http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/145.html
Tweet |
イラクで政府系武装勢力をアメリカ軍が空爆
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201912290000/
2019.12.30 櫻井ジャーナル
イラク政府の下で活動している義勇軍の基地をアメリカ軍が12月29日に空爆、死傷者が出ている。この義勇軍はPMU(人民動員軍)に所属、その施設5カ所がターゲットになった。そのうち3カ所はイラク、2カ所はシリアにある。当初、UAV(無人機、ドローン)で攻撃された模様と伝えられたが、F-15戦闘機が使われたようだ。
この攻撃についてアメリカの国防総省は27日にキルクーク郊外にある軍事基地へミサイル攻撃したことへの報復だとしているが、27日の攻撃を実行したと名乗り出た組織は存在しない。
本ブログでも繰り返し書いてきたが、アメリカ軍はシリア東部からイラク西部にかけての油断地帯を占領、シリアで敗走したジハード傭兵をそこへ集めて戦闘集団を再編成していると言われている。
その地域は2015年9月30日にロシア軍がシリア政府の要請で介入するまでサラフィー主義者を主戦力とする武装集団のダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国などとも表記)に支配されていた。
ダーイッシュは2014年に売り出されたが、その出現は2012年8月の段階でアメリカ軍の情報機関DIAによって警告されていた。
その報告書はシリアで政府軍と戦っている主力をサラフィ主義者やムスリム同胞団だとし、戦闘集団としてアル・カイダ系のアル・ヌスラ(AQIと実態は同じだと指摘されていた)の名前を挙げていた。そうした武装勢力をバラク・オバマ政権は支援、それを危険だと警告したのだ。そうした報告を受けた上でオバマ大統領は反シリア政府軍への支援を続けた。
ダーイッシュの戦力が2014年に急拡大した一因はサダム・フセイン時代のイラク軍将兵が合流したからだとも言われている。ネオコンの作戦に従い、2003年3月にアメリカ軍は属国軍を引き連れてイラクを先制攻撃してフセイン体制を破壊したのだが、その結果、親イラン派が実権を握った。親イスラエル派の体制を築こうとしたネオコンの思惑は外れたのである。
そこで2007年頃までにアメリカの支配層は方針を転換する。ジョージ・W・ブッシュ政権はシリア、イラン、そしてレバノンのヒズボラを最大の敵だと定め、スンニ派と手を組むことにし、スンニ派であるフセイン体制の残党と手を組んだとされている。
その流れを受け、オバマ大統領は2010年8月にPSD−11を出し、ムスリム同胞団を使って中東から北アフリカにかけての地域を制圧しようとした。そして始まったのがムスリム同胞団を中心に繰り広げられた「アラブの春」だ。これは地域に破壊と殺戮をもたらしている。
そうしたアメリカの作戦に抵抗している勢力のひとつがPMUだ。
- イラン国連大使、「米はイラク占領から世論を逸らすため、イランに矛先」(ParsToday) HIMAZIN 2020/1/02 01:06:09
(0)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。