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日本国憲法は不変<本澤二郎の「日本の風景」(2962)<侵略・植民地支配の教訓から誕生した戦争阻止憲法>
http://www.asyura2.com/18/senkyo243/msg/862.html
投稿者 笑坊 日時 2018 年 5 月 02 日 12:06:37: EaaOcpw/cGfrA j86WVg
 

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52210858.html
2018年05月02日 「ジャーナリスト同盟」通信

<世界の憲法の中で最高峰>
 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」−。憲法9条は、世界各国の憲法の中で、間違いなく最高峰、人類の宝である。21世紀の世界を主導する理念である。憲法不変が日本国民とアジア、人類の道標・幸福を約束させるだろうことは間違いない。


<侵略・植民地支配の教訓から誕生した戦争阻止憲法>
 5月3日は憲法記念日である。核の脅威が存在するようになって、9条はますます光り輝いてきていることに留意すべきであろう。いずれ22世紀へと歴史が進行して行けば、日本国憲法は国際社会の指導理念としての地位を占めることになるだろう。

 なぜかならば、この憲法は第一次、第二次世界大戦下、地球を席巻した侵略戦争と植民地支配という人類の悲惨な歴史の教訓を踏まえて、誕生した人類が体得した理念・ルールだからである。
 特に9条は、普遍的な人類の主導理念である。

<財閥・日本会議の野望に屈してはならない!>
 戦争は、暴利を追求する財閥によって引き起こされる。戦前の日本も、現在のアメリカもそうである。日本では、人々を戦争動員させる仕掛けが、原始宗教の国家神道と忠君愛国の教育勅語、それに大日本帝国憲法だった。
 この明治の三悪が、日本人の精神を拘束して、神がかりの戦争人間へと追いやった。このことをアジアの人々は、決して忘却してはならない。
 想像を絶する、天皇の軍隊・皇軍という名を冠した日本軍の、名状しがたい蛮行は、大陸や東南アジアで繰り広げられた。南京大虐殺や731部隊、無数の三光作戦で、婦女子が強姦され、真っ先に犠牲になった。

 なぜ安倍・自公内閣批判をするのか、しなければならないのか。それは政権を背後で操る財閥と日本会議が、明治の三悪を復活させようとしているからである。

 5月1日に改憲派というよりも、憲法改悪派は集会を開くと、そこに「海外逃亡」中の安倍首相が改憲メッセージを送り付け、それを公共放送のNHKが大きく取り上げて、国内に改憲ムードをまき散らした。同時に、改憲のための世論調査までも公表して、財閥と日本会議に大量の塩を送った。公共放送失格である。
 言論を操作しての政府の改憲論と、それに同調するNHKは、正義に反する。言論の自殺を意味する。許しがたいNHKの暴挙に国民は屈してはならない。

<中学・高校の教師の重大任務と使命>
 ここで大事なことは、中学と高校での重大な使命を教師が、しっかりと自覚、教育実践を怠らないことである。
 大学・短大・専門学校の教壇に立っての経験から言えることは、日本の特に社会科教師の資質である。中には憲法を理解させる有能な教師もいるが、そうでもない、いい加減すぎる教師の存在である。
 9条を知らない・認識していない若者が少なくない。すなわち、重大な使命を忘れてしまっている教師が少なくないのだ。こうした若者は、財閥や日本会議の宣伝に翻弄されやすい。読売・産経・日経の世論操作に屈してしまいかねないのだ。

 先の総選挙でのわずかな耳にした例は、うれしいものだった。それは創価学会の子弟なのだが、毎回親の指示に従って公明党と自民党に投票してきた息子が、今回「お母さん!ぼくは息子がいるので、公明党には入れない。戦争で殺されたら大変だからね」というものだった。
 母親がショックを受けたことは言うまでもない。公明党創価学会の威信低下だ。
 現在、大学の教師をしている彼女の息子は、自立した教養人である。公明党創価学会の正体を見事に見破った例だ。

 あるいは、これまで息子たちの投票行為に対して口を挟まなかった父親が、先の総選挙においては「公明党だけには投票するな」と釘を刺した。これもいい事例である。

 自民党の補完勢力として、戦争傾斜の公明党脅威論の台頭である。それでも3分の2議席を確保した自公両党であるが、その背景には中学と高校での憲法教育不在がちらつく。教師の資質の向上が強く求められる。このすばらしい憲法を知らない若者が増えてきている。これが日本とアジアの不安材料といえる。
 アジア諸国民も9条を学ぶ必要が出てきている。

<今日は母みつ生誕100年>
 私事に渡るが、今日は何の日か、そう本澤家のおめでたい日である。施設に入ってしまっている母みつが、昨日午前10時半、危篤の知らせが届いた。
 「朝の入浴後に血圧が下がり、呼吸が苦しくなってきた」という施設からの連絡に4人の子供が中郷記念館に走った。幸運にも危機を脱してくれたようで、5月2日を迎えてくれた。
 100歳の大台に乗った母である。戦中の苦難は、戦後の苦難へと続くのだが、戦場に引きずり出された父は、茨城の海軍航空基地の整備兵だったため、幸運にも生還することが出来た。

 今の埴生の宿である住まいは、さして広くはないが、文字通りの水飲み百姓の小作人だった両親が、冬から春にかけての麦栽培、そのあとを薩摩芋作りで、子どもたちの胃袋を育んだ命の畑跡である。この畑が子供4人を育ててくれたものだ。

 田植えの季節になると、大百姓の家の田植えを手伝って、子供の文具を購入してくれた母の苦労は尋常でなかった。貧農に苦しんだ父は、敗戦後に進駐軍でペンキ屋をして、かろうじて生計を立ててきた。
 周囲には戦争未亡人、戦争遺児もいる。幼馴染みの戦争遺児の美人栄養士は「木更津レイプ殺人事件」に呑み込まれて、やくざに殺害されてしまった。

<イラク・アフガン戦争のとき、声を上げた戦争体験者>
 戦争遺児の平和主義は強力である。彼女は、よく老いた母親のところに立ち寄ってくれていたのだが、それも4年前で止まった。同時に、母も施設に入ったのだが、施設に入ると、車いす生活が中心になるため、這いずり回る体力も無くなってしまった。
 しかし、それでも母は、子供たちの希望として生きてくれていた。

