http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/749.html
Tweet |
ワールド2019年4月1日 / 15:01 / 1時間前更新
焦点:
新元号は「令和」、転換点の景気 世界情勢が舵取り左右
Reuters Staff
3 分で読む
[東京 1日 ロイター] - 新元号が1日、「令和」に決まった。「前向きな明るい未来が展望できる」(所功・京都産業大学名誉教授)など、慶祝ムードの高まりが予測されるが、明治以降、大正、昭和、平成と改元された際には、一定のタイムラグを経て、社会的、経済的に大きな変動に直面してきた。秋に消費増税を控え、戦後最長とされる景気拡大局面に転換の兆しも見られるなか、グローバルな情勢変化が新時代の舵取りを大きく左右しそうだ。
<広がるご祝儀ムード>
「令和」に対する専門家の受け止め方は、概ね好評だ。京都産業大学の所名誉教授は、「万葉集から採られたのは意外な点もあるが、漢字を使って表現する日本の文化を示している。なかよく、やわらかくという意味であり、21世紀の日本、世界にとって大事な価値を示している」と述べた。
東京大学史料編纂所教授の山本博文氏は「従来の元号が政治的な理想や国家的な理想を示していたのに対し、良い感じ、雰囲気を意味する元号である点が新しい」と指摘した。
安倍晋三首相は、新元号公表後の談話の中で「一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい」、「希望に満ち溢れた新しい時代を、国民の皆様と共に切り拓いていく」と、新元号に込められた意義などを説明した。
初めての元号と言われている「大化」から「令和」まで、日本の元号は合わせて248。1300年あまりの歴史の中では、天平感宝(てんぴょうかんぽう)など漢字4文字で表記する時代もあった。
改元と景気の浮き沈みに直接的な因果関係はないとされるが、「改元に伴う『ご祝儀ムード』の高まりは、日本経済にプラス面の効果をもたらす」と、双日総合研究所・チーフエコノミストの吉崎達彦氏は指摘する。
今回は、天皇陛下が4月30日に退位され、5月1日に皇太子さまが即位される「生前退位」となる。東洋大学の鈴木洋仁・研究助手は、生前退位を前に消費を刺激する『さよなら平成キャンペーン』などが広がる現状に、「ご祝儀ムードは、すでに始まっている」と話す。
<昭和は金融恐慌とともにスタート>
一方、慶祝ムードの足元で、注意すべき現象も見え隠れするとの指摘もある。不動産アナリストの長嶋修氏は「元号が変わるときには、世界経済が大きく変わる」とブログで発信し、国内不動産市況の先行きに警鐘を鳴らしている。
実際、平成元年(1989年)はベルリンの壁崩壊後に日経平均.N225が3万8000円超の史上最高値を付けたものの、翌年からバブルが崩壊。その後、「失われた20年」とも呼ばれる「デフレ」の時代に突入した。
大正から昭和への改元では、第1次世界大戦中の好景気の反動不況による後遺症が長引き、昭和2年(1927年)に金融恐慌が勃発した。
昭和5年(1930年)には、前年の世界大恐慌に続く昭和恐慌で国内経済が疲弊。経済成長の可能性を中国大陸に求めようという空気が経済界にも広がり、軍部が主導した日中戦争に対する大きな反対世論は形成されなかった。
横浜国立大学の上川孝夫名誉教授は「たまたま元号が変わる時期が世界経済の大きな変動期に重なってきた」と説明する。「明治の初めは世界的な金本位制導入期、大正から昭和への両大戦の戦間期は、世界経済の中心が英国から米国に移行する時期に重なった」とみる。
現在は「米国一極から、米国・中国・欧州など複数の極が基軸通貨などを競う時代に移行しつつあるのではないか」と予測する。
<景気の現状、政局のジンクス>
第2次安倍内閣が発足した平成24年(2012年)12月から始まった景気拡大期は今年1月に6年2カ月となり、政府は「戦後最長を更新した可能性が高い」との認識を示している。しかし、足元の統計では景気後退入りの可能性も浮上、3月の月例経済報告で政府は景気の総括判断を下方修正した。「令和」の時代を前に景気は転換点を迎えている可能性がある。
双日総研の吉崎氏は「明治から大正、大正から昭和、昭和から平成と元号が変わった後、4━6カ月以内に首相が交代しているジンクスもある」と指摘する。
今後、統一地方選や夏の参院選をにらんだ選挙モードに移行する中で、そのジンクスが、今回も動き出すのかどうか、まずは4月の統一地方選と衆院補選の結果に永田町関係者の注目が集まっている。
<膨張する債務と消費増税の行方>
