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シリアで政府側とクルド側の話し合いが進み、米英仏にとって厳しい状況
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201807190000/
2018.07.20 櫻井ジャーナル
シリアで政府の代表とクルド勢力の代表が話し合いを進めていると伝えられている。クルド側は自治権を放棄、石油施設を政府側へ返還する意向を示しているようだ。2015年9月30日にロシアがシリア政府の要請で軍事介入を開始、サラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)やムスリム同胞団を中心とするジハード傭兵の支配地域は急速に縮小した。
そこで、アメリカ、イスラエル、サウジアラビア、イギリス、フランスといった侵略勢力は新たな手先としてクルドを使い始めた。侵略勢力はバシャール・アル・アサド政権を打倒を目指していたが、その「新政権」はクルドに自治権を与えるか、独立させると約束していたのだろう。アメリカ、イギリス、フランスの目的は油田の支配、イスラエルは大イスラエルの実現が目的だったのだろう。
しかし、アサド政権の打倒は困難になり、シリアの南部は政府軍がほぼ制圧した。イスラエルはあがいているが、体制に変化はないだろう。政府軍は次にイドリブ攻略に取りかかると見られている。このまま進むとクルドは侵略勢力の手先として戦わされることになる可能性があるの。
北部では反クルドのトルコ政府軍がシリア領内へ侵入しているが、アメリカ軍はクルドへの攻撃を放置、クルドがアメリカへの信頼をなくしても不思議ではない情勢だ。ここにきて住民が侵略勢力に対する抵抗を強めているとも伝えられていることも無視できない。
もしクルドとシリア政府が話し合いで問題を解決した場合、シリア領内に軍事基地を勝手に建設してきたアメリカ、イギリス、フランスは孤立することになる。トルコが米空軍インシルリク基地の使用を禁止、あるいは制限した場合、補給もままなくなる。
クルドの引き留めに失敗した場合、アメリカはシリア制圧を放棄しなければならないだろうが、それをネオコンはあくまでも軍事制圧を求めている。イランに対する経済戦争も成功する可能性は大きくない。イランは孤立していないからだ。
アメリカ、イスラエル、NATOはバルト海から黒海にかけての地域で軍事力を増強、ロシアを威圧しているが、これでロシアが屈することはない。
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