<NHK/読売に屈するわけにはいかない!>
 忘れられないことは、イラクアフガン戦争の時である。「また戦争か、何とかやめさせてほしい」とジャーナリストの息子にせがんだ。戦争体験者は、戦争遺児もそうだが、日本国憲法の絶対的な支持者なのだ。

 武器弾薬生産で暴利を得ようとする財閥や、明治の復活にかける改憲軍拡者に屈するわけにはいかない。NHKや読売に敗北するわけにはいかないのだ。
 日本国憲法は宝だ。一字一句変えるところなどない。

2018年5月2日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)



 

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コメント
 
1. 中川隆[-11733] koaQ7Jey 2018年5月02日 13:36:24 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-12865]
また嘘言ってる

真実は


1972年2月、当時のニクソン米大統領とキッシンジャー補佐官が北京を訪問し、
周恩来首相と会談した時に、日本に対して三つの密約が交わされた。

米中密約の内容

1.日本に核武装そして単独防衛させない
2.これを防ぐために米軍は日本に駐留する(ビンの蓋論)
3.朝鮮半島および台湾問題で日本に発言権を与えない

この密約は、2002年10月、当時の江沢民中国国家主席が、
テキサスの牧場に当時のブッシュ大統領を訪ねたときにも再確認された。

マッカーサーは尿漏れしながらタラップを降り、独裁者になった
引用:http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-fa-95/naojyi/folder/1134515/20/15427020/img_0


憲法改正の日程

安倍首相は憲法記念日の5月3日、憲法改正推進のフォーラムにビデオメッセージを寄せて改憲を訴えました。

首相はメッセージで、新憲法が2020年に施行されるようにしたいと具体的な年限を示した。

また憲法9条について、自衛隊の存在が明記されるように追加し、位置づけを明確にしたいと語った。


自民党総裁の任期は3年で2回まで続けて就任できるので2018年までだったが、3回に延長されたので2021年9月まで可能になった。

日本国総理大臣には期限がないので、理論上は自民党の総裁でなくなっても、総理を続けることは出来る。

改正には衆議院参議院が別々に3分の2以上の賛成を得た上で、国民投票で過半数の賛成を得る必要がある。


国民投票の過半数は憲法の日本語で定義されておらず、護憲派は有権者の過半数だと主張していたが、これだと絶対に憲法改正はできない。

日本国憲法は英語で書いた文章を日本語に翻訳したので英語の原文が存在し、一応「日本語から翻訳した」事にしている。

GHQの原文では「投票者の過半数」と書かれているので、日本人の半分しか投票に行かなくても改正可能だという解釈になった。


2020年に改正憲法施行とすると1年前には国民投票が必要で、その1年前には衆参両院の法案審議を始める必要がある。

その前に改正憲法の条文を明確に決定して国民に示す必要があり、2017年か遅くとも2018年には示されなくてはならない。

2012年に自民党から示された憲法改正案は、はっきり言えば稚拙の印象があり、架空戦記小説に似ている。


日本国憲法の根本的矛盾

2012年自民党案は改正内容が多岐に渡っていて、個別の議論だけで数年を要し、その間に政権が交代したら白紙になってしまう。

緊急に必要なのは「戦争の権利」あるいはもっと穏やかに「自衛権の明記」、それと憲法改正手続きの簡素化の2点だけです。

衆参両院でそれぞれ3分の2が必要なのは、当時のアメリカ軍が日本を敵国と見なしていたため、憲法を改正できないようにしたのです。


世界のどの国でも多数決の原則に基づいて議会の過半数で改正できるのが当たり前で、両院それぞれの3分の2としているのは全世界で日本だけです。

この制度では衆議院で100%の議員が改正賛成でも、参議院の3分の1の議員が反対したら憲法改正はできません。

少数意見が通り多数意見が排除される仕組みで、こういう制度を「独裁政治」と言います。


なぜ独裁を奨励するのかといえば、日本国憲法が成立した1946年の日本は、1人の軍人が全ての権限を握る「独裁国家」だったからです。

この軍人とは東条英機ではなく米軍人のダグラス・マッカーサーで、公式な資格がないのに勝手に憲法を作って議会に承認させました。

誰もこれを指摘しないので自分で書くが、マッカーサーは連合軍総司令官で、トルーマン大統領から日本占領を命じられた。


だが一体何故、「ただのアメリカ軍人」が日本を占領して議会や政府に命令し、憲法を勝手に作り変える権限を。アメリカ大統領が与えるのだろうか?

