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「大企業で年収1200万円」のプライドを捨てられなかった50歳の末路
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190304-00010000-php_s-bus_all
PHP Online 衆知 3/4(月) 11:51配信
江上治氏は「自分の市場価値を冷静に理解すべき」と指摘する
<<著名アスリートから経営者まで年収1億円を超えるクライアントを50名以上抱える富裕層専門のファイナンシャルプランナーである江上治氏。
1967年生まれの50代の江上氏は、現在の50代が直面されている現状は厳しく、ゆとりある人生を送るためには生き方を変える必要があると指摘している。
ここでは、同氏の近著『一生お金に嫌われない生き方』より、ある大手企業を退職した50代の男性に待ち受けていた、冷たい現実について触れた一節を紹介する。>>
※本稿は江上治著『一生お金に嫌われない生き方』(PHP研究所刊)より一部抜粋・編集したものです
大企業で中間管理職、年収1200万円。それでも会社を辞めたがるY君
まず私の友人、Y君の話から始めたい。1年前突然、20年ぶりにY君から電話があった。彼は財閥系の保険会社に勤めている。私と同じ歳で、当時50歳。年収が1200万円あった。
そんな彼がいきなり、こんなことを言った。
「会社を辞めようと思う。何かいい仕事があれば紹介してほしい。なんなら江上の会社で雇ってくれてもいい」
私は即座に答えた。「君なんか、100万円もらってもいらない」
彼は真面目で優秀な男だが、日本の大企業の横並び思考、安定思考の中で生きてきた人間である。弊社は社員5人のベンチャー企業だ。安定を求めるよりも、何か価値を生み出す人間じゃないと、雇う余裕もないし、必要もない。
私の会社でもかつて、大手銀行や保険会社に勤めていた部長で、50歳の人を雇ったことがあるが、いずれも若い女子社員より使いものにならなかった。安定思考で育ってきた人間は、価値を生み出すことよりも、安定を求めてしまう。挑戦しようという発想がないのだ。
私自身、会社を辞め、起業する中で、さまざまな失敗を通じて学んできた。一方、大会社にいれば、学歴が高ければいいという考えがしみこんでしまう。ベンチャーで生きる人間とは、まったくタイプが違うのだ。
だからY君に言った。「君は、会社と組織にしがみつけ」
そしてこのときは、それで電話を切った。
それでも忠告を聞かずに退職してしまったワケ
しばらくして、「会社を辞めた」という電話があった。
「なんで辞めた。なんかおかしいだろう。理由があるだろう」
私が尋ねると、彼は初めて話してくれた。
じつは会社の飲み会のあと、酔っぱらって自転車の女の子とぶつかってケガをさせた、というのだ。私が入社したバブルの時代であれば、これぐらいのことで会社から責められることは、ほとんどなかった。
だがY君は堅実だけがとりえの男で、しかも中間管理職の50歳。聞けば部長は10歳も若い人間で、彼から「金融機関の人間が、酒で問題を起こすとは何事だ」と、そうとうきつく怒られた。それが頭にきて、会社を辞めたらしい。
人生失敗するときは、客観的に自分を見られなくなったときで、「酒、女、バクチ」とだいたい相場が決まっている。
Y君も客観的に自分の市場価値を読めば、会社を辞めても年収1200万円の価値を生み出せるのかどうか、わかったはずだ。しかも高校生と大学生の子供が2人いて、奥さんは専業主婦だ。
とはいえ、もう辞めてしまったのだから、仕方がない。私なりにアドバイスした。
「年収がかりに半分でも、拾ってもらったらありがたいと思え。いまの年収を基準にするのでなく、ゼロからやりなおすつもりで、要はタダでもいいから働くつもりで就職先を探せ」
だが彼に言わせると、「それは無理だ」という。エリートサラリーマンにありがちな話で、子供を私立のいい学校に通わせているから、教育費がバカほどかかる。家を買ったときのローンも残っている。いまの年収を維持しないと、食えないというのだ。
だから最初に辞めるなと言ったのだが、もはや後の祭りだ。「何とか探してみる」と彼は言った。
結局彼は、私の話をここでも聞かなかった。
20社以上の面接に落ち続けた末に選んだ仕事
彼から3回目の電話がかかってきた。面接二十数社、全部落ちた。「そもそも求人がない」と。「江上の会社で雇ってくれ」と、また同じことを言ってきた。
「お前なんか、ゼロ円でも雇わない。そもそも企業文化が違うだろう」
冷たいと思ったがそう断り、さらに彼のためを思い、もう1回言った。
「いきなりお金の話をするな。それは前の会社での君の価値だ。君の価値は、新卒で入ってから二十数年間、会社に貢献してきた。その貢献料も含めた年収1200万円だ。
まったくのゼロから新しい会社で1200万円もらいたいなら、具体的にどういう貢献をするのか言えなければならない。最低2000万円以上の貢献をするぐらいのプレゼンをしないと、絶対、君に就職はない」
そんな話をすると、そこで電話が切れた。
