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リニア計画「推進」の吉村洋文・大阪府知事と「見直し」の川勝平太・静岡県知事との違いは?(利益の方が大事?!)
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/609.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2020 年 8 月 06 日 17:34:14: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
 

(回答先: 静岡だけの問題か?リニアをこじらせるJR東海の「強情」体質(子供にもわかる問題?!) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2020 年 8 月 06 日 17:19:02)

 国が行うかのように見せられている「トンネル新幹線事業」に、得られる利益を期待する首長がいるのはむしろ当然かもしれないが。はたしてマイナス面を見つめて分析できているのか。

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https://hbol.jp/225156
リニア計画「推進」の吉村洋文・大阪府知事と「見直し」の川勝平太・静岡県知事との違いは?
2020.08.04

横田一

●リニアについて吉村洋文・大阪府知事は「進めていくべきです」と回答

*7月29日の府知事会見でリニア推進を訴えた吉村洋文・大阪府知事 https://hbol.jp/wp-content/uploads/2020/08/yoshimura-550x309.jpg

 JR東海が2027年の品川-名古屋間開通、2037年の名古屋-大阪間延伸を掲げていたリニア中央新幹線計画。「静岡県との協議が難航し、大阪延伸の先送りは避けられない」などと報じられている。

 この計画について、大阪府の吉村洋文知事はどういった考えを持っているのだろうか。7月29日の府知事会見で、吉村知事に質問した。

――リニア新幹線について(7月)16日の会見で(吉村知事は)「国家の経済力を高める」「国が実行できるルールづくりをするべきだ」とおっしゃいました。一方で川勝平太・静岡県知事は、(トンネル工事による)水枯れの問題、「62万人の県民の命が関わっている命の水だ」と言いながら、コロナ禍におけるリニア計画について疑問を提示しました。

 安倍総理がリモートワークを進めていることから(リニアの)必要性・採算性を疑問視していますが、吉村知事はアフターコロナ時代においても「リニア新幹線が国家の経済力を高めて、進めるべき」と考えているのでしょうか。それ自体を再検証する考えはないのでしょうか。

吉村知事:リニア新幹線については、東京と大阪を1時間でつなぐというまさに大動脈になります。これは「国家の国力を高める」という意味で、この時間で東と西の拠点をつなぐというのは、まさに国力、国家、日本の成長そのものにつながってくると思っています。

 だから、もちろんコロナにおいていろんなリモートワーク等々はどんどん広がってくるとは思いますが、こういった強力なインフラづくりは並行して進めていくべきものだと思っています。

――コロナ禍で乗客数が減り、赤字垂れ流しのリニアになる恐れについては検証・チェックする必要はないということですか? 「カジノも依然として進める」と言われましたが、コロナ禍において時代が変わったことを受けて、チェック・再検証する考えはまったくないということなのでしょうか?

吉村知事:今はコロナ禍の状況にあります。だから「移動を自粛すべきだ」というのもありますし、当然、新幹線の利用は減っていると思います。しかしコロナも未来永劫ずっと続く、ウイルスは存続するかもわかりませんが、ワクチン・治療薬等で対応ができるという時期も必ずやってくると思います。

 そうなったときには、当然人々の移動が自由になってくるわけです。人々の移動が自由になったときには、より迅速に的確に大都市間の移動ができる(リニア)新幹線は、国家50年・100年の計で見たときには必要だと思います。進めていくべきです。

●リニアが赤字になれば国民負担3兆円のリスク


 吉村知事がリニア推進論を口にした2日後の7月31日、JR東海は2020年4〜6月来連結決算の最終損益が1313億円の黒字から726億円の赤字に転じたことを発表した。

 稼ぎ頭である東海道新幹線の利用客が前年同期比で84%減となったのが原因だった。コロナ収束までは赤字が続くのは確実で、収束後もリモートワーク拡大などで新幹線利用客がV字回復する保証もまったくない。

 約9兆円をかけて東京・大阪間のリニアを完成させても、コロナ前の想定乗客数には遠く及ばず、JR東海が経営破綻する可能性も十分にある。その場合、総事業費の3分の1が国の融資であるため、3兆円が焦げついて国民負担(税金の浪費)となる。こうしたリスクについて吉村知事は直視しようとしていないのだ。

※なお吉村知事について、筆者は完全に批判的な立場というわけではない。小池百合子都知事のように会見で記者を選別・排除することなく、あまり答えたくないであろう質問に対しても「全員指名方式」で対応している点について、非常に評価している(これについては新著『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』で紹介)。

●川勝知事との話し合いで“コロナ前の話”しかしなかった自民党

*7月23日の「自民党リニア特別委員会」(古屋圭司委員長)にリモートで参加した川勝知事 https://hbol.jp/wp-content/uploads/2020/08/kawaktsukaigi-550x309.jpg

 コロナ後においても「リニア推進」の姿勢を変えない吉村知事と対照的なのが、リニアをめぐってJR東海や国交省、自民党らと渡りあっている川勝平太・静岡県知事だ。トンネル工事による水枯れ(大井川の水量低下)を懸念して、県内での工事着工を認めていない。

 川勝知事は7月22日の「自民党リニア特別委員会」(古屋圭司委員長)に県庁知事室からリモート参加。冒頭で「(自分は)大推進論者」と切り出す一方で、水問題については譲らなかった。そして終了後の会見で質問すると、次のように述べた。 