連合国(=国連)が任命したというが、日本は国連加盟国ではないので、そいつらに指図される筋合いがない。

1945年8月に日本が受け入れたのはポツダム宣言だけであって、米軍の日本占領に合意しても居ない。

トルーマン大統領は「天皇の処遇」「憲法を自由に作る」「戦争裁判を開く」などの権限を与えたが、なぜアメリカ大統領にこうした権利があると考えるのかも謎です。


独裁者になった尿漏れ男

1945年8月28日、帝国海軍厚木飛行場に米軍第一陣が到着し、8月30日にマッカーサーがパイプを咥えて降り立った。

マッカーサーは写真にはこだわりがあり、硫黄島の有名な写真や、厚木に降り立った写真など、すべて演出させた「やらせ写真」でした。

厚木の輸送機から降りるマッカーサーは、日本軍人から襲撃される恐怖から、尿を漏らしながらタラップを降りました。


マッカーサーは開戦時にフィリピンにいたが、部下を置き去りに逃げ出し、沖縄や本土では民間人への空襲を命令した、そんな人間でした。

マッカーサーは軍事法廷や天皇の処罰などをチラつかせながら憲法(帝国憲法)改正を命じ、帝国議会は現行憲法(帝国憲法)の改正案を示した。

1945年(昭和20年)10月4日、マッカーサーは日本政府に憲法改正を命令したが、日本側はマッカーサーの命令を拒否し、時間を掛けて改正すると回答しました。


1946年1月、日本政府はGHQに憲法改正案を提出したが、GHQは却下し独自の憲法を作成する事にした。

特にマッカーサーを激怒させたのが天皇の身分を存続させる点で、彼は天皇を「犯罪者」として定義させたがった。

イラクやアルカイダの首謀者をアメリカは犯罪者と定義したが、あれと同じ事を日本でもやりたかったようです。


脅迫で可決した日本国憲法

マッカーサーはGHQのアルバイト職員に、7日間でで英語の憲法草案を書かせ、日本語に翻訳して新聞社に直接掲載させた。

GHQによる憲法発表が先であって、国会議員や総理大臣は新聞を読んで初めて「GHQ憲法」の存在を知らされた。

ここで駆け引きに使われたのが「昭和天皇処遇と戦争再開」で、GHQ側は公然と、「議会が承認しないならもう一度空襲してやる」と言ったそうです。


ここで日本の国会議員らは、もう一度アメリカと玉砕戦争をするか、それともGHQ憲法を承認するかの二者択一を迫られました、

GHQ憲法は3月7日に発表され、1946年8月24日に衆議院可決、10月6日に貴族院(後の参議院)でも圧倒的多数で可決成立した。

若干の審議と修正がおこなわれたものの、1946年の時点では昭和天皇を初めとして大半の政治家や有力者が、戦犯として裁判に掛けられる恐れがあった。

東京裁判はアメリカ軍側の証拠や証人だけが採用され、被告側の証人や証拠は一切認めないので、最初から有罪が確定していたイカサマ裁判でした。


例えば東京大学(当時唯一の最高学府で最高権威)はGHQ憲法は違法だと主張していたが、GHQは教授らを連行して戦争裁判に掛けると脅迫した。

東大は新憲法容認に立場を変えて「憲法学」という珍妙な学問を考案し、以来日本国憲法を擁護している。

日本国憲法はその成立過程において、民主的な手続きを一切経ておらず、憲法自体が無効だと考えられるが、安倍首相はあくまで正式な改正手続きを踏みたいようです。

リサイクルも良いが、ゴミはゴミ箱に捨てるべきでは無いだろうか。
http://www.thutmosev.com/archives/70762817.html


経済コラムマガジン 15/6/15(848号)


22才のベアテが作った日本国憲法条文


•日本の憲法学者の素性

6月4日の衆院憲法審査会で、安保法案の審議に影響を与えかねないハプニングが起った。与党の参考人の憲法学者がなんと「集団的自衛権は違憲」と表明したのである。野党側参考人二人はもちろん「集団的自衛権は違憲」としているので、三名の参考人全員が違憲を表明したことになる。野党はこの「棚からぼたもち」的発言に飛びつき、反安保法案の攻勢を強めている。

安倍政権は安保法案を今夏までに仕上げる予定であったが、この憲法学者の不規則発言がとんだ逆風になっている。直接的には関係のない衆院憲法審査会が、現在の重要法案審議の足を引張る形になった。マスコミも事態を面白がり、連日、これを取上げている。


そこで今週は、経済から離れ日本国憲法と憲法学者を取上げる。まず筆者は、昔から「日本国憲法はばかばかしく」、また「日本の憲法学者は怪しい」とずっと思ってきた。図らずしもそれを示してくれたのが、衆院憲法審査会での三名の憲法学者の意見表明というハプニングであった。

よく知られている話であるが、日本国憲法とその成立過程は本当にデタラメであった。新憲法の原案をGHQがたった8日間で作成し、これを和訳して日本政府に示した。日本政府はこのデタラメの原案を元に体裁を整え日本国憲法を策定し、47年5月3日に新憲法は施行された。この成立過程を見れば、いかに現行の日本国憲法がデタラメであるか理解できるはずである。

しかし卑怯者の日本の憲法学者は、当然、成立過程の真相を知っているのに、ほとんどこの真実に触れない。むしろ日本国憲法の正統性を声高に唱えるばかりである。そもそも成立過程が本当にデタラメなのだから、一つ一つの条文を吟味することは無意味とさえ筆者は考える。この無意味でばかばかしいことを毎日やっているのが、ほとんどの日本の憲法学者である。


このデタラメさを示す一例として、ベアテ・シロタ・ゴードンという当時22才の女性が日本国憲法作成に関与した話を取上げる。ベアテ女史は、両親がウクライナ系ユダヤ人であり、元の国籍はオーストリアであったが(ロシア革命でユダヤ人が排斥されたため両親がウクライナからオーストリアに移住した)、後に米国に変った。父親レオは有名なピアニストで、演奏会を開くため半年の滞在予定で来日した。しかし東京音楽学校(現在の東京芸大)の教授の職を父親のレオが得たため、5才のベアテは両親と共に日本に住むことになった。

彼女は大森ドイツ学園とアメリカンスクールで16才まで教育を受けた。途中でアメリカンスクールに移ったのは、ドイツでナチスが台頭し、ユダヤ人のベアテが大森ドイツ学園に居づらくなったからである。両親は教育熱心で、ベアテにフランス語と英語の家庭教師を付けた。この結果、彼女は、ドイツ語、ロシア語だけではなく、フランス語、英語、さらにラテン語にも堪能になった。また10年間も日本に住んでいたため日本語もできた。この語学の才が後に日本国憲法起草に関わるきっかけを作った。

16才で彼女はサンフランシスコのミルズ・カレッジに留学した。一時、両親も訪米したが、大平洋戦争開戦の直前に日本に戻った。戦争で両親との連絡が途絶え、仕送りがなくなったベアテは、アルバイトとして米連邦通信委員会(FCC)で日本短波放送の翻訳の仕事を得た。さらにFCCから戦争情報局(USOWI)に移り、ここでは対日プロパガンダの原稿作成のアルバイトを行った。彼女はタイム誌を経て、終戦後、両親が住む日本に戻りGHQ民政局に職を得た。GHQに採用されたのも、ベアテが日本語が堪能であったからである。とにかく当時の米国には、日本語を理解する者がほとんどいなかった(日本語が出来る白人は全米で60名程度)。


•日本国憲法は「埋草」

GHQは、日本の占領統治に法律の整備が必要と考え、まず憲法を新たに制定することにした。ところが時間に迫られ、憲法の原案を一週間で策定することになった。ここで狩り出されたのが、日本語が出来る22才のベアテ女史であった。まるで冗談のような話であるが本当の事である。

