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日本の政治が腐ってしまった本当の理由 - その5章 「音楽は政治を批判してはならない」
http://www.asyura2.com/19/senkyo262/msg/754.html
投稿者 プラナリア 日時 2019 年 7 月 06 日 05:29:55: emFaAWGkaJrU. g3aDiYNpg4qDQQ
 

この章は2018年8月4日に投稿した文[1]に手を加え内容を更新したものを再投稿します。
==
その様な風潮があると聞く。誰が言い出したのだろうか?そしてそれは何故なのだろうか?

ならば、更に一歩進んで逆の立場を考えて見ようではないか。音楽が政治を、或は政権と行政府を批判する事が寛容な精神で許容される様な所がこの世界の中にあるのだろうか?そしてその結果この歌手に国民栄誉賞的な名誉が与えられる様な国があるのだろうか?

その答えは: 実際にその様な歌手がいて、そしてその様な国が有るのである。日本の市民の皆様はこの事実はとても驚きではなかろうか。(すみません。以下小生の音楽の嗜好が入る事、何卒お許し下さい。)歌手本人は2018年9月29日と30日にBillboard Live TOKYOにてソロコンサートを開催している。因にその歌手が受けた名誉とは以下である。本人の顔と背景に10曲程の曲名を記載したカナダの郵便切手が2011年の6月末から発売された。日本ではこんな事考えられない。Bruce Cockburnは1970年代初頭からアルバムを出している人だ。デビュー当時は愛を語る美しい曲を作詞作曲して謳っていた。80年代だろうか、社会問題に対して現地を訪問、住人と対話しその時のその地の現状を見、感じて作詞作曲するジャーナリスティックな手法を取り入れ音楽を造り始めた。そして音楽を通してある社会問題を公にし、この問題をリスナーの感性に訴える様なアルバム造り続けている。またコンサートを70歳過ぎてもこなしている。強いな。

彼のアルバムの中から、1980年に出された"Humans"は独裁制(アジアでの)に対する満身の怒りを歌い上げたもので、1985年のアルバム"World of Wonders"は大国が如何に小国を餌食とし、むしり取って来たかを深い悲しみを込めて歌う。また人間の、自然から与えられた摂理からの逸脱、例えば欲望やイデオロギーによる生命に対する悪行の数々を告白し歌い続けている。そしてこの世の不条理に対する彼の怒りは熾烈を極める。一方人々に対する愛もまた深い。彼の心の奥底にはイデオロギーとは全く関係のない原始キリスト教的なヒューマニズムが宿っているのだ。(イデオロギーから愛は派生しないよね)。同時に自然をこよなく愛する吟遊詩人である。特に印象に残る曲のYouTubeのリンクを以下張っておく。洋楽は好きではないと言う方は次の一番最初の曲だけでも聞いて欲しい。

■ "If a tree falls"[2] 人の欲望の餌食となった熱帯雨林とその生態系。速いテンポで歌詞も曲も心に残る。音質少し良くないですが、是非聞いてみて下さい。曲の最後の所ではこう歌っている。"If a tree falls in the forest, does anybody hear? If a tree falls in the forest, does anybody hear? Anybody hear the forest fall?" 一本の木が伐採され倒れる音を誰も聞こうとしなければ、森全体が伐採されるのは誰も判る筈が無い。のである。私はこの曲の歌詞を"If a child falls in the society, does anybody hear? Anybody hear the society fall?"と替えて、子供が倒れても知らん振りをしている各地方の学校の先生、地域自治体の教育委員会の従業員の皆さんに贈りたい
■ "Pacing the cage"[3] 何とも美しいメロディーだ。彼が歌を通して訴え続けて来たこの世の正義に反する事、不条理な事があたかも現実でないかの如くに誰も聞き入れない様な現状が維持され続けられている、欲望に満ちた愛の無い世界。その様な世界の中、そして長い人生の中で今自分がハツカネズミの様にクルクルと廻る檻の中で歩きながらペースを取る。歌詞の中で"...Powers chatter in high places(行)stir up eddies in the dust of rage(行)set me to pacing the cage..."とある。良い訳が出来ないが...「力を持つ者達が手が届かない所で喋っている。そして(私の)怒りの礫が渦を巻き、それで歩く檻の中のペースが決まってしまった。」私は何処へ行くのだろうか、そして何故にと思いながら檻の中を諦めずに毎日毎日歩き続け、外の世界を檻の中から眺めて感慨深く溜息をつく様な感覚である。私も落ち込んだ時に聞くと、皆も同じなんだなと勇気付けられる曲。人々が連帯しなければ世の中は決して良くならないのだと痛感する
■ "Silver wheels"[4] 自動車文明を通し人間の欲望を痛烈に批判した曲
■ "A dream like mine"[5] 人間が動物から逸脱し、自然の中よりいでて、欲望に満ちた土地にこの世界を変えてしまった事への告発
■ "Gavin's Woodpile"[6] 彼の歌の中で最も好きな曲である。弾き語りを8分間もやっている。凄い

