http://www.asyura2.com/18/warb22/msg/270.html
Tweet |
ガザへ医療物資を運んでいた船をイスラエルが再び襲撃
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201808040001/
2018.08.05 櫻井ジャーナル
イスラエルが海上封鎖しているガザへ医療物資を運んでいた「フリーダム」をイスラエル軍に制圧されたようだ。乗っていたのは12名で、アル・アウダ(帰還)に続く拘束。「自由船団」側は船と交信できなくなっていると発表している。
言うまでもなく、パレスチナ問題を生み出した原因は1948年5月14日の「イスラエル建国」。シオニストがアラブ系住民(パレスチナ人)を虐殺、追放したところから始まっている。いわば「ディアスポラ」状態。
パレスチナに残ったアラブ系住民をイスラエルは軍隊を投入して殺戮、建造物を破壊、巨大な分離壁(堀、有刺鉄線、電気フェンス、幅60〜100メートルの警備道路、コンクリート壁で構成)を建設してその内部にパレスチナ人を押し込めている。巨大な強制収容所を作り上げ、海上封鎖して兵糧攻めを続けている。
こうしたイスラエルによるジェノサイドを止めさせるため、民間レベルではイスラエルに対するBDS(ボイコット、資本の引き揚げ、制裁)運動がヨーロッパを中心に展開されている。アイルランドの上院がイスラエルに不法占領されている地域からの輸入を禁止する法案を通過させたが、これは例外的な反応で、国レベルではせいぜい口先で批判するだけ。サウジアラビアなどはイスラエルにべったりだ。
イスラエルがガザやヨルダン川西岸を制圧しようとするのは、その戦略に基づいている。「建国」時代に実現できず、1967年の第3次中東戦争でも失敗した「大イスラエル」の実現がその長期戦略。南はナイル川から北はユーフラテス川まで、西は地中海から東はヨルダン川までをイスラエルの領土にしようとしてきた。表面的には否定されているが、この戦略を放棄したとは到底思えない。
もうひとつイスラエルが侵略に熱心な理由がエネルギー資源。これは大イスラエル構想ともリンクするのだが、
中東全域を親イスラエル体制にしようとしている。これは中東の石油利権と密接に関係しているはずだ。地中海の東側、エジプトからギリシャにかけての海域には9兆8000億立方メートルの天然ガスと34億バーレルの原油が眠っているとUSGS(アメリカ地質調査所)は推定している。勿論、ガザ沖も含まれ、ゴラン高原にもエネルギー資源が眠っている。
この天然ガス田に深く関わっているノーブル・エナジーのロビイストのひとりがビル・クリントン元大統領。2016年の大統領選挙で同社はヒラリー・クリントンに多額の寄付をしていたという。ヒラリー・クリントンが大統領になっていたなら、イスラエルの原燃ガス開発は加速した可能性がある。この開発でもガザに住むアラブ系住民はイスラエルにとって邪魔な存在だ。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。