実際、彼女は日本国憲法の24条、25条、27条の制定に深く関わった。特に24条(家族生活における個人の尊厳と両性の平等)はほぼベアテ女史が原案を策定したと言って良い。GHQ上層から日本国憲法策定の指示を受けた彼女が参考にしたのは、ワイマール憲法、米国憲法、フィンランド憲法、そして何とソ連憲法であった(都内の図書館でこれらを閲覧)。ちなみにソ連憲法を参考に「土地の国有化」を日本国憲法に取入れようと条文を作ったが、さすがにこれは上司が削ったという。


このように日本国憲法の成立過程は相当デタラメであった。ところがこのデタラメさはGHQにとって決して不合理ではなかった。とにかく早急な日本統治に必要な法体系の整備に迫られていた。明治憲法を廃する以上、これに替わる新たな憲法を作る必要があった(もちろん暫定的な憲法)。つまり明治憲法の「埋草」が新しい日本国憲法である。したがって「埋草」だから体裁が整っておれば何でも良かったのである。

GHQは、連合国の占領が終わり日本が独立すれば、当然、日本国民は自分達で憲法を新たに制定するものと考えた。しかし少なくとも占領終了までは憲法は形として必要であり、したがって占領政策を邪魔するものでなかったなら何でも良かった。法律を専門に学んだわけでもない22才女史のアルバイト感覚で作った憲法の条文も可であったのである。また暫定的な憲法だからこそ、素人の22才の女史に憲法原案の策定を命じることができたのである。むしろ占領が終結して60年以上も経っているのに、このデタラメな憲法を改正しない日本の方が異常と米国は考えていると筆者は思っている(内政干渉になるから口には出さないのであろう)。


問題の戦争放棄の第9条も日本の占領政策に沿うものである。当然、敗戦国の日本が占領軍にクーデターを起こすことを警戒した条文と考えられる。しかし未来永日本が戦力を持たないということは全く想定していなかった。それどころか第9条を押付けておきながら、早くも新憲法施行の翌年の48年には米側の関係部署で「日本の限定的再軍備」という答申がなされている。

再軍備は日本側が働きかけたのではなく、新憲法で日本に戦争放棄を迫ったはずの米国から打診されたのである。むしろ再軍備を渋ったのは、吉田茂首相率いる日本政府の方であった。たしかに戦後の経済の混乱で食う物も食えない状態の日本にとって、とても再軍備の余裕はなかった。

しかし朝鮮戦争の勃発などによって、米国からの再軍備の要請はさらに強くなった。ついにこの要請を受け入れ日本は、50年に警察予備隊を設立、また52年はこれを保安隊に改組し、さらに54年には自衛隊を発足させた。これから解るように戦争放棄を唱った第9条は、米側(GHQ)の手違いみたいなものであった。実際、筆者は、新憲法の施行が1年遅かったなら、戦争放棄の第9条は憲法に盛込まれなかったとさえ思っている。


筆者は、日本国憲法のいい加減な成立過程を考え、大半の憲法学者を筆頭に日本の護憲派に対して強い嫌悪感を持つ(はっきり言って彼等は軽蔑の対象である)。護憲派は、嘘つきで詐欺師とさえ思っている。またなぜか憲法学者には、不遜で理由もないのに他人を見下すような者が多い。

衆院憲法審査会で「集団的自衛権は違憲」と表明した憲法学者の中には、よくテレビでよく見かける者がいる。彼は討論番組に出ると他の出席メンバーを「もっと勉強しろ」と罵倒する。しかし意見を聞かれると決まって「憲法を改正するのが筋」としか言わない。まるで小学生の答えである。もちろん現憲法の改正が事実上無理と解っていての発言である。筆者は、この憲法学者がテレビに登場すると直にチャンネルを変える。
http://www.adpweb.com/eco/




[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

2. 2018年5月02日 16:10:05 : A4AvZivHZs : VNftEPmtM9w[347]
元陸軍中将 石原莞爾

自作自演の満州事変を画策した 戦術戦略の天才 とまで言われていたこの男
日本を戦争への道に引きずり込んだ張本人で 『あの戦争の最大の戦犯』 とも言える石原莞爾ではあるが
晩年 一転して 戦争を放棄した日本国憲法第九条を 文字通り絶賛していたという事実が有る
__________________________________________

新日本の建設 (石原莞爾選集) より 我らの世界観

石原莞爾 平和思想研究会

http://members.jcom.home.ne.jp/taku-nakajo/ishiwara2.htm

「新憲法において日本は、戦争を放棄する事になったが その意義は実に深甚微妙である
・・・・中略・・・・日本は自衛権すら放棄して、ただ世界の正義と良心に訴えると言う 
・・・・・我等は心から戦争放棄の偉大な意義を自覚し、身に寸鉄を帯びずして ただ正義に基づいて国を立て
むしろ全世界に対して その進むべき新しき道を示そうとする大覚悟と大抱負を持たなくてはならない」


また、こうも説いている

「日本は蹂躙されても構わないから、我々は絶対、戦争放棄に徹して生きていくべきです ちょうど聖日蓮が
竜の口に向かっていく態度、キリストが十字架を背負って刑場に行く時の その態度を、我々は国家として
取らなくてはならない」
__________________________________________


なんと、≪ 日本は蹂躙されても構わない・・・≫ などとまで言っているのである 今どきの左翼論客でさえ
絶対言えないようなセリフを 満州事変の張本人と言われ、日本を戦争の道へ引きずり込んだ男とさえ言われている
元陸軍中将 石原莞爾 が言っているのである

つまり 石原のような、戦前は極右の最先鋒とまで思われた人物ですら あの戦争の結果として背負った
日本国民およびアジアの民衆の 塗炭の苦しみ 壮絶なる苦難に、心の底から 反省 後悔 懺悔 を刻み込み
「あんな馬鹿げた戦争は 二度とやってはいけない」 こう誓いを立てたとしか考えられないではないか

そうでなければ

「日本は蹂躙されても構わないから」 こんなセリフ 絶対に出て来ないのである。


3. 2018年5月02日 16:12:33 : A4AvZivHZs : VNftEPmtM9w[348]
申し訳ない 2のリンクは切れていたようです m(__)m

