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日本、米軍の特権見直しを要望 米側はほとんど拒否 60年前の地位協定締結時 
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/810.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 19 日 13:57:54: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 謝罪外交再開へ暗躍する自民党スパイ、二階俊博 投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 11 日 18:40:31)

日本、米軍の特権見直しを要望 米側はほとんど拒否 60年前の地位協定締結時  
1/19(日) 5:10配信


日章旗(左)と星条旗 (資料写真)
 日米両政府が1960年に日米地位協定に調印する交渉過程で、米軍の特権的な地位を見直す57項目の要求を日本の外務省が文書にまとめ、米側に提示していたことが18日までに分かった。秘密指定が解除された外交文書に含まれており、当時は極秘扱いされていた。日本側は実質的な主権回復を目指して在日米軍基地の運用への関与や、基地返還時に米側が原状回復する義務などを求めたが、米側が大部分を拒否。受け入れられた項目は少なく、不平等性が指摘される現在の地位協定につながった。

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 地位協定は調印から、19日で60年を迎える。

 文書は57項目のうち、米軍施設・区域の管理権を定める3条を巡り「両政府の合意により定める条件で使用する権利と改めるべし」と要望。施設・区域外の管理権を「米軍の権利としない」などと具体的に言及し、基地の運用に日本政府が関与できるよう地位協定への明記を求めた。

 4条関連では米軍施設や区域を返還する際の原状回復と補償の義務を米軍が負うこと、5条関連では民間の港や空港の使用には入港料、着陸料を課すことなどを求めていた。

 前身の日米行政協定が、占領時代と変わらないほど米軍優位の内容だったことから、国内で高まっていた抜本的な改定を求める声を反映しているといえる。ただ、これらの要求は、いずれも実現しなかった。

 日本側が文書作成に踏み切った理由は、行政協定の改定交渉で、米側の担当者だったマッカーサー在日米大使が日本側の考えを全て示すよう求めたため。外務省が59年1月から2月初旬にかけて各省庁から聞き取り「行政協定改定問題点」として整理した。

 同年3月に藤山愛一郎外相がマッカーサー氏に手交。外務省の資料では、米側は「極めて消極的かつ強硬な反応」を示した。

 日本政府が「主権回復」に取り組んだ一端がうかがえる一方、米軍の既得権益を維持したい米側が難色を示し、結果的に不平等な状態が残った。その後60年間、地位協定改定は実現していない。

 地位協定の問題を調査、分析してきたジャーナリストの吉田敏浩さん(62)は「各省庁から、米軍優位の不平等な関係を改めるべし、との声が挙がっていた史実は重要だ。この歴史に学び、現政府は真の主権回復に向けた問題意識と気概を奮い起こしてほしい」と話した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200119-00523784-okinawat-oki  

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コメント
1. 中川隆[-14309] koaQ7Jey 2020年1月20日 20:59:53 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-1207] 報告
2020.01.20
日米安保の目的は日本を支配し、ユーラシア大陸に対する軍事的拠点にすること

 今から60年前の1月19日、「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」が日米地位協定とともに締結された。日本側で文書に署名したのは岸信介(総理大臣)、藤山愛一郎(外務大臣)、石井光次郎(法務大臣)、足立正(日本商工会議所会頭)、朝海浩一郎(駐米特命全権大使)だ。

 1951年9月にサンフランシスコのプレシディオ(第6兵団が基地として使っていた)で署名された日米安保条約を失効させて、新たな条約として批准されたもの。1951年のものを旧安保条約、1960年のものを新安保条約とも呼ぶ。旧安保条約が署名されたその日、同じサンフランシスコのオペラハウスで「対日平和条約」が結ばれている。

 日本に限らず、アメリカが結ぶ軍事同盟の大きな理由はふたつある。相手国を侵略の拠点にすること、そして相手国を支配し続けることだ。

 イギリスやハリー・トルーマン以降のアメリカはソ連/ロシアを侵略する動きを見せているが、これは本ブログで繰り返し書いてきた長期戦略に基づいている。その最終目標は世界支配だ。

 これは制海権を握っていたイギリスが考えた戦略