4回目の電話がかかってきた。彼が選んだ仕事は、なんとフルコミッション(完全歩合給)の保険の仕事だった。「もしかしたら、いま以上に稼げるかもしれない」と言われてリクルートされたらしい。
私は彼に言った。
「あのね、Y君。君みたいな安定思考の人間が、フルコミッションでゼロから自営業者のような働き方なんて絶対できない。お金じゃない。お金で仕事を選ぶな」
とはいえ、決めてしまったものは仕方ないので、「頑張ってみろよ」で終わった。
自分の市場価値を理解していない者の末路
5回目の電話があった。
「まったく契約が取れない。6カ月で固定給が打ち切られる。どうしたらいいのだろう」というものだった。私は次のようにアドバイスした。
「お前は酒のせいで会社を辞めたのに、素直になりきれていない。君には信用があるはずだ。二十数年間、1つところで働いてきたのだ。君がやるべきは、保険会社で培ってきた信用を武器に、昔の会社の仲間に電話をしたり、取引先に頭を下げるなりして、就職先を探すことだ」
さらに「奥さんに、私の話を伝えろ」と言った。じつは彼の奥さんは私のサラリーマン時代の同期で、彼とは社内恋愛だった。
「奥さんに話して頭を下げ、『これからは共働きをしてくれ』と頼め。2人で稼いで、節約をしろ。子供にも正直に話して、『お父さんはこういう状態だから、大学も金のかかる私立大学じゃなくて、学費のかからない学校に行ってもらいたい。アルバイトもしてほしい』と頼め。
家族が4人いるのだったら、4人で前の収入を稼ぎ出すか、支出を減らすしかない。生き方を変えて、プライドを捨てて頼み込むぐらいしないと、君は生きていけないよ」
そう彼に告げた。ようやく彼もわかったようで、それから自分の信用を武器に、頭を下げて、年収は半分になったが、もとの保険関係の取引先に就職できた。
これがいまのサラリーマンの現実であり、市場価値を理解していない者の不幸な事例である。
読者の方々も、会社で嫌なことがあっても、いきなり辞めてはいけない。
まず自分の市場価値を冷静に見極め、いまの会社で価値を磨き、高めていくことだ。そして辞表を出しても「絶対に辞めないでくれ」と懇願される。
4回辞表を出しても、「辞めないでくれ」と言われるぐらいの価値のある人になってほしい。
そういう人なら、65歳を過ぎても「信用」という価値の中でお金を得られる。いま、そうでない働き方をしているなら、いますぐ働き方・生き方を変えたほうがいい。
江上治
☑️PHPオンライン衆知の本日の公開記事⬇️
— 太田智一🔌 (@otomokazu) 2019年3月1日
本日の2本めは江上治さんによる、「50代の現実」。厳しい現状が突きつけられています。
「給料は長く貢献したことへの報酬」だと考えると、給料分を稼げるかどうか、とは別問題なんでしょうかhttps://t.co/Cry6q5hi90 https://t.co/Cry6q5hi90
「大企業で年収1200万円」のプライドを捨てられなかった50歳の末路 | PHPオンライン 衆知|PHP研究所 https://t.co/lgDibCZ9bd @PHP_shuchiより
— iPhone太郎 (@adv_iPhone) 2019年3月1日
会社で嫌な事があっても、いきなり辞めてはいけない。
まず自分の市場価値を冷静に見極め、いまの会社で価値を磨き高めていくことだ。
大企業あるあるだ
昨日は@osamu_egami 江上治さんのトークライブに参加。30歳の自給生活とお金の関わりに悩む若者からの質問に、まずどう生きたいか、その後それに必要なお金について考える順番を間違うなという回答。稼げばいいってもんじゃないーhttps://t.co/UuIrNPc81M
— Rumi Takano Mutsuda (@rumi_m_takano) 2019年3月3日
自分の価値や能力を、目をそらさずに客観的にみつめるのは大事。
— かみさま@棒々鶏 (@athteria) 2019年3月4日
そして、今ある現状もしっかり認識すること。
分相応に生きているのか?
嫌な事から目を背けていないか?
「大企業で年収1200万円」のプライドを捨てられなかった50歳の末路(PHP Online 衆知) https://t.co/oLwM68wwBT
これは正論ですね。こんな理由て会社辞めたの?と思うけど、
— たか@うつ➡転職・海外移住をする男 (@kino_yori_yoku) 2019年3月4日
それ以上に会社辞めたらただのひとにならないよう、今からスキル身につけようと思った
「大企業で年収1200万円」のプライドを捨てられなかった50歳の末路(PHP Online 衆知) https://t.co/ROAlWmfOIF
グサっと来る系の話…「大企業で年収1200万円」のプライドを捨てられなかった50歳の末路(PHP Online 衆知) - Y!ニュース https://t.co/ApmW8ZE4oq #Yahooニュースアプリ
— m0t0ya 0kabe (@m_peacelovinboy) 2019年3月4日
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