平成を振り返って、マクロ政策面で突出している特徴の1つは、財政赤字の膨張だ。平成2年度(1990年度)にいったん、赤字国債脱却を達成したが、バブル崩壊で平成6年度(1994年度)に再び赤字国債の再発行に追い込まれ、累積した債務は、公債残高ベースで900兆円と、税収の約14年分にまで積み上がった。
平成18年度(2006年度)以降、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の赤字解消を目標に掲げ、平成27年度(2015年度)に中間目標である「赤字半減」は達成したが、黒字化そのものは新時代に先送りした。
その目標について、安倍首相は「国際公約と言ったことはない」と繰り返し発言し、市場の疑心暗鬼は絶えない。
疑い深い市場心理と密接にリンクしているのが、平成26年(2014年)11月と28年(2016年)6月に2回表明された増税延期の決断だ。「3度目の正直」となるか「2度あることは3度ある」となるのか、専門家の見方も二分され「再々延期される可能性は、十分に残っている」(みずほ証券・シニアマーケットエコノミスト、末廣徹氏)との声がくすぶる。
<首相の決断を左右する国際経済情勢>
首相の決断を左右すると見られているのが、海外経済の動向。第一生命経済研究所首席エコノミストの熊野英生氏は「元号と景気には何の因果関係もないが、世界経済には1980年代の米貯蓄貸付組合(S&L)危機、1997年のアジア通貨危機、2008年のリーマン・ショックなど10年サイクル説のジンクスがある」と指摘。次の危機は「中国が絡むのだろうと何となく思われている」と話す。
その中国経済に対しては「米中貿易摩擦の動向は金融市場に織り込み済みで、中国経済のハードランディングはないだろう」(RPテックの倉都康行代表)との楽観的な見方が今のところ多数派だ。
だが、横浜国大の上川教授は「米中対立は経済だけでなく覇権を巡る対立。10年、20年と継続する可能性がある」と述べるとともに「中国のドル建て債務が膨らんでいる」と指摘。今後の情勢次第では、世界の金融システムに負担をかけるリスクにも言及した。
「令和」の時代は、平成の31年間と比べ、グローバルな情勢変化の影響を受ける可能性が一段と高まりそうだ。
*本文11段落目の脱字を補いました。
ポリシー取材チーム 編集:田巻一彦、石田仁志
https://jp.reuters.com/article/japan-reiwa-economy-idJPKCN1RD1C6
トップニュース2019年4月1日 / 13:26 / 1時間前更新
新元号「令和」に決定:識者はこうみる
Reuters Staff
3 分で読む
[東京 1日 ロイター] - 政府は1日、平成に変わる新たな元号を「令和(れいわ)」にすると発表した。現存する日本最古の歌集「万葉集」からの出典で、日本古典から採用したのは今回が初めて。
市場関係者のコメントは以下の通り。
<宮廷文化研究家(京都府教育庁文化財保護課)の吉野健一氏>
ら行で始まる元号は過去一例しかなく、非常にやさしい音を持つ元号との第一印象だ。また元号で令という漢字は過去に使われたことがなく驚いたが、美しい月という意味の「令月」が出展とのことだ。
従来の元号が中国の古典に依拠し、理想の状態や統治のあり方を示していた。これに対して、日本の古典・万葉集から採り、梅が咲いている宴との意味であるのは、非常に日本的だ。
<東大史料編纂所教授 山本博文氏>
日本の古典から採用するのであれば日本の独自性という意味で万葉集は良かった。従来の元号が政治的な理想や国家的な理想を示していたのに対し、良い感じ、雰囲気を意味する元号である点が新しい。「令」は漢文では「・・・させる」と言った使役動詞であるためこれまで元号に使われなかったが、日本語では「良い」「立派」という意味で、そこを重視したのだろう。
<りそな銀行 チーフ・マーケット・ストラテジスト 黒瀬浩一氏>
新元号の「令和」となった。「令」に前向きな意味があるということを知らなかった人も多いのではないか。今まで見向きされなかったものでも価値がある、ということを示したとも言える。
新元号の選定条件に、@国民の理想としてふさわしい良い意味を持つ、A漢字2字、B書きやすい、C読みやすい、D過去の元号で使われていない、E俗用されていない、の6項目が挙げられていたが、このうち最も大事なのは@だ。
「明治」は明るく治める。振り返ると、植民地とならずに文明開化で頑張ったという良いイメージもあるが、続く時代は大いに正す、「大正」となった。逆に言うと、明治時代には相当誤りもあったということの裏返しでもあったと思われる。産業が発展して良い時代に見えても、実は格差が拡大して庶民の不満が蓄積した。それを大いに正す方向が大正デモクラシーだった。
