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内外に波乱、焦りで錯乱…総裁選まだハプニングがあるだろう
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/237638
2018年9月15日 日刊ゲンダイ 文字起こし
論戦はすれ違い続き(C)日刊ゲンダイ
天網恢恢疎にして漏らさず――。いくら論戦から逃げ、力で締め付けても悪事を働いた者には、必ずその報いがあるものだ。
自民党総裁選も後半戦。シンパメディアは盛んに安倍首相の圧勝情勢を流しているが、次から次へと暗雲のネタが噴き出している。
ロシア訪問中に「外交の安倍」の偽看板に泥を塗られたプーチン大統領の“ちゃぶ台返し”。前提条件なしの平和条約締結を持ちかけられた際の安倍のリアクションは、情けなかった。
国際会議の場で中国の習近平国家主席ら各国首脳が居並ぶ中での突然の提案に、安倍はその場で反論できず、笑顔でうなずいただけ。北方領土交渉先送りの平和条約締結は、戦後日本が一貫してきた外交姿勢を否定する内容なのに、その後も安倍政権は静観を決め込んでいる。
なぜなら、プーチン発言を批判すれば、総裁選で安倍が「外交実績」に掲げる北方領土交渉の行き詰まりを自ら認めるようなもの。総裁選中に日本を抜け出して「外交の安倍」をアピールするつもりが、プーチンの言動に振り回される外交波乱の大失態を演じているのだから、アホ丸出しだ。
安倍陣営の強烈な締め付けに、神戸市議が「露骨な恫喝、脅迫」と反旗を翻した一件もブザマだ。この市議は11日の同市内での石破陣営の街頭演説に自民の兵庫県議から誘われた。それを知った県連所属の国会議員が市議に連絡。官邸幹部からの伝言として「参加すれば将来に差し障る」と圧力を加えたというのだ。
県連所属の複数の議員によると、この国会議員は西村康稔官房副長官(兵庫9区)。本人は恫喝発言を否定しているが、西村といえば下村博文元文科相、萩生田光一幹事長代行と総裁選で安倍への忠誠を競い合う“3バカトリオ”の1人だ。
■まともな党員はパワハラを許さない
安倍陣営の合同選対発足前から、同じ細田派の3人は我先にと選対を仕切りたがり、他派閥に指示を出すなど醜い主導権争いを演じている。3人とも「首相側近」を自任。圧勝に向け、いかに安倍に気に入られるかという発想だけで動いた結果、他派閥の議員から「総裁選後の人事で要職を得たいがための猟官運動」と大ひんしゅくを買っている。みっともないったら、ありゃしない。
「日増しに安倍陣営の権力をカサに着た締め付けへの反発や、“茶坊主”たちの内向きの忠義立てに対するあきれた声が、メディアを通じてボロボロと漏れ出している感じです。安倍陣営の強権的な手法に党内でも不満が渦巻いている証拠でしょう。折しもスポーツ界のパワハラが次々と明るみとなる中、まともな神経の党員なら、政権側のパワハラを許すはずがない。19日の党員票の締め切りまでに、地方で『昔の自民党はこんなに締め付けなかった』との怨嗟が広がれば、新たなハプニングを生み出す火種となりかねません」(政治評論家の森田実氏)
すでに安倍陣営の街頭演説初日でもハプニングが起きた。13日午前、東京・板橋区で訪ロ中だった安倍抜きで細田派の議員らが街宣車を走らせると、支持者のひとりが地元出身の下村に「今ごろなんだ。首相は逃げているんじゃないか」と詰め寄ったというのだ。逃げと傲慢な姿勢への党内の義憤や懐疑によって、安倍陣営の圧勝シナリオはほころび始めている。
現職大臣も恫喝を“告発”(斎藤農相)(C)共同通信社
常識外れの逃げと傲慢戦術は必ず破綻する |
「石破氏を支持した議員は今後3年間、首相から徹底的に冷遇される」「総裁選は党員や党所属議員ら限られた人にしか投票権がない。一般人にも届くような討論会をしても仕方ない」――。総裁選の告示前から「首相周辺」のコメントとして伝わってくるのは、まるで“安倍支持にあらずんば人にあらず”のような傲慢な言葉ばかりだ。
よほど腹に据えかねたのか、石破派の斎藤健農相はきのう(14日)、「安倍応援団のひとりに『石破さんを応援するんだったら辞表を書いてからやれ』と言われた」と暴露したが、対立候補への支持だけで現職大臣に辞任を迫るとは異常だ。安倍陣営のおごりの蔓延がひしひし伝わってくる。
安倍陣営は若手議員に「投票では(安倍晋三の)最後の『三』の字をエア(ふり)でもいいから書け。誰が見ているか分からない」とアドバイスするほど監視を強める一方で、“逃げの晋三”は北海道地震などの災害対応や訪ロを理由に石破との論戦を避け続けた。
ある民放テレビ局が安倍陣営に石破との直接討論の企画を持ちかけたところ、「多忙」を理由にあっさり拒否したという。論戦を封じれば総裁選の報道も少なくなり、首相を選ぶ重要な選挙への世間の関心も薄れる。5年9カ月に及ぶアベ政治の総括に対する国民の注意をそらして、災害対策や外遊の露出を増やし、「やっている感」をアピールすれば、総裁選をしのげる。そんなヨコシマな発想が安倍の“逃げ恥”作戦の源なのだろうが、虚像はしょせん、虚像にすぎない。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言った。
「力ずくの締め付けや、外交日程をタテマエにした論戦回避、災害の政治利用など本来、総裁選で横綱相撲を目指すべき現職首相が繰り出すのは“禁じ手”だらけ。ただ、常識外れの戦術はいずれ破綻し、痛いしっぺ返しをくらうのは必然です。その序章がプーチン大統領のちゃぶ台返しや、恫喝への反発なのだと思います。隠す、逃げる、ウソをつくがアベ政治の特徴とはいえ、総裁選の逃げ恥作戦は石破氏との“がっぷり四つ”の論争では勝ち目がないという焦りの表れ。だから禁じ手の連続で、やっている感を演出。党員の目をごまかすつもりが、いよいよ化けの皮が剥がれてきた印象です」