4. 2018年5月02日 17:54:48 : 6jdvnvBMrg : dRfcRuAh@Ok[94]
石原莞爾 平和思想研究会

http://www.ishiwara-kanji.com/


まさに日本は戦争に負けても目的は成就したのです。日本が欧米列強を敵にまわして太平洋海域で戦ったことによって、イギリス、オランダは海外植民地のほとんどを失い、アジア・アフリカ諸国は、長年の白人支配からすべて開放され、独立する結果となりました。

第二次世界大戦以前は、白人達には絶対に歯向かえないとあきらめていた有色諸民族の目の前で、日本軍は尊大な白人達の軍隊に白旗をあげさせたのです。そして、支配者であった白人等が不在の間に、現地人に自治を教え、独立を促したのです。しかしそうした大局的な見方ができる日本の政治家や国民がどれだけ居るであろうか


5. 2018年5月02日 20:53:23 : EIHH4CSarE : ZNs6WKx@BdQ[1319]
婦女子が強姦され、真っ先に犠牲になった。

これこそが、正しく大日本帝国軍性奴隷問題の前科を裏付ける根拠であることは、中国外務省に置かれましては、まんまと騙されたふりをして、韓国政府に対して、大日本帝国軍性奴隷博物館の建設と同時に、これを世界記憶遺産に登録申請することに手を貸して頂くことで、アメリカを戦前の日本に置き換えれば、韓国政府に置かれましては、中国外務省と共に、まんまと騙されたふりをして、アメリカ国立公文書館に保存されている大日本帝国軍性奴隷問題の前科を裏付ける貴重な証拠書類を、この大日本帝国軍性奴隷博物館に寄贈して貰うように、働きかけていくことで、この大日本帝国軍性奴隷博物館を、国際社会全体にも、どんどんアピールして貰うのであれば、日本国民全体としては、まんまと騙されたふりをして、そっと静かに暖かく見守って参りますので、中国外務省に置かれましては、韓国政府に置かれましては、ソウル市内の日本大使館前に建立して頂いた、大日本帝国軍性奴隷問題の前科を象徴する「少女の像」につきましては、是非とも靖国神社に寄贈して頂きますように、働きかけて頂ければ、靖国神社自らが、誇りをもって、どんどん涙を流しながらも深く感謝しながら、国際社会全体にも、どんどんアピールするのを、そっと静かに暖かく見守って参りますので、ロシアのプーチン大統領に置かれましても、中国の習近平国家主席ならびに韓国の文在寅大統領に置かれましては、この靖国神社に限っては、複雑な感情を抱きながらも、そっと静かに通り過ぎてから、千鳥ヶ淵墓苑に献花して貰うことにつきましては、大歓迎ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます、というメッセージも、正々堂々とどんどん発信していくことを誇りとしてもよいのかも知れませんね。


6. 2018年5月02日 21:04:32 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-2622]
佐藤健志:米朝首脳会談で朝鮮半島非核化は実現するか? おはよう寺ちゃん2018年5月2日
.
ずばり!論客チャンネル
2018/05/01 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=CzoLiyNfumU

7. 2018年5月03日 09:08:17 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-2620]
2018年5月3日

憲法記念日にあたって(声明)

社会民主党

1.本日、71回目の憲法記念日を迎えました。「主権在民、平和主義、基本的人権の尊重」を三原則とする日本国憲法は、国民一人ひとりの尊厳を守り、平和と民主主義、国民生活の向上を導いてきました。また「不戦の誓い」は、国際社会とりわけアジア近隣諸国からの信頼を得る支柱となってきました。しかしこれまで暴走を続ける安倍政権の下で、憲法の理念や条文が踏みにじられてきました。そして、安倍首相はいよいよ総仕上げとも言える明文改憲に踏み出そうとしています。社民党は、改憲ではなく、憲法を活かし、憲法が保障する国民の諸権利や暮らし、平和を守る政治の実現に邁進することを改めて誓います。

2.安倍首相が昨年表明した「2020年改憲」に沿って、自民党は、9条への自衛隊明記、緊急事態条項の追加、参議院選挙区の合区解消、教育の充実の「重点4項目」について条文素案をまとめました。しかし、これまで「一票の較差」是正や教育の格差解消に後ろ向きだったのは自民党であり、重点項目に挙げる資格はありません。また、災害時に重要なことは事前の準備と現場の裁量であり、内閣への権限集中ではないはずです。9条以外の3項目は憲法を変えなくても立法や財源の手当てで十分できる課題です。安倍政権の本当の狙いは、戦力の不保持・交戦権の否認を謳う憲法9条2項を死文化して、2015年に強行した「戦争法」を合憲化しようとするものであり、9条改憲に根強く反対する国民感情を薄める口実として聞こえのいい課題を加えたに過ぎません。

3.これまで安倍政権は、特定秘密保護法の制定、集団的自衛権の行使容認の閣議決定、「戦争法」の施行、いわゆる「共謀罪法」の強行成立、日米同盟の強化と自衛隊の軍備増強など、9条改正への地ならしを行ってきました。憲法9条に自衛隊が明記されれば、災害救援・「専守防衛」の自衛隊がアメリカと一緒になって世界中で闘う軍隊へと様変わりしてしまいます。イラクや南スーダンPKOに派遣された自衛隊の日報隠ぺいの発覚が、事実上の戦場派遣とシビリアンコントロールの機能不全を知らしめました。自衛隊を憲法に明記することは、こうした事態を容認することにもなります。社民党は、安倍改憲の狙いや問題点、危険性を広く国民に訴え、改憲に反対する世論を大きく盛り上げて、今年中に想定される憲法改正案の発議を何としても阻止する決意です。

4.アメリカの軍事行動を容認し、共同訓練を実施するなど、米国に追随し危機を煽ってきた安倍首相は、朝鮮半島情勢の緊迫化を「国難」と称し、自らの政権維持と改憲の世論づくりに利用してきました。今、朝鮮半島は、先月27日には10年半ぶりの南北首脳会談が実現し、史上初となる米朝首脳会談が6月初旬にも予定されるなど、対話による緊張緩和の動きが急速に進んでいます。平和憲法を持つ日本こそ、朝鮮半島の緊張緩和と非核化に積極的な役割を果たすことが求められていたにもかかわらず、制裁・圧力一辺倒を主張してきた安倍首相は大きな情勢変化の蚊帳の外に置かれ、韓国の文在寅大統領や米国のトランプ大統領に「拉致」問題もお願いする他なく、外交自体行き詰まりを見せています。

