「福島第一原発、高さ最大１６ｍの防潮堤を２か所新設…東京電力」
（読売新聞　2020/9/14）
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200914-OYT1T50133/

　東京電力は１４日、福島第一原子力発電所に高さ最大約１６メートルの防潮堤を、２か所新設すると公表した。日本海溝沿いで巨大地震が起きた場合、津波の想定が建設中の防潮堤を上回ると推計された。２０２３年度末までに建設する。

　同原発建屋には高濃度汚染水があり、津波の引き波による海洋流出が懸念される。国の検討会が４月、津波の想定を公表し、東電は対応を検討していた。

　東電の試算によると、同原発の東側で津波高が最大１４・１メートルになる。このため、今月末に完成予定だった防潮堤（海抜約１１メートル、延長約６００メートル）の海側に、海抜最大約１５メートルの防潮堤を同じ長さで設置する。南東側では、最大津波高が推計１５・３メートルで、仮設防潮堤（海抜最大約１２・８メートル、延長約４００メートル）を超えるため、同じ長さで海抜最大約１６メートルの防潮堤を設置する。詳細な設置地点は未定だ。

------(引用ここまで)------------------------------------

防潮堤建設は、汚染水が津波の引き波で流出するのを防ぐためと言っていますが、
1-4号機建屋はすでにボロボロであり、大きな津波が来たらもたない、
倒壊する恐れがあるからでしょう。

そうなったら最後、汚染水流出どころではなく、使用済み核燃料が海に洗い流され、
とんでもないことになります。

18メートルの津波が来たらどうするのか、というツッコミはおいておくとして、
最初からこのぐらいの高さの防潮堤を建設していれば、あんなに大きな事故には
ならなかったのです。

今のままで十分に安全だとして防潮堤建設をしなかった安倍晋三首相、
および吉田昌郎・福島第一原発所長の責任は極めて重大です。

（関連情報）

「安全だと国会答弁して福島原発事故を起こした安部首相が、また安全と言っても誰が信じるか？」
（拙稿　2014/10/13）
http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/646.html

「吉田所長はヒーローではない。2008年想定以上の津波の可能性を「ありえない」と判断した
責任者だった」　（阿修羅・赤かぶ　2011/11/29）
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/743.html

「原発、明暗分けた津波対策　女川は避難所に（MSN産経）想定された津波の高さが
女川原発は９・１メートル　」　（阿修羅・赤かぶ 2011/3/24）
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/695.html
　

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