http://www.asyura2.com/20/kokusai29/msg/523.html
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(回答先: 米民主党の選挙不正(田中宇)民主党に不正をさせるのがトランプ の仕掛けた罠でないか 民主党だけでなくマスコミの権威も失墜さ… 投稿者 てんさい(い) 日時 2020 年 11 月 06 日 18:31:10)
2020年11月7日 20:29
揉めている米大統領選挙に関し、マスコミ軽信者が多い日本などでは「トランプ
とその支持者は、民主党が広範な選挙不正をしたというウソを言って、敗北が決
定的なのに負けを認めようとしない」という見方が席巻している。だが、私が見
るところ、民主党が広範な選挙不正をした可能性は十分にある。そして、米国の
選挙制度を見ていくと、トランプと共和党が民主党の選挙不正を指摘し続け、自
分の勝ちを主張し続けて敗北を認めずに頑張っていると、たとえ「民主党の選挙
不正」がマスコミや権威筋も認める公式な話にならなくても、選挙制度に沿って、
合憲的に、トランプが勝っていく道筋があることがわかる。それは、大統領選挙
で勝者を確定できず揉めた場合にどうするかを決めた合衆国憲法の修正12条に
依拠した道筋だ。
http://nationalinterest.org/feature/donald-trumps-stealthy-road-victory-172235
Donald Trump's Stealthy Road to Victory
http://tanakanews.com/201106election.htm
米民主党の選挙不正
修正12条で今回使われそうな要点は2つある。一つは、どこかの州で共和党と民
主党が別々に選出証書を作ってワシントンDCに送ってきた場合、どちらが正当
かを決めるのは連邦議会上院の議長、つまりペンス副大統領だということ。もう
一つの要点は、トランプとバイデンの両方が270人分=過半数の選挙人数に達し
なかった場合、どちらが勝ったかを決めるのは、通常と異なる「1州1票」の方
式に基づいた連邦議会下院だということ。連邦下院は、通常の「1議員1票」の
方式なら民主党が多数(下院選挙が今の趨勢のまま民主党が多数を維持した場合
)だが、1州1票方式だと共和党が多数になる。どちらの要点を経由しても、修
正12条という名の裏街道はトランプの選出に行きつく。米大統領選の制度は複雑
難解なので、これだけではわかりにくい。以下、私なりに説明していく。
http://en.wikipedia.org/wiki/Twelfth_Amendment_to_the_United_States_Constitution
Twelfth Amendment to the United States Constitution
合衆国憲法は、大統領選挙に関して、有権者1人1票の一般投票を定めていない。
米憲法に基づく「選挙人制度」の本質は、各州が投票するかたちで大統領を決め
ることだ。各州の規模などに応じて大統領を選ぶ際の発言力に差をつける意味で
「〇〇州は〇人」といった「選挙人」の制度がとられている。米国は連邦制の
「合州国」であり、各州の意思が連邦の運営を決める。各州の意思を決めるのは
州議会と知事(州政府)だが、州の議員と知事を選挙で選ぶのは州の有権者なの
で、その点で間接民主制だ。憲法上、各州は、どのような方法で選挙人団を選ん
でも良い。19世紀には、州議会が選挙人団を選出する州がいくつもあった。それ
をさらに民主的にするという意味で、憲法はそのままで、今はすべての州が州民
の一般投票で選挙人団を決める方法を採用している。米最高裁は、各州が勝手に
大統領選の一般投票をやめても良い(合憲だ)と判決している。
http://www.theatlantic.com/ideas/archive/2020/03/coronavirus-election/608989/
How Donald Trump Could Steal the Election
大統領選の一般投票の対象は「大統領候補」でなく「自分の州の選挙人団候補」
だ。大統領候補の数だけ選挙人団候補がある。最多数の票を取った選挙人団候補
が正式な選挙人団になり、選挙人集会を開いて州としての正副大統領を選出し、
州知事の承認のもと、その議事録を選出証書としてワシントンDCの連邦議会に
送る(勝者総取り方式を採用する全米48州の場合。今回の選挙で揉めている諸州
はすべてこの方式。残りの2州は比例配分的な方式)。連邦議会は1月6日ごろ
に「連邦議会両院合同会議」を開き、そこで各州から送られてきた選出証書を集
計し、正副大統領を選出する。揉めない大統領選の年には、投票日の翌日ぐらい
に確定した当選者がそのまま選出され、この手続きのすべてが儀礼的なものになる。
しかし、今年は違う。トランプと支持者たちは「民主党がひどい選挙不正をやっ
た」「本当は勝ったのに」と言い続けている。軍産マスコミ権威筋とその軽信者
たちは、トランプ敵視もしくは民主党寄りなので、選挙不正は今のところ陰謀論
扱いされている。だが、トランプ側が今の態度を続けると、少なくとも共和党全
体として「本当は勝ったのに民主党がひどい選挙不正をした」という主張が強く
なる。この状態で、選挙人制度の手続きが行われていくとどうなるか。
http://lawandcrime.com/2020-election/trumps-endless-lawsuits-could-theoretically-help-win-him-election-if-this-turns-into-a-bush-v-gore-situation/
