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緊張緩和の姿勢を見せる米大統領と軍事的緊張を強める動きの矛盾
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2019.01.05 櫻井ジャーナル
朝鮮の金正恩労働党委員長は今年(2019年)の元旦に行った演説の中で、ドナルド・トランプ米大統領といつでも会う用意があると発言、トランプ大統領は金委員長と再会談する準備はできていると応じた。 両首脳は昨年(2018年)6月12日にシンガポールで会談し、4月27日に韓国の文在寅大統領と金正恩委員長が合意した「朝鮮半島の非核化」を米朝首脳は再確認している。 アメリカ支配層の内部には東アジアの軍事的な緊張が緩和されることを嫌う勢力が存在していることもあり、後にアメリカ大統領は朝鮮半島の非核化を朝鮮の一方的な核兵器放棄に替えてしまう。そうした勢力は朝鮮半島の平和でなく、制圧を目論んでいるのだ。 本ブログでは何度か指摘したが、例えばリビアの場合、アメリカは2003年にムアンマル・アル・カダフィ政権に核兵器や化学兵器の廃棄を決めさせたが、約束に反して「制裁」を解除しなかった。 そして2010年にバラク・オバマ大統領はムスリム同胞団を使った侵略計画(PSD11)を作成、「アラブの春」という形で政権転覆に着手する。リビアは侵略され、カダフィ体制は崩壊、カダフィ自身は惨殺された。リビアは現在、破壊、殺戮、略奪が横行、暴力が支配する破綻国家だ。 ドイツの場合、東西ドイツ統一の後にNATOは東へ、つまりソ連/ロシアへ向かって拡大、今ではロシアとの国境線に到達している。ドイツが統一される際、国務長官だったジェームズ・ベイカーはソ連のエドゥアルド・シェワルナゼ外務大臣に対し、統一後もドイツはNATOにとどまるものの、東へNATOを拡大することはないと約束したのだが、約束は守られなかった。ドイツのシュピーゲル誌によると、ロシア駐在アメリカ大使だったジャック・マトロックはアメリカがそのようにロシアへ約束したと語っている。 ベトナムの場合、アメリカは戦争で負けたが、1991年ソ連が消滅してから3年後、ベトナムに対する「制裁」を解除する代償として新自由主義を受け入れさせた。しかもベトナム戦争中にアメリカ側が行った犯罪的な行為は不問に付され、ベトナムの庶民は低賃金労働者として西側巨大資本の金儲けに奉仕させられている。 アメリカは朝鮮半島も支配、中国やロシアへの軍事的な圧力を強めようとしているのだろうが、このケースでは朝鮮と韓国は連携、その背後には中国とロシアが存在する。すでに韓国は中国やロシアとの経済的なつながりを強め、東アジア経済圏を構築しつつある。12月12日には韓国軍と朝鮮軍の兵士が互いに国境を越え、和平の機運を演出した。 それに対し、アメリカは東シナ海や南シナ海での軍事的な圧力を強めて威圧しようと目論んでいる。日本はアメリカに従って軍事力を増強中。ランディ・シュライバー国防次官補は同盟国、つまりオーストラリア、ニュージーランド、イギリス、フランス、カナダに対し、南シナ海における軍事的な影響力を高めるように求めた。そうしたグループには日本も含まれているだろう。 そうした中、2018年12月20日、日本海で韓国軍の駆逐艦と海上自衛隊のP1哨戒機との間で問題が発生した。 日本側は韓国軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に対して射撃統制追跡レーダー(STIR)を使ったと主張、それに対して韓国側はそうした事実はないと否定している。韓国側の説明によると、朝鮮の漁船を救助中の韓国艦船から500メートル以内を行動150メートルで自衛隊機は飛行し続け、それを韓国側は威嚇と受け取った。 日本側はレーダー照射を受けたことを裏付ける具体的な証拠があるとしているが、韓国側は日韓両国が共同で哨戒機が記録した電磁波の情報を分析しようと呼びかけている。 |
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