5.「憲法が時代に合わない」とは詭弁にすぎません。日本国憲法の人権規定の豊富さと徹底した恒久平和主義は、国際的にも大きな意義を有する先駆的規範であり、全世界の国民に平和的生存権を保障した「不戦の誓い」は世界の羨望を集めています。社会保障制度や労働法制の改悪、TPP11の推進、辺野古新基地建設の強行、原発推進と被災者支援の打ち切りなど、政府・与党の進める施策は憲法の理念や条文に背いています。国民生活を踏みにじる一方で、森友学園に関する公文書改ざん、加計学園への安倍首相の関与疑惑、裁量労働に関するデータねつ造など、国民主権を冒涜し、民主主義を根幹からゆるがす数々の疑惑・不祥事には開き直る安倍政権そのものが改められるべきであって、変えるべきは憲法ではありません。世論調査でも安倍首相の下での改憲に反対が多数となるなど、多くの人々が危機感を持ち、憲法を守り活かす活動は確実に大きく広がっています。社民党は、憲法改悪に反対する広範な人々とともに全国各地で運動を盛り上げ、平和と民主主義を築いてきた憲法の長い歴史を閉ざすことのないよう、改憲阻止に向け全力でたたかいます。

以上

http://www5.sdp.or.jp/comment/2018/05/03/%e6%86%b2%e6%b3%95%e8%a8%98%e5%bf%b5%e6%97%a5%e3%81%ab%e3%81%82%e3%81%9f%e3%81%a3%e3%81%a6%e5%a3%b0%e6%98%8e-6/


8. 2018年5月03日 11:00:33 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-2619]
2018年5月3日(木)

主張

2018憲法記念日

「戦争する国」許さぬ決意新た

 安倍晋三政権の下で、9条に自衛隊を書き込むなどの改憲策動が執拗(しつよう)に進められる中、きょう3日は1947年の日本国憲法施行から71年の憲法記念日です。解釈改憲に加えて、明文改憲に乗り出した安倍政権の憲法破壊の政治と、憲法を守り生かす国民とのせめぎあいは、ますます激しくなっています。日本と世界に多大な被害をもたらした侵略戦争への反省を踏まえて制定された憲法を守り生かし、二度と「戦争する国」にはならない決意を新たに、国民の世論と運動で安倍改憲政権を退陣に追い込むことが重要です。

侵略戦争反省踏みにじり

 安倍首相が憲法に自衛隊を書き込むなどの改憲を実現すると表明した昨年の憲法記念日から1年―。反対の世論が急速に高まり、予定した3月末の自民党大会での同党改憲案の決定や衆参両院の憲法審査会での改憲案づくりなどは思惑通り進んでいません。しかし、首相は最近も改めて「自衛隊の違憲論争に終止符を打つ」と表明するなど、改憲実現への異常な執念を示しています。自民党がまとめた、9条の2に「必要な自衛の措置をとる」として自衛隊を明記する案は、文字通り9条を空文化し、他国のための集団的自衛権の行使を含む、海外での無制限の武力行使に道を開く危険なものです。

 日本国憲法は日本が15年間にわたる侵略戦争で、310万人以上の日本国民と2000万人を超すアジアの人々を犠牲にした反省の上に立って、敗戦の翌年公布され、半年後に施行されました。

 憲法前文の「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることないやうにする」の言葉は、戦後日本の再出発に当たっての宣言です。施行後全国の中学1年生に配られた『あたらしい憲法のはなし』は、「こんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことをきめました」「一つは…戦争をするためのものは、いっさいもたない…もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって…じぶんのいいぶんをとおそうとしない」と説明しています。

 戦争の放棄や戦力の不保持が憲法に明記され、70年余り一度も変えられなかったのは、悲惨な体験から戦争に反対し、平和を求めた国民の声があったためです。NHKが昨年行った世論調査では、「9条が日本の平和と安全に役立ったか」との問いに、82%が「役立っている」と答えています。

 安倍首相が進める改憲は、こうした戦後の原点を破壊し、日本を再び「戦争する国」に引き戻すものです。絶対に許されません。

国際社会では対話の流れ

 日本の憲法と同じく戦争の反省を踏まえ作られた国連は、「われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い」と憲章にうたいました。戦争違法化の徹底とともに、対話による平和が世界の流れであることは最近の朝鮮半島の動きを見ても明らかです。

 憲法学者の長谷部恭男氏は近著『憲法の良識』で9条を変えることで「日本への信頼がゆらぎ、新たな脅威の対象となり、やがては国民の生命と財産が脅かされる」とその「リスク」を警告します。

 国民の声にも世界の流れにも反し、憲法を語る資格さえなくしている首相の改憲阻止が重要です。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-05-03/2018050301_05_1.html

2018年5月3日(木)

9条の心 石に刻む

全国に18カ所 安倍内閣後に建立広がる

 3日は憲法記念日。「戦争放棄」「戦力不保持」をうたった憲法9条の条文を、石に刻んで後世に伝えようとする人たち…。憲法9条の石碑が全国で少なくとも18あることが分かりました。沖縄県七つ、石川県三つ、長野県二つ、茨城県二つ、岐阜県、静岡県、岡山県、広島県がそれぞれ一つ。石碑の半分は、改憲の動きが加速した第1次安倍晋三内閣発足(2006年9月)以降に建立。「今こそ9条守れ」の思いが深く刻まれています。


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(写真)沖縄県大宜味村役場に建つ9条の碑

 「安倍政権の改憲の動きが慌ただしくなり、なんとしても辞めさせたいという思いで…」と語るのは、沖縄県の大宜味村(おおぎみそん)9条を守る会の平良啓子世話人代表です。県北部の大宜味村の役場敷地内に、県内で7番目の「日本国憲法 第九条の碑」がたったのは2017年12月です。

