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2019年 8月 30日
<熊王信之:ちきゅう座会員>
数日前のブルマン!だよね氏のご紹介になる記事。 氏が疑問符をおつけになっていたように疑問です。
その理由は、アベ氏ご本人にも、政権の中枢におられる方々にも、果たして、政策等と言うものがあるのか、と言う本質的な疑問です。 別に対韓国に限らずに、です。
徴用工訴訟の判決を目にして、血が鶏冠に上り、くそったれ、とばかりに思い付いたのが貿易上の優遇措置を外す、と言うことなのだ、と思います。
彼等にとっては、先祖の時代には植民地だった国に先祖の悪事を暴かれてばかりする時代になり、我慢がならずに韓国が三権分立の民主主義国である事実を無視して、司法府の判断を行政府の責任と咎める意味においてしたことである、と思います。
そもそも私が見る処では、この国の政権も多くの国民も「自己愛性パーソナリティ障害」になりつつある、と思います。
この障害の症状は、ウィキペディア(Wikipedia)に依れば、以下のとおりです。“Narcissistic personality disorder: Symptoms”. MayoClinic.com. (2 Dec. 2011.)
自己愛性パーソナリティ障害の症状
人より優れていると信じている
権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
業績や才能を誇張する
絶え間ない賛美と称賛を期待する
自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
人の感情や感覚を認識しそこなう
人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
人を利用する
劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
嫉妬されていると思い込む
他人を嫉妬する
多くの人間関係においてトラブルが見られる
非現実的な目標を定める
容易に傷つき、拒否されたと感じる
脆く崩れやすい自尊心を抱えている
感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える
如何でしょうか? アベ政権とその支持者、中でもネトウヨには殆ど該当するでしょう?
嘗ての大日本帝国では勿論のこと、現在のアベ政権下のこの国でも、日本凄い、日本人偉い、等々の自己愛が満載の国情です。 特に、バブル崩壊後には、自尊心が痛く傷つけられたので自己愛が肥大してしまったように思えます。
日本では、この種の言動は、昔々から果てしなく続く「我褒め」の世界のようです。 その最盛期は、大本営発表です。 ただ、大本営発表については、株屋の亡父が一笑に付していましたが。 「勝った、勝った、って、ラッパばっかり吹きよって。 勝ったんなら、何で相場が暴落するんや、アホ。」と。 確かに、親父の言ったように戦争の当初、相場は上がりましたが、後は、暴落でしたから。
愛国心を持つのは良いのでしょうが、その余り他国、他民族を蔑視、敵視するのは如何なものでしょうか。 と言う文節になれば、月並みですが、やはりサミュエル・ジョンソン(Samuel Johnson)のあの言葉を引かなければならないでしょう。
愛国心は悪党の最後の砦(Patriotism is the last refuge of a scoundrel.)と。
それにしても、数年前の米議会調査局CRS報告書の「日米関係の論点」は、首相が「強固な国粋主義者」として知られ、「帝国主義日本の侵略やアジアの犠牲を否定する歴史修正主義にくみしている」と指摘され、またそのために米国の国益を害する恐れがあるとの懸念を生じさせた、との一節がありましたが、時日を経て現実になったようです。
何故かならば、ロシアのSPUTNIK日本のニュースに依れば、露中の爆撃機各二機に依る竹島上空の飛行は、日本の領域沿いで行っていた合同パトロールであり、露中間の軍事相互関係が新たな段階に差し掛かったことを物語っている、と言うことである、としているからです。 今や、米国の「同盟国」同士は仲違いしているのに、です。
竹島上空の飛行は政治の新たな現実 Sputnik 2019年07月24日 01:29 https://jp.sputniknews.com/opinion/201907246506318/
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion8958:190830〕
http://chikyuza.net/archives/96648
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