■くすぶる不満が新たな波乱を巻き起こす
14日の日本記者クラブ主催の討論会で、石破に「災害対応は大切です。だったら(総裁選の日程を)延ばせばいい。外遊は大切でしょう。そうであれば期間を変えればいい。国民から逃げてはいけない」と畳み掛けられると、急所を突かれた安倍は色をなして反論。2カ月も先のAPECや来年のG20まで引き合いに出し、「それを放っておいて党内の党首選びを優先しろということにはならない」と訴えた。
せめて23日からの国連総会や日米首脳会談の終了後、数日ほど日程を延ばせばいいだけなのに、いつもすぐムキになる。こんなガキ首相の総裁3選を、多くの自民党員は本気で認めるのか。前出の五十嵐仁氏は言う。
「自民党員も冷静に考えれば、安倍政権が『終わっている』と気付くはずです。『100%共にある』と蜜月を強調してきたトランプ米大統領は、貿易赤字の削減に向け、対日圧力の強化に意欲マンマン。米紙は『日本の指導者との良い関係が終わる』と語ったと報じ、“縁切り”を迫られています。拉致問題や北方領土交渉は1ミリも動かず、アベノミクスの失敗は明白で、労働分配率は43年ぶりの低水準に落ち込みました。外交面も経済面も不安要素は山積みで、総裁選の投開票日までに、まだハプニングがあっても、おかしくないほど。数々の禁じ手の破綻を機に、この3連休で安倍首相支持を覆す党員も多いとは思います」
それでも安倍陣営は圧勝ムードにあぐらをかいている。
細田派の若手議員は毎日新聞の取材に「電話作戦も地元回りもやるのは全部秘書。議員はみんな暇」とあっけらかんと語ったという。
「おごれる者久しからず。これだけ締め付ければ、仮に安倍首相が勝っても、必ず党内の不満はくすぶり続けます。安倍3選は新たな波乱の幕開けとなりそうです」(森田実氏=前出)
日本の将来のためにも、今回の総裁選がアベ政治の「終わりの始まり」になってもらわなければ困るのだ。
悪いことは言わない…
— Hiroya (@Blades2012Free) 2018年9月15日
もう総理の椅子から降りて余生を満喫してくれ😏
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外交波乱、恫喝に反旗、焦りの禁じ手【総裁選】まだハプニングはあるだろう 盛んにシンパメディアが圧勝情勢を流しているが次から次へと出てくる暗雲のネタ 力で締め付けても虚像は虚像で化けの皮が剥がれる必然 常識外れの逃げと傲慢戦術は必ず破綻する(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/RboqRfL8lT
— KK (@Trapelus) 2018年9月15日
農相「石破氏応援なら辞表書いてからやれと言われた」 #nhk_news https://t.co/ccARRBaPqH
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年9月14日
「『ふざけるな。石破派と分かっていて、大臣にしたのではないのか。私が辞めるのではなく、首を切ってくれ』と言い返した」。ですよね。それにしても安倍政権ほんとひどい。→農相「石破氏応援なら辞表書いてからやれと言われた」(NHK)https://t.co/zpTS7z3isy
— tatuki_h (@tatuki_h) 2018年9月15日
さすが。よく言ったわ。次の選挙あったら投票しなくちゃ。
— セノママ (@srsn0913) 2018年9月15日
農相「石破氏応援なら辞表書いてからやれと言われた」 | NHKニュース https://t.co/SZNrTPUpkf
「『ふざけるな。石破派と分かっていて、大臣にしたのではないのか。私が辞めるのではなく、首を切ってくれ』と言い返した」正しい。恫喝するのが安倍一派のやり方。ーーーー農相「石破氏応援なら辞表書いてからやれと言われた」 | NHKニュース https://t.co/qbf3GvnpdD
— drkfortest (@drkfortest) 2018年9月15日
#NHK #NEWS7
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年9月14日
“自民 総裁選”
安倍首相
「行政に対する国民の信頼を揺るがす事態。まさに私の責任だ」
石破氏
「不都合な情報でも包み隠すことなく説明し、国民に誠実に説明をする」
…アベ、責任が自身にあると認めながら、なぜ総裁選に出ようとするのか。そんな資格はない。今すぐ辞めろ❗️ pic.twitter.com/0QxMEmR6no
#報ステ
— 但馬問屋 (@wanpakutenshi) 2018年9月14日
“総裁選で直接対決”
Q.不支持の一番の大きな理由が、安倍首相が信頼できないということ。不徳の致すところと答えられて、おしまいにしてはいけない。
安倍首相
「これはまさに私の責任であろうかと思います」
↑
そりゃそうだよ😡
…珍しく今日の記者の質問はイイね👍 pic.twitter.com/ZgI7XwGZyE
<完全終了>【総裁選討論会で破壊力バツグンの二連発】安倍「トリクルダウンなんて言ったことない」「拉致問題を解決できるのは安倍政権だけだと私が言ったことはない」 https://t.co/EjH6Frup5l
— KAZUKO (@PeriKazuko) 2018年9月14日
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