この大正デモクラシーは実はポピュリズムと道床で、それが右傾化して「昭和」の時代で戦争に入っていった。戦争に負け、敗戦からの再建でバブル経済が生じ、そして迎えた「平成」。先日、天皇陛下が振り返られたように、近現代において初めて戦争を経験しない時代となったが、金融市場では長らくバブル崩壊の敗戦処理が続き、1人あたり国内総生産(GDP)や日本経済の国際的な地位も落ちた。
「令和」には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味があるという。これから新元号と、それが持つ意味を、海外に向けて発信した方がいい。現在、米国をはじめ社会の分裂が深刻化してきているが、日本がどういう時代に向かうのか方向性を示せるからだ。
今年、日本では、新天皇即位、G20サミット、アフリカ開発会議、ラグビー・ワールドカップなど国家的イベントが目白押しだ。来年には東京オリンピック・パラリンピックもある。改元とともに、海外へ日本の社会や文化をアピールする場として大いに生かしてもらいたい。
<奈良大学文学部教授 上野誠氏>
元号は新たな時代に入った。中国を起源とした中国の皇帝制度から生まれた制度が、日本の制度のなかで息づいた。万葉集にある「令月」は、良い月、という意味をもつ。典拠となった万葉集の序文そのものは九州大宰府で生まれた歌で、地域も広い。地方の文化、地方の時代になるということを表したのではないか。良い月に、天気も良く、しかも梅の花が咲き、すべてが素晴らしい、穏やかな時代になってほしいとの願いが込められている。
<第一生命経済研究所 首席エコノミスト 熊野英生氏>
「令和」は新しい印象。これから間違いなく人口減少社会となるが、小粒でもきらりと光る、厳しい中でも独自性を出していく、という方向性を示したと受け止めている。
改元は一時的に需要を創出する効果がありそうだが、持続性があり範囲が広いと見込まれるのは、行事効果と記念日効果だ。皇室行事に併せて日本の歴史や文化が長時間紹介され、国民が歴史や伝統への関心を高めれば、間接的に日本文化を体感しやすい京都・奈良方面への国内旅行需要を喚起する。そうしたニーズを予想し、旅行会社やホテル・飲食店が事業拡大をするかもしれない。
また、新元号がスタートするタイミングで結婚、あるいは婚姻届を出すという人が増える効果にも注目している。人生の記念として、シンボリックな行事と自分のイベントを重ねたいという心理が記念日効果を生む。
ただ、経済効果はグロスとネットで考えなければならない。例えば10連休は、過去にとれなかった長期休暇を利用し、旅行でもしてみようと多くの消費者に思わせるだろう。旅行やレジャー、飲食やサービスなど特定分野の需要が伸びる可能性がある。一方、そこにお金をかけた分、衣料品や嗜好品など別の消費を削るかもしれない。消費性向がトータルで上がったかが重要だ。
<京都産業大学 名誉教授 所功氏>
万葉集から採られたのは意外な点もあるが、漢字を使って表現する日本の文化を示している。なかよく、やわらかくという意味であり、21世紀の日本、世界にとって大事な価値を示している。前向きな明るい未来が展望できる良い元号だ。
<社会学者・東洋大研究助手 鈴木洋仁氏>
日本の古典、万葉集から選らんだのは意外だが、初出の漢字「令」と頻出の漢字「和」を組み合わせたのは平成などを踏襲している。
「和」は昭和の和であり、読み方も昭和と似ているため、昭和へのノスタルジーがあるのかなと感じる。
護憲派の教授、川岸令和氏の名前と重なるが、政府として「令和」に護憲のイメージは付いていないと判断したと思われる。
*内容を追加しました。
https://jp.reuters.com/article/reiwa-instantview-idJPKCN1RD19G
国内社会ニュース(共同通信)2019年4月1日 / 17:16 / 1時間前更新
世界最高齢女性に「令和」チョコ
共同通信
1 分で読む
116歳で世界最高齢の田中カ子さん=福岡市東区=に1日、新元号「令和」と書かれたチョコレートが贈られた。有料老人ホームで特製チョコをプレゼントされた田中さんは「ばんざーい」と手を振って喜んだ。
田中さんは1903(明治36)年、福岡県生まれ。5月1日の改元後は明治、大正、昭和、平成、令和の五つの時代を経験することになる。ギネスワールドレコーズ社が今年3月、男女を通じた「存命中の世界最高齢」に認定した。
チョコは額縁に入ったA4サイズ。田中さんの大好物と知った地元の洋菓子店経営安藤知幸さん(53)が、新元号の発表を記念して制作した。
【共同通信】
https://jp.reuters.com/article/reiwa-instantview-idJPKCN1RD19G
