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シリア政府軍は次にイドリブを攻略しそうだが、中国軍が参加する可能性
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201808060000/
2018.08.07 櫻井ジャーナル
シリア政府軍はロシア軍の支援を受けながら南部、イスラエルやヨルダンとの国境近くを占領していたジハード傭兵を一掃、近いうちに北西部にあるイドリブの攻略に取りかかると見られている。そのイドリブの攻略戦に中国軍が何らかの形で参加する可能性があることを齋前進シリア駐在大使がシリアのアル・ワタン紙に語った。
アメリカ、サウジアラビア、イスラエル、イギリス、フランス、トルコ、カタールなどがシリアへ送り込んだ傭兵の主力はサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団で、イドリブの主要勢力はトルコ系とアメリカ系だと言われているが、ウイグル系の戦闘員がいることも事実。シリアの戦争は新疆ウイグル自治区の問題を抱えている中国にとっても人ごとではない。
中国軍が実際に戦闘へ加わった場合、ロシアとの軍事的なつながりはこれまでより強固になる。現在、アメリカやイスラエルはイランの現体制を潰し、傀儡政権を樹立しようと目論んでいるが、この問題でも中国はロシアと同様、イランを支援している。アメリカの中国に対する経済戦争はイランをロシアは中国へ追いやるだけのことだ。
経済的な攻撃でイラン国内を不安定化させ、抗議活動が始まったところでエージェントに銃撃させるというワンパターンを繰り返そうとしている。実際、6月末にそうしたことがあったが、アメリカの思惑通りには進まなかった。そこで、経済的な攻撃をアメリカは強めようとしている。
ジョン・ボルトンは昨年(2017年)、MEK(ムジャヒディン・ハルク)が2019年にイランを支配するようになると語っているが、現在、アメリカやイスラエルがイランで手先に使っているのはこのMEK。
この組織はかつてマルクス主義に影響を受けたイスラム勢力だったが、1979年にイランでイスラム革命が成功するとイラクへ逃れ、それまでのイデオロギーを放棄、カルト化した。その結果、禁欲や睡眠制限などが強制され、既婚者は離婚させられたという。
ネオコンはロシアとEUとの関係を断ち、ロシア経済を揺さぶり、軍事的な圧力を強めるためにウクライナでネオナチを使ったクーデターを実行したが、この強硬策はロシアと中国との関係を強めてしまい、アメリカの立場を弱くしてしまった。現在、ロシアと中国は戦略的な同盟国だ。韓国はこの2カ国と経済的なつながりを強めてきたが、ここに来て朝鮮も加わっている。
イランと同じように、朝鮮に対してもアメリカは恫喝の姿勢を見せているが、虚勢を張っているようにしか見えない。
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