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雨の降り方が一変…明治以来の土建国家の施策は破綻危機 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/233547
2018年7月19日 日刊ゲンダイ
宇和島市の土砂崩れ現場(C)共同通信社
地元が集中豪雨の被害に遭った農林系の与党議員の表情が深刻だ。救援・復興のためにやるべきことが山ほどあるのは当然として、それだけでなく、もっと大局的なところから国土のあり方を考え直さなければならないのではないかと言うのである。どういうことか。
「ひとつには、雨の降り方が今までとは違ってきた。日本の雨は基本はシトシトで、ザーザーもあるが通り雨だったりする。もちろん台風が大荒れすることはあるけれども、そんなにしょっちゅう同じ所にくるわけではない。ところがこの頃は、記録的な大雨が1カ所に何日間も降り続ける。それ自体は気候変動の影響で、どうしようもないけれども、こうなると、今まで『まあ、こんな程度でいいだろう』ということでやってきた施策が全部、通用しなくなる」と彼は言う。その施策とは?
「例えば森林管理。人工林を放置して、どうにもならなくなると皆伐してはげ山のようにして、切った材もその辺に山積みにして放置するというような粗雑な森の管理が行われている。そういうところは山の力が衰え、この豪雨ではアッという間に大崩れを起こす」
そうなると、河川管理も問題になる。砂防ダムを造って土砂をせき止め、水量をコントロールして、その先の川は3面張りにして水をサッサと海に流そうとする。結果、川から海への土砂の供給が行われないので海岸線の浸食が進み、消波ブロックを海に投入しなければならなくなる。このように、コンクリート固めで自然の力を抑え込むという、明治以来150年の土建国家=日本の思想がついに破綻に瀕しているのではないか、と彼は言う。
「今回の災害では、今年、竣工したばかりの砂防ダムが土台ごと流れてしまったという例もあった。ましてや古いダムは、コンクリートの寿命は短くて50年、長くて100年だから、いつどこで壊れてもおかしくない。もはや非常事態と言えるのではないか」
安倍晋三首相は、現地を視察したり、それなりに頑張っているように見えるが、この与党議員は安倍に対しても冷たい。
「目先のことで飛び回るのは当たり前だが、それ以上に、コンクリート固めの思想を考え直すとか、文明論的なレベルのことを考えるのは彼は得意じゃないからね。せいぜい、この災害のおかげで自民党総裁選が事実上休戦になって、自分の3選に有利になったかな、くらいのことで頭がいっぱいでしょう」と。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
雨の降り方が一変…明治以来の土建国家の施策は破綻危機 https://t.co/HG0VsO0tlZ #日刊ゲンダイ 山林の放置、伐採材の放置で土石流を何十倍もの威力にしてきた。 河川の護岸工事をほうちして、建設会社から政治資金を貰って砂防ダムをやたらと作る。全部政治の責任。
— るんまあ (@lungmaa) 2018年7月19日
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