ワールド2019年4月1日 / 12:06 / 3時間前更新
新元号は「令和」、万葉集から出典 「心寄せ合い、文化育つ」と首相
Reuters Staff
2 分で読む
[東京 1日 ロイター] - 政府は1日、平成に代わる新たな元号を「令和(れいわ)」にすると発表した。現存する日本最古の歌集「万葉集」からの出典で、日本古典から採用したのは今回が初めて。安倍晋三首相は官邸内で記者会見し、「心を寄せあう中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と、新元号への想いを説明した。
新元号決定に伴い政府は元号を「令和」とする政令を定め、皇太子さまが天皇に即位する5月1日に改元する。
新元号「令和」の出典は万葉集で、政府によると、梅の花の歌の序文「初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(きよ)く風和らぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』から引用した。
新元号は、大化(たいか)から平成まで1300年余りにおよぶ歴史のなかで248番目の元号となる。新元号の考案者は「(考案者みずからが)秘匿を希望している」(菅義偉官房長官)ことを理由に、公表を見送った。共同通信によると、新元号選定手続きに示された政府の元号原案は、新元号も含めて「6つ」だった。
新元号について、安倍首相は「人々が美しく、心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味」と、記者会見で説明した。
首相はまた「厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい、との願いを込めた」ことも明らかにした。
新元号決定に先立ち、政府は有識者による「元号に関する懇談会」や衆参両院の正副議長、全閣僚らと事前の協議を重ねた。
有識者懇談会のメンバーはノーベル医学生理学賞受賞者の山中伸弥京大教授ら9人[nL3N21J03H]で、山中教授は「初めて日本の古典から選ばれた。伝統を重んじると同時に、新しいものにチャレンジしていく、日本にぴったりの元号」と、官邸内で記者団に語った。
<地方の文化、時代を表現>
新元号に関し、専門家からは「21世紀の日本、世界にとって大事な価値を示している。前向きな明るい未来が展望できる良い元号」(京都産業大学名誉教授の所功氏)との指摘が出ている。
日本の古典から採用したことについても「日本の独自性という意味で万葉集は良かった」(東大史料編纂所教授の山本博文氏)との受け止めが多い。
万葉集を専門とする奈良大学文学部教授の上野誠氏は、「万葉集にある『令月』は、良い月、という意味をもつ。典拠となった万葉集の序文そのものは九州大宰府で生まれた歌で、地域も広い。地方の文化、地方の時代になるということを表したのではないか」と話した。
*内容を追加しました。
https://jp.reuters.com/article/japan-reiwa-idJPKCN1RD14J
ビジネス2019年4月1日 / 17:46 / 28分前更新
金融政策、副作用含め多面的な評価が必要=高島・全銀協会長
Reuters Staff
1 分で読む
[東京 1日 ロイター] - 全国銀行協会の高島誠会長(三井住友銀行頭取)は1日、就任会見で日銀の金融政策について、2%の物価目標からすでに6年が経過したとして、副作用も含めて多面的な評価をする必要があるとの見解を示した。
高島会長は会見で、貸出金利が低下する一方で預金金利の低下は限定的だとし、結果的に貸出利ざやは縮小、運用環境の悪化も加えて「金融機関の収益性の悪化が懸念されている」と指摘した。こうした現象は「マイナス金利の副作用というべき」とした。
また、異業種から銀行業への新規参入が相次いでいる理由について、新規参入業者はSNSやECモールなどの本業の顧客に対して、金融サービスを組み合わせることで顧客の囲い込みを図る目的だったり、金融サービスから得られるデータを活用する意図があるのではないかと指摘し、「金融単独での採算を重視しているのではなく、本業のための1つのツールと割り切っている」と語った。
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民131掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民131掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。