彼の歌詞を読めば今の日本に当てはまる事が多いのに驚嘆するに違いない。1984年のアルバム"Stealing fire" の一曲"Maybe the poet"の歌詞中に"Don't let the system fool you(行)all it wants to do is rule you..."「システムがあなたを騙ます様にさせるな。システムがやりたい事すべては(一つ)、あなたを支配する事だ」と歌う。そう、不動産バブル期に大人になっていた世代には判ると思う。年々テレビ、新聞、週刊誌(漫画雑誌を含む)の知的なレベルが下がって来ていてそれと同時に日本の人々の行動を伴う活発さが落ちて来ているのを実感しないか?日本においては既に"The system fooled you"で人々は既に心が操作されているのである。この事実が日本が殺伐とした社会となってしまった根本原因の中の一つの理由である。昨今の日本での出来事が世界の常識から或は世界のレベルからかけ離れてしまっているのを看、あなたは暗澹たる気持ちにならないのか?教育において発明発見を行う人材を輩出させる力を無くし、日本の経済が物造りと言う発想に収斂してしまった結果隣国の台湾や韓国の後塵を喫し早や何年になるのであろうか。皆さんがイノベーションの原動力である個人のユニークさを、日本の社会が否定する事を知らない、この民度の低さ故の国力の衰退の結果なのである。日本会議を中心とする勢力が造り上げた巨大な改憲マシンと言う"The system"が日本の市民を"fooled you"するとは簡単に言えば、絶えず携帯電話の操作を行うオペレータに日本の市民を堕しめ、また意見の多様性を認めない無言の圧力、同調圧力を個人の心に浸透させる事により達成出来る。個人の活力、社会の活力がその結果消滅してしまった訳。精神の荒廃、制度の荒廃、社会の荒廃が目の前に曝け出されている事、即ち日本の社会が病んでいる事に気付かないとは...今、日本の市民はシステムの奴隷だ。

ここで明確に言っておく。Bruce Cockburnが作詞作曲し作り上げたアルバムで世界の政治や自国を含めて各国の政権と行政府を間接的に批判するのは即ち今の世界の現状や状況を(建設的に)良くしたい気持ちから発せられるのであって政治を攻撃或は理由なしで咎めている訳ではないのである。もちろん彼の曲ではこの世界に幅をきかせている、欲望にかられた強欲な面々も批判の対象だ。音楽は政治を批判してはならないと強欲な彼らがキャンペーンを張る理由は実は此処にある。そうなのだ。この章では「音楽は政治を批判してはならない」としたが音楽をテレビ、新聞週刊誌に置き換えてみよ。極一部のメディアを除き、既に力を持つ者達を建設的に批判さえもしなくなってしまった。「だって政権を批判したら番組降ろされちゃうもんね」と言う感じか?そんな国は世界の標準に達しないのでG7の国々の中にいてはならないのである。日本のメディアは「表現の自由」を自ら殺した。

ここで「表現の自由」が強権体制下で如何に抑圧されているかの一例を見よう。中華人民共和国の中国民主化運動の中心人物で「投獄中にノーベル賞平和賞を贈られ獄中で死去したのは、1935年に受賞したカール・フォン・オシエツキーに次いで2人目である。」 劉 曉波氏 (Liu Xiaoba 1955-2017)[7]は以下この「表現の自由」の事を言い表している:"Free expression is the base of human rights, the root of human nature and the mother of truth. To kill free speech is to insult human rights, to stifle human nature and to suppress truth."[8]抄訳すると「表現の自由は人間の権利の基である。人間性の根幹、真実の母なのだ。表現の自由を殺す事は人間の権利に対する侮辱であり、人間性を窒息させ、真実を抑圧してしまうのである。」

この章の最後にあたり: 『表現の自由』は政治を独占する人々の権力欲と支配欲と戦う最大の武器なのだが、これを行使出来なければ、あなたは無言で働く感情のないロボット(香港の若者の行動力には恐れ入る)。更に一言。己の投票権は自分の政治的な、『表現の自由』の一部で或る事を決して忘れてはならない。

参考文献等:
[1] "日本の市民の皆様へ、最終投稿 No.3" 投稿者 プラナリア 日時 2018 年 8 月 04 日,
http://www.asyura2.com/18/senkyo248/msg/659.html
[2] "If a tree falls," Bruce Cockburn, 1989年アルバム"Big Circumstance," 年,https://www.youtube.com/watch?v=ErS9HCh8GfE
[3] "Pacing the cage," Bruce Cockburn, 1996年アルバム"The Charity of night,"
https://www.youtube.com/watch?v=mN2uMVYwmqc
[4] "Silver wheels" Bruce Cockburn, 1976年アルバム"In the falling dark," https://www.youtube.com/watch?v=z-avqJQwOoo
[5] "A dream like mine," Bruce Cockburn, 1991年アルバム"Nothing but a burning light,"
https://www.youtube.com/watch?v=0eG23MqIMos
[6] "Gavin's woodpile," Bruce Cockburn, 1976年アルバム"In the falling dark," https://www.youtube.com/watch?v=ovhTIQn2Je4
歌詞は以下参照。http://cockburnproject.net/songs&music/gw.html
[7] 劉暁波、ウィキペディア、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%89%E6%9A%81%E6%B3%A2
[8] "China Seeks to Delete Nobel Peace Prize Winner Liu Xiaobo from the Internet,"
https://torguard.net/blog/china-seeks-to-delete-nobel-peace-prize-winner-liu-xiaobo-from-the-internet/  

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コメント
1. 2019年7月06日 09:20:34 : vnUxfbHXEY : eU9GNkMwZXpEdDI=[333] 報告
日本の歌、歌手を勝手に格付けするNHK.また他国批判に都合のいい部分だけを強調するやつもいる。

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