ところが、プーチン大統領は沈黙。4年前はトランプ氏の当選確実を受け、世界に先駆けて祝電を送ったのとは大違いだ。
「混迷が続けば、米国はNATO(北大西洋条約機構)をまとめることができず、ヨーロッパはロシアにとって都合のいい状態になります。だからプーチン大統領はバイデン氏に祝意を示さないのです」とは、国際政治経済学者の浜田和幸氏だ。中国の習近平主席、イスラム過激派も、トランプ氏がホワイトハウスに籠城を続け、混乱が長期化するほど好都合だという。
「中国はここぞとばかりに台湾を挑発し、香港の民主化運動への弾圧を強めるでしょう。米国にいるロシアと中国の工作員が国内の左派と右派の双方に働きかけるのは間違いない。イスラムの過激派はこうした扇動とは別に、『イスラム国』と同調して爆弾テロなどを起こす可能性があります。彼らはビンラディンとイランのソレイマニ司令官を殺された仇を討ちたがっているからです」(浜田和幸氏)
口論するトランプ、バイデン両候補の支持者ら。ミゾは深い…(C)共同通信社
工作員が潜り込んでいる可能性は否定できず
浜田氏によると、現在ワシントンでは、何者かがホワイトハウス周辺に小型核爆弾を持ち込むのではないかと警戒し、エネルギー省が数機のヘリを超低空飛行させて放射能の監視を強化している。また、「ブラック・ライブズ・マター」運動の過激なメンバーは「ホワイトハウスを焼き尽くせ」と呼びかけている。
極右のミリシアと極左暴力組織「アンティファ」が武器を持って対峙している地域もあり、小競り合いから大規模な暴動に発展しかねない。軍隊が鎮圧に動けば、行動の自由を奪われた米国民が政府と対立。混乱に拍車をかけることになる。
「極左勢力のアジテーターとして『トランプ氏が居座るホワイトハウスを襲撃せよ』と息巻く、リサ・フィシアン氏の思想は米国を平等な共産主義の国にすることです。彼女が率いる勢力に、ロシアと中国の工作員が潜り込んでいる可能性は否定できない。プーチン氏や習近平氏は資金と武器の援助を惜しまないでしょう」(浜田和幸氏)
過激な左派と右派が引き起こす内乱が、ロシアと中国、イスラム過激派に「漁夫の利」をもたらすことになる。
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