 芭蕉布(ばしょうふ)とシークワーサーの産地で知られる人口3000人の自治体の決意です。沖縄戦では南部から避難してきた県民や旧日本軍兵による飢餓、米軍の掃討作戦での巻き込まれによる死傷など悲惨な体験がありました。

 高さ約2メートルの碑には9条の1、2項全文が刻まれ、平和のシンボルのハトが9羽で「命(ぬち)どぅ宝」の文字をかこっています。碑の後ろには「憲法9条が永(なが)く守られ、平和な国際社会を構築する願いが込められている」と明記しています。

 石碑は昨年、宮城功光村長、平良さんを共同代表とする建立実行委員会がよびかけ、建設費は村民からの寄付など130万円で賄いました。

 平良さんは「大宜味も沖縄戦で多くの村民が死んでます。私も本土への疎開途中、アメリカの潜水艦に攻撃され沈没した対馬丸で奇跡的に生き残った一人です。今も海に沈んだ子どもたちの顔が忘れられません。役場の正面に建てた9条の碑は戦争放棄を固く誓った村民の強い思いです」と話しています。

戦争しない願い込め

9条の碑 沖縄県最多

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(写真)沖縄県那覇市の9条の碑

 「9条の碑」は全国で少なくとも18カ所ありますが、沖縄の7カ所は県単位としては最多です。

 しかも那覇市の9条の条文を刻んだ「恒久平和」碑は戦後40年の節目の1985年の憲法記念日の5月3日に建立され、行政が関わった碑としては全国初のものです。

 碑の建立を発案したのは84年まで務めた平良良松市長。当時、那覇市役所の総務係長として同市長を支えた真栄里泰山さんはこう振り返ります。「沖縄の『祖国復帰』(72年5月15日)にあたり平良市長は『本土で憲法がないがしろにされている』との危機感から、憲法の命をよみがえさせなければならない」

惨禍くり返さない

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(写真)沖縄県読谷村役場に建つ「9条の碑」

 親泊康晴市長(当時)はこの思いを受け継ぎ、台座にこう刻みました。「忌まわしい太平洋戦争の終結から40年の節目にあたり本市は憲法の目指す恒久平和主義が名実ともに定着し二度と戦争の惨禍が起こることのないよう祈念し、『平和都市なは』建設のシンボルとしてこの碑を建立する」

 読谷村役場入り口に建つ「9条の碑」は95年10月に山内徳信村長(当時)の「平和行政」の一環で実現しました。

 読谷村は、米軍が初めて沖縄に上陸、激しい地上戦に加え、「アメリカ兵に捕まれば虐殺される」として住民が「集団自決」で大量死したチビチリガマの悲惨な体験があります。戦後は米軍施政下で米軍による事件事故が絶えず、行政はこうした苦難の歴史と憲法9条の大切さを次代につなぐ「平和行政」に力を入れてきました。

 南風原町の「憲法九条の碑」は2007年の憲法記念日の5月3日に建立されました。碑建立期成会の「憲法九条を世界に広め平和を守る南風原町民の会」がよびかけ、町民の寄付で実現しました。

 碑が建てられているのは、沖縄戦で地上戦の激戦地となり、旧陸軍32軍の沖縄陸軍病院南風原壕群があり、「ひめゆり学徒」らが傷病日本兵の看病にあたり、数多くの犠牲を出した地域にあります。

大切さ問う時代に

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(写真)石川県旧鹿西町(現中能登町)の憲法第九条全文が刻まれた石碑(2004年当時)

 沖縄以外では、04年、石川県鹿島郡鹿西町(現中能登町)の元日本共産党町議、故杉本平治さんは、「日本国憲法第九条」と書かれた黒御影石(縦60センチ、横1メートル)に、9条全文が彫られた石碑を、自分の家の跡地に建立。「二度と悲惨な戦争を起こしてはならない。憲法9条を守ることを訴えたい」との思いからです。

 息子の満さん(57)は「結構、県外の人が見に来るんです。まさに9条の大切さが問われる時代になった。父が碑を建てたのも、大切さを地域社会に知らせていくため。その思いを引き継ぎ守っていきたい」といいます。

 茨城県下妻市の故安原菊夫さんは06年、「日中戦争で戦死した叔父の墓のそばに置けば9条の重みが伝わる」と、自分の家の墓のそばに個人で石碑を建てました。縦60センチ、横70センチの黒い泥板石に9条の全文が彫られています。

 安原さんは、初めて憲法9条を読んだとき「戦争をしない、武器を持たないと分かりやすく書いてあった。これでいい世の中になる」と小学校教員として子どもたちに憲法を教えました。安倍内閣の改憲の動きには非常に憤りを感じていたといいます。(井上拓大、遠藤寿人、原千拓、山本眞直)

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2018年5月3日(木)

きょう 71回目の憲法記念日

全国各地で行動

都内で憲法集会 志位氏参加

 3日は71回目の憲法記念日です。

 自民党が戦後初めて9条改憲の条文案をまとめ、安倍晋三首相(党総裁)を先頭に改憲にしがみつく一方、安倍9条改憲を許さない3000万人署名をはじめ広範な国民運動が前進する歴史的な対決の中での記念日です。

 南北首脳会談で朝鮮半島の完全な非核化、戦争終結を目標にした「板門店宣言」が出され、軍事を含む圧力一辺倒の安倍外交路線の破綻が際立っています。立憲主義破壊、国政私物化・民主主義破壊の安倍政権に憲法を語る資格はないという国民の怒りも広がっています。

 日本共産党の小池晃書記局長は憲法記念日にあたり「世界に誇る日本国憲法の進歩的諸条項を生かした新しい日本をつくるために全力をあげる」との党談話を発表しました。(談話)

 憲法記念日を中心に全国で「安倍9条改憲反対」「憲法守れ」と訴える多彩な行動が実施・計画されています。

 東京では、「9条改憲NO!平和といのちと人権を!5・3憲法集会」が江東区の有明防災公園で開かれます。午前11時から憲法カフェなどのサブステージが行われ、メインステージは午後1時からスタートします。野党各党のあいさつも予定。日本共産党からは志位和夫委員長があいさつします。

 主催は同実行委員会。「総がかり行動実行委員会」と「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が共催しています。雨天実施。

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2018年5月3日(木)

