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https://parstoday.com/ja/news/middle_east-i97654
ジャーナリストの物理的排除ーイスラエルの犯罪隠蔽行為
May 12, 2022 18:28 Asia/Tokyo
シオニスト政権イスラエル軍が11日水曜未明、パレスチナ・ヨルダン川西岸のジェニン難民キャンプに対するシオニスト政権イスラエル軍の襲撃を取材中だった、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラのベテラン女性記者、シリーン・アブ・アクレ氏(51)を殉教させ、パレスチナ紙アル・ゴドスの記者アリ・サムーディー氏にも怪我を負わせました。
この数ヶ月間、パレスチナ人に対するイスラエル占領政権の様々な側面での犯罪がとみに増え、パレスチナ人殉教者は数十名、負傷者も数百名に及んでいます。イスラエルは自らの占領政策を続行する中、パレスチナ人らからその宗教的な権利を剥奪し、聖地ベイトルモガッダス・エルサレム内にあるアクサーモスクへのパレスチナ人の立ち入りに反発して、大規模な暴力を引き起こしています。
西側・アラブ圏のメディアの多くがイスラエルの犯罪に沈黙を決め込んでいるものの、イスラエルはそれ以外の最低限の報道すら認めようとしません。今回殉教したシリーン・アブ・アクレ記者は、アルジャジーラ局でも最も著名なベテラン記者の1人であり、地域の政界では名が通っていました。この女性記者は、取材という自らの職務遂行中にイスラエル軍の銃弾に倒れました。この事件はイスラエルの犯罪をさらに印象付けただけでなく、この犯罪は意図的な殺害として捜査の対象にされうるものです。
イスラエルがこうした犯罪を引き起こしたのは、これが初めてではなく、これに似た形での犯罪は過去にも何度も発生していました。イスラエルによるこの種の犯罪の目的は、占領地内における自らの非人道的な行動に関する報道や動画の公開を阻止することにあります。実際、イスラエルはジャーナリストの物理的な排除という犯罪を引き起こし、自らの占領地や被占領地パレスチナに関する事実の開示やその報道を妨害しています。この方向性において、アブ・アクレ記者の属していたアルジャジーラ局は、この残忍な犯罪が国際法や国際的な慣習に反しており、またその目的はメディアの責務遂行の阻止にある、と表明しました。
もう1つの重要な問題は、この女性記者に対するイスラエル側の犯罪が、世界のメディア業界に対する1つの危険な、しかも警告的なメッセージをはらんでいることです。そのメッセージとは、イスラエル政府の犯罪を報じる者は全て同政権軍の銃撃の標的になる、ということです。これに関連して、PLOパレスチナ解放機構政治委員会および革命評議会のUsama al-Qawasmi委員は、「敵たるシオニストは、この犯罪により全世界のジャーナリストに対し、国際世論に対する真実の開示を求めるに者は全て、その報いとして死が待ち受けている、というメッセージを発信した」と語りました。
ここで重要な点は、何よりもイスラエルによるこうした犯罪の原因となっているのが、この種の犯罪に対する国際社会の黙認、そしてパレスチナ人に対しイスラエルが引き起こす残忍な犯罪に対する沈黙だということです。イスラエルのこうした犯罪には、世界の超大国、特にアメリカが大きく加担していますが、それは同国が人権侵害に対しケースごとで扱いを巧みに変え、特にイスラエルをはじめとした自らの同盟者の犯罪には目をつぶっているからです。このような矛盾したアプローチこそが犯罪を増大させ、ジャーナリストに対する犯罪も安易に引き起こす重要な原因となっているのです。
このことからも、アル・ハーテル・カタール外相補佐官は、同国国営衛星通信アルジャジーラの女性記者を殉教にいたらせたという、イスラエルの今回の犯罪に反応し、「無条件での対イスラエル支持は停止されるべきである」とコメントしました。
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