――(国交省有識者会議で明らかになった新たな問題の)地下水が最大で300m以上低下するおそれがあるという話は出たのでしょうか。(川勝知事の)推進論というのはコロナ前の話だと思いますが、コロナ禍においては採算性や必要性、収益性などを含めて再検討するのが、国家プロジェクトを検証する国会議員の役目でもあるし、周辺知事の役割とも思いますが、その点はいかがでしょうか。

川勝知事:いい質問ですね。まず最大300m、上流部で地下水位が下がることはこの間の(4回目の)有識者会議で出た資料ですね。これについてはどなたも言及されなかったし、その話は出ませんでした。

 今回は(会議参加者の発言が)1人5分で、これまで取り組んできたリニア推進のさまざまなプロジェクト、用地買収がうまくいっているのか、そういうレベルの話です。いまおっしゃったような“コロナ前の議論”に終始したのです。

 しかし、今そういう議論が起こってきています。安倍首相ご自身がオンライン、リモートを推進すると。国家的なプロジェクトとして推進するとおっしゃっているので当然、その議論は出てこないといけません。今回はそれぞれの現状を、これまでの歴史を簡潔にまとめることが求められたので、その話まではいきませんでした。

●「リニアは本当に必要なのか、採算がとれるのか?」との疑問

*地下水位低下の図=有識者委員会の資料 地下水位低下の図。最大で300m以上低下するおそれがあると指摘されている(有識者委員会の資料より)https://hbol.jp/wp-content/uploads/2020/08/suiizu-550x615.jpg

「この日のリニア特別委はコロナ前の総括にすぎず、コロナ後の見直しの議論は当然進めるべき」という考えを川勝知事は明らかにした。それと同時に、7月15日の有識者会議で新たに浮上した南アルプス国立公園内での「地下水が最大で300m以上低下する」という懸念について「誰も触れなかった」と指摘、自民党が建設推進ありきで環境への配慮に欠いていることを告発する形となった。

 川勝知事がリニア工事の見直しについて言及したのはこの時が初めてではない。6月26日のJR東海社長との面談後に行われた囲み取材でも、同じ考えを述べていた。

――コロナ禍でリニアが必要なのか、採算がとれるのかについては、国民の理解が必要だという考えなのでしょうか?

川勝知事:そうですね。今回、コロナウィルスが蔓延して、新幹線の利用者が激減。リニアは連動していますから、コロナ時代に必要かどうかは、識者の中でも疑問を呈されています。本当はそういうことを考えないといけない。

 有識者の考えによると「リニアが本当に必要かどうか見直せ」と言っています。しかも6月18日の安倍総理の会見では「オンラインを思い切り推進するのだ」とおっしゃっているわけです。

 東京や大阪に行って仕事をするのではなくて、(リモートワークが)きっちりとできれば、家にいながら仕事ができることになる。コロナ以前の「速く、効率的に」というのが成り立つのかどうか。

(リニアは)電力も食います。ものすごい電力(消費)量は環境の21世紀にふさわしいものなのか。原発の電力で(リニアを)動かすというビジネスモデルが成り立たなくなる。それではどうするのか、と考える時期ではないかと思っています。膨大なお金と人力を投入して作った成果が、本当に日本のためになるのかどうかが問われています。

川勝知事と小泉環境大臣がリニア工事見直しで面談!?

*7月22日の大井川上流視察後の囲み取材で、南アルプス国立公園内の環境破壊を懸念する川勝知事 https://hbol.jp/wp-content/uploads/2020/08/suiiteika-550x309.jpg

 冒頭の会見では、上記のような川勝知事のリニア見直し論を吉村知事にぶつけたのだが、コロナ後の時代に突入してもコロナ前と同様の推進論しか返ってこなかった。

 川勝知事は小泉進次郎・環境大臣との連携にも意欲的だ。7月21日の大井川上流での現地視察では、「(南アルプス)ユネスコエコパークの資源に影響を与えないように」という小泉環境大臣の意見を引き合いに出したうえで、「地下水位が最大で300m以上低下」することが生態系に大きな影響を与えるとして「トンネル工事が認められない方向性もある」と記者団に語った。

 そこで「エコパークへの影響で小泉大臣と意見交換をする考えはないのですか?」と筆者が聞くと、川勝知事は笑顔を浮かべながらこう答えた。

「それはもう大好きですからね、気持ちのいい青年はですね。(環境)大臣になっていただいて、いま黒のものを白に言ったり、横のものを縦にしたりといったことが横行しているではないか。(霞が関には)似たような体質があります。そういう中で、正論を吐く一人ではないかというふうに思っていて、たいへん私としてはお目にかかりたいと思っています」

 一方の小泉環境大臣も「(川勝知事から)面談の依頼があれば、喜んでお受けしたい」(6月30日の会見)と前向きの姿勢だ。

 コロナ後における、リニアをめぐる対決の構図が鮮明になってきた。川勝知事ら環境・採算重視の「見直し派」vs.自民党議員や吉村知事など、コロナ前の計画「推進派」というものだ。今後の両者の攻防が注目される。

<文・写真/横田一>
横田一
ジャーナリスト。8月7日に新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)を刊行。他に、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)の編集協力、『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

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関連:
■リニア2037年全線開通に黄信号 静岡県知事が反対するワケは…(参詣も慎重派??)
http://www.asyura2.com/19/hasan133/msg/521.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2019 年 10 月 31 日 00:27:38: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
 
 

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コメント
1. 2020年8月09日 18:01:41 : Zg5rpFOdzk : RzBQQXhqR0pBUmc=[1] 報告
リニアは、旅行以外は、利用しないのでは?。テレワーク出張が減る。

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