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丸山議員が辞めない理由か…政治資金“不正蓄財”疑惑が浮上
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/254092
2019/05/18 日刊ゲンダイ 辞める気はないらしい(C)日刊ゲンダイ 北方4島ビザなし交流の訪問団の一員として同行した際に「戦争」発言をして日本維新の会から除名された丸山穂高衆院議員。国会では議員辞職勧告決議案も取り沙汰されているが、本人は無所属で政治活動を続ける意向らしい。潔く辞めるべきは言うまでもないが、丸山氏には国会議員職にしがみつきたい“事情”がありそうだ。 日刊ゲンダイは16日発売号で、丸山氏の「国費2000万円 ちょろまかし疑惑」を報じた。丸山氏は、国会議員に月100万円支給される「文書通信交通滞在費」(文通費)の一部を〈駐車場代・複合機リース費・等〉といった名目で、自身が代表の資金管理団体「穂高会」に繰り入れ。15年10月から17年末まで、毎月74万〜90万円を穂高会に移し、その合計額は2000万円超に上っている。ところが、穂高会の収支報告書には「複合機リース代」などに当たる支出について、一切の記載がない。使途不明状態になっていたのだ。 ■資金管理団体の「繰越額」が3年で約10倍に さらに穂高会の収支報告書をチェックすると、新たに不可解な点が浮かび上がった。穂高会の収入が14年末からの3年間で急増しているのだ。15年分の収支報告書を見ると、「前年からの繰越額」には約374万円と記され「翌年への繰越額」には、約1709万円と記載があった。それが16年末には約2989万円となり、17年末は約3701万円に。3年間で10倍近くに膨れ上がっているのだ。 もともと経産官僚で高給取りだった丸山氏だが、資産等報告書を見ると、土地や建物、自動車、有価証券など保有資産はゼロに近い。丸山氏が議員の立場に固執するのは、議員職を長く続け文通費を受け取り、政治資金を「蓄財」することが目的じゃないかと疑いたくなる。 総務省によると、「資金管理団体の代表者は、離党、議員辞職したとしても団体を解散する義務は生じない」(政治資金課)と説明。つまり、穂高会から丸山氏の懐にカネが流れる可能性は十分にあるのだ。丸山事務所にカネの流れなどを問い合わせたが返答はなし。政治資金に詳しい神戸学院大教授の上脇博之氏はこう言う。 「収支報告書を見る限り、〈複合機リース費〉という架空の目的で、文通費を穂高会に流したように見えます。書類発送や通信に充てるべき文通費を、資金のプールのために横流ししたのなら、目的外支出に当たりますし、税金の使途として不適切と言わざるを得ない。丸山事務所は説明責任を果たすべきです」 16日は本会議を欠席した丸山氏。「ほかの議員の不祥事を世に問いかける」前に自分自身の疑惑について説明する必要がある。
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