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安易な統一会派は大政翼賛会への道 希望に巣食う与党の毒
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/221199
2018年1月13日 日刊ゲンダイ 文字起こし
立憲民主の枝野幸男代表(C)日刊ゲンダイ
1月22日に召集される通常国会まで1週間。結局、「立憲」「希望」「民進」の野党3党による“統一会派結成”は、実現しそうにない。
昨年末から民進党が呼びかけていたが、立憲の枝野代表は「希望とは理念、政策が異なる。終わった話だ」と拒絶。NHKの討論番組で、民進の大塚代表から「野党が結束することは義務だ」と重ねて連携を求められ、希望の玉木代表から「野党がバラバラではダメだ」と迫られても、「希望の党丸ごとと組むことは自己否定につながる。とても考えられない」と改めて否定している。
野党3党は、バラバラのまま通常国会に突入する可能性が高い。
しかし、立憲民主が統一会派を拒絶するのは当たり前の話だ。立憲と希望は、ほんの3カ月前、民進党が分裂し、仲たがいして生まれた政党である。選挙では激突している。政策は百八十度違う。「はい、分かりました」と、カンタンに一緒になる方がおかしい。
そもそも、統一会派という発想自体、国民不在もいいところだ。政治評論家の森田実氏が言う。
「民進党も、希望の党も、なぜ昨年秋の衆院選で希望の党が大敗したのか、まだ分かっていないのではないか。最大の原因は、いつも民進党議員は、国民を置き去りにしたまま、『あいつは好きだ、嫌いだ』でまとまらず、揚げ句の果てに、テレビマスコミに踊らされ、節操なく“小池新党”に駆け込むという醜い姿をさらしたからです。嫌気が差した有権者は『この人たちは信用できない』と確信した。いま統一会派の結成に動いているのも、あの時とまったく同じ発想です。国民を置き去りにし、理念も政策も度外視して数合わせに走っている。彼らはまったく懲りていない。反省ゼロですよ」
統一会派の結成に動いている理由は、すべて保身だ。
「民進党が野党結集に動いているのは、単独では来年の統一地方選も参院選も大敗必至だからです。希望は希望で、統一会派結成を党勢回復のきっかけにしようとしています」(野党関係者)
国民は眼中にないということだ。
希望の党 小池都知事&玉木代表(C)日刊ゲンダイ
統一会派を組んだら野党全体に毒が回る |
まかり間違っても、立憲民主党は、民進や希望の誘いに乗ってはダメだ。
国民も野党統一には反対している。日経新聞の調査では、「ひとつにまとまる必要はない」が61%に達している。
それに、希望の党も民進党も、支持率はたったの1%である。国会内の数を多少増やしたところで力にならない。
むしろ、統一に動いたら、立憲民主党は国民の支持を失うだけだ。立憲が高い支持率をキープしていることについて、ジャーナリストの高野孟氏が本紙の連載コラムでこう書いている。
<ひとことで言うとスッキリ感だろう。前原誠司をはじめ長島昭久、細野豪志、松原仁ら、本来なら自民党から出たかったような親米保守派や改憲タカ派が希望に行ってくれたので、立憲としては9条改憲反対を何のためらいもなく掲げられるようになった。それで、『どうも民進党はまざり物が多くてハッキリしないなあ。仕方がないから共産に入れるか』と思っていた広範なリベラル層が一挙に戻ってきたのだろう>
せっかく、党の主張がスッキリしたのに、希望や民進と一緒になったら、元のもくあみである。
それよりなにより、安易な野党統一は、「大政翼賛会」への扉を開けることになる。ハッキリ言って、希望の党は野党じゃない。安倍自民党の毒が回っている。はやくも長島昭久あたりは「スキャンダル追及に延々と時間をかけることはしない」と宣言しているくらいである。安倍首相とケンカする気はゼロだ。
もし、希望の党と統一会派を組んだら、野党全体に毒が回り、野党勢力は完全に死んでしまうだろう。
「野党3党の統一会派結成は、安倍首相を喜ばせるだけです。まず、『理念、政策が違うのに一緒になるのは野合だ』とカサにかかって責めたててくるでしょう。野党3党は、政策をスリ合わせるだけでも相当なエネルギーを取られますよ。とくに、今年は“改憲”が一大テーマになる。安倍首相が、野党3党の違いに目をつけ、手を突っ込み、揺さぶってくるのは間違いない。最悪なのは、希望の党の議員は、細野豪志や長島昭久などのチャーターメンバーを中心に安倍首相の考え方と極めて近いことです。統一会派を組んだら、野党全体が彼らに引っ張られかねない。統一会派を組んだら、どうしたって他党に気を使わなくてはならなくなりますからね。立憲民主が『安倍首相による改憲には反対だ』と訴えても、希望の党が『いや、改憲の是非を国民に聴くべきだ』と異議を唱えることは目に見えています」(法政大学名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)
なぜ、希望の党の支持率は1%に低迷しているのか。それは、たとえ小池都知事が去っても、自民党の毒が回っていると国民が見抜いているからだ。立憲民主党は、絶対に毒を口にしてはいけない。
自民の補完勢力は一つになればいい |
野党が取るべき道はハッキリしているはずだ。
前原誠司や細野豪志、長島昭久たちを排除し、残ったメンバーだけで一緒になることだ。安倍政権の暴走にストップをかけ、野党が政権を奪取するためには、それしかない。野党が一本化すれば、32ある参院選の「1人区」も、野党が17奪うことが可能になるという試算もある。
「やはり野党が選挙に勝つためには共闘が不可欠です。異分子を排除したうえで、可能な限り手を結んだ方がいい。たとえば、希望の党のなかにも、大串博志など、立憲民主と考え方が近い議員が何人もいます。同じ考え方の議員がまとまり、安倍自民党と対峙すべきです。自民党と対決するリベラル勢力が1つに結集すれば、共産党も選挙協力をしやすくなるでしょう。前原誠司や細野豪志たちは、維新の会と一緒になればいい。自民党の補完勢力が一緒になれば、有権者にも分かりやすくなります」(五十嵐仁氏=前出)
もう、国民は野党の数合わせにウンザリしている。民進党が崩壊したのも、自民党よりも右の議員を抱え、意見がまとまらなかったからだ。
枝野代表も、躍進した衆院選をふり返り、「政権交代のために(野党が)一つにまとまること(という発想)が、いかに有権者に嫌われているか痛感している」とメディアの取材に語っていたはずだ。
野党が数合わせに走ったら、安倍首相の思うつぼである。
安易な統一会派は大政翼賛会への道 希望に巣食う与党の毒 https://t.co/lRURVNE5dN #日刊ゲンダイDIGITAL
— proletarian (@nohohon6098) 2018年1月13日
前原、長島、細野のいる希望と会派を組んだらダメダメ民進党の二の舞いになるだけ。そんな橋を渡るアホはいないことに気づけない民進大塚と希望玉木
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