Trump’s Endless Lawsuits Could Theoretically Help Win Him Election If This Turns into a Bush v. Gore Situation
今回の選挙で、開票の途中で優勢がトランプからバイデンに替わり、それが民主
党の偽造票紛れ込ませの不正のせいだと疑われているアリゾナ、ウィスコンシン、
ミネソタ、ペンシルバニアの各州(選挙人が4州合計で57)は、いずれも州の議
会上下院の多数派と知事がすべて共和党だ。州を共和党が握っている。これらの
州では、州として「選挙不正がなかったらトランプの勝ちだった」とか「民主党
が選挙不正を行い、偽造票と正規票を見分けられず不正がない状態を判定できな
いので、一般投票は無効にせざるを得ない」と判断し、トランプの選挙人団に選
挙人集会を開かせ、州知事の署名も添えて選出証書を連邦議会に送りそうだ。当
然、民主党側は「冗談じゃない。勝ったのはバイデンだ」と言い、バイデンの選
挙人団も同じ日に選挙人集会を開き、州知事の署名なしで選出証書を連邦議会に
送るだろう。
http://www.buzzfeednews.com/article/paulmcleod/2020-election-12th-amendment-electoral-college-nightmare
These Are The Nightmare Scenarios For The 2020 Election
事態は、修正12条の、複数の選出証書が送られてきた場合に該当していく。そし
て1月6日の連邦議会の両院合同会議で、4州から送られてきた2つずつの選出証
書のどちらをとるかを議論して揉めた後、最終的に、憲法の解釈にのっとり、上
院議長であるペンス副大統領が、4州のトランプ選挙人団の方を正当だと決定し、
トランプが当選者になる。米憲法の修正12条には上院議長が決めると明記されて
いないものの、各州からの選出証書の開封と集計は上院議長が行うと定めており、
開封と集計の際の各種の判断が上院議長に委ねられていると解釈できる。これと
同じ事態は、1960年のケネディ対ニクソンの大統領選のハワイ州で起きている
(当時の副大統領だったニクソンは両院合同会議で、ハワイ州における自らの
敗北を認める形でケネディを勝たせた)。
http://en.wikipedia.org/wiki/1960_United_States_presidential_election_in_Hawaii
1960 United States presidential election in Hawaii
現時点でネバダ、ペンシルバニア、ノースカロライナ、ジョージアの4州でまだ
勝敗が確定していない。このまま両候補とも270人に達しないまま12月8日の選出
証書の提出期限が過ぎ、その状態で1月6日の両院合同会議になると、過半数に達
した候補がいない状態になり、修正12条の解釈に沿って、連邦議会下院での1州
1票制の投票で大統領が決められる。1州1票制で計算すると現在、全米50州の
うち26州が共和党優勢、22州が民主党優勢になり、トランプが勝つ。トランプは
今年9月に、このパターンになって自分が再選される可能性があると支持者集会
で語っており、裏街道の存在を把握している。トランプは再選後、今回の民主党
の選挙不正を捜査検挙するだろう。
http://usawatchdog.com/keep-your-faith-trump-already-won/
Keep Your Faith Trump Already Won
私が今回これらの裏街道の存在を知ったのは、米ハーバード大学の権威あるグレ
アム・アリソン元国防次官補がナショナルインテレストに書いた記事を見たから
だ。「裏街道」という言い方も、アリソンの記事の題名「Stealthy Road」から
もらった。「裏道」だと不正の意味が入る。これは立派な合憲なので「裏街道」
にした。アリソンは、裏街道が現実になる可能性が今のところ20%しかないとも
書いている。だが、彼は民主党のエスタブであり、裏街道が現実化してトランプ
が続投する可能性が高い、とは口が裂けても言えない。私には、裏街道になる可
能性が現時点で40%ぐらいに見える。その確率は今後、時間がたつほど増えてい
く。裏街道が現実になると、民主党左派は激怒して全米で延々と暴動を起こす。
マスコミも怒号だらけになる。しかし合憲なので止められない。米国が大混乱す
る中でトランプが続投する。
http://nationalinterest.org/feature/donald-trumps-stealthy-road-victory-172235
Donald Trump's Stealthy Road to Victory
http://tanakanews.com/201104election.htm
投票後に政権転覆・カラー革命の試みに転換する米大統領選
ここ数日、毎日無料記事ばかり出しているので、今回の記事は有料版にしようか
とも思ったが、今回も、どうみても人類全体にとって大事な話だ。無料配信にせ
ざるを得ない。有料版も購読している皆さんごめんなさい。少し長い目で見てく
ださい。まだまだ世界は不可解な激動を続けるので、良い記事を有料版で書きます。
この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/201107election.htm
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