憲法施行71周年にあたって

日本共産党書記局長 小池晃

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(写真)小池晃書記局長

 一、今年の憲法記念日は、安倍首相が9条改定にあくまで執念をみせる一方、安倍政権のもとでの憲法改悪を許さないという国民多数の世論が高まるなかで迎えた。

 自民党は、先の党大会で、9条2項の後に、「前条の規定は、自衛の措置をとることを妨げるものではない」として、自衛隊を明記する条文案をまとめた。「自衛の措置」には集団的自衛権が含まれる。まさに、9条2項が死文化され、無制限の海外での武力行使まで可能にするもので、到底許されるものではない。

 安倍政権は、違憲の戦争法=安保法制を強行し、政府も憲法上認められないとしてきた空母の保有を検討し、長距離ミサイルを導入して敵基地攻撃能力保有にまで踏み出している。その一方で、南スーダンやイラクの「日報」を隠ぺいし、海外での自衛隊の活動、「戦場の真実」を隠し、シビリアンコントロールも大きく崩されている。この政権のもとで憲法9条を変えることの危険性は明らかである。

 いまこそ、安倍政権による9条改憲の策動をきっぱりと断念させるときである。

 一、憲法記念日の直前となった4月27日、韓国と北朝鮮との南北首脳会談が実現し、朝鮮半島の非核化と平和体制の構築に向けた画期的な第一歩を踏み出した。これにつづく米朝首脳会談の準備もすすむなか、北朝鮮問題の解決は対話と外交によるしかないし、その可能性が現実に広がっている。

 これに対して、安倍首相は、北朝鮮の核開発は「国難」だとまで言い切って脅威を煽(あお)りつつ、憲法9条改定の必要性と軍事力強化を声高に叫んできたが、こうした対話否定、圧力一辺倒で、主体的な外交戦略のない路線の破たんはいよいよ明瞭となっている。

 今日、対話による平和的解決の歴史的チャンスが生まれているもとで、日本政府に求められているのは、平和憲法を持つ国にふさわしく北東アジアの平和と安定を実現する積極的な外交努力に踏み出すことである。>

 一、いま、国政私物化、公文書の改ざん・隠ぺい・ねつ造、セクハラ問題、幹部自衛官による国会議員への暴言など、安倍政治は底が抜けたような状態にある。安倍政権は、秘密保護法、戦争法=安保法制、共謀罪と、次々と違憲立法を強行してきた。憲法を壊してきた安倍政権に憲法を変える資格も、語る資格もない。

 変えるべきは憲法でなく、憲法をないがしろにした政治である。そのためには、憲法改悪を許さない国民の世論と運動が決定的に重要であり、現在、党派の違いを超えて全国津々浦々で取り組まれている3000万署名が、その最大の力になる。

 日本共産党は、市民と野党の共闘で安倍政権を総辞職に追い込み、安倍改憲の企てを打ち破り、世界に誇る日本国憲法の進歩的な諸条項を生かした新しい日本をつくるために全力をあげる決意である。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-05-03/2018050302_02_1.html

2018年5月3日(木)

9条改憲 撤回を

日本被団協声明「自衛隊明記やめよ」

 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は2日、憲法記念日の3日を前に東京都内で記者会見し、安倍首相に対して、憲法9条への自衛隊明記の撤回を求める声明を発表しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-05-03/2018050301_04_1.jpg
(写真)会見する(左から)濱住、田中、木戸の各氏=2日、東京都内

 声明では、核兵器のない世界を望む被爆者と国民の声が力を発揮し、現行憲法下で日本が戦争を始めることを拒み、他国の人々を戦力で殺傷してこなかったのは、憲法9条が守られてきたからだと指摘。9条全文を改めて掲げた上で、自衛隊を明記すれば「戦争放棄」「戦力不保持」「交戦権の否認」をなきものにするとして、安倍首相に撤回するよう強く求めています。

 会見した木戸季市(すえいち)事務局長は、「被爆者は、憲法9条があるから戦争はもうないと思って生きてきたのに、9条を変更しようとすることについて危惧が広がっている」と指摘。「憲法9条をなきものにされることは、私自身をなきものにされるようだ」と語りました。

 田中熙巳(てるみ)代表委員は、「9条はすばらしい条文です。戦争とはどんなものなのかを考えるときです」と語りました。

 濱住治郎事務局次長は、2015年に被爆者に行ったアンケート調査を紹介し、戦争する国づくりへの危機感から「9条厳守」が8割を超えていると語りました。

日本被団協の声明 全文

 日本原水爆被害者団体協議会が発表した3日付声明「憲法9条への自衛隊明記を撤回せよ」は次の通りです。

 5月3日、日本国憲法が公布されて71年になります。1945年8月、広島、長崎で原爆の被害を受け、生き延びた被爆者は、病んだ体を奮い立たせ、「ふたたび被爆者をつくるな」「核兵器をなくせ」と国内はもとより、海外にも出かけて訴え続けてきました。核兵器のない世界を望む被爆者と国民の声が力を発揮し、現行憲法の下で日本が戦争を始めることを阻み、他国の人々を戦力で殺傷してこなかったのは、ぎりぎり憲法第9条が守られてきたからにほかなりません。

 2017年7月7日、国連のもとで核兵器禁止条約が採択され、条約を効力あるものにする努力がつづいています。残念なことは、日本政府がこの条約への参加はもとより、調印も批准も拒否していることです。その一方で、昨年の5月3日、安倍首相は、2020年新憲法施行を宣言し、現行憲法第9条第1項、2項はそのままに、第3項に自衛隊を加えることを表明しました。国際的慣行として、憲法や法律に新たに付け加えた条文は、前の条文を超えるものとして扱われます。第9条に自衛隊を明記することで、「戦争放棄」「戦力不保持」「交戦権の否認」を越え自衛隊を戦力として扱うことが可能になります。狡猾(こうかつ)な仕業は、それだけではすまなくなることを強く危惧します。

 憲法記念日の5月3日、あらためて日本国憲法第9条を掲げます。

 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」

 憲法第9条の要である「戦争放棄」「戦力不保持」「交戦権の否認」をなきものにする憲法第9条への自衛隊の明記は、本日を機に撤回するよう安倍首相に強く求めます。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-05-03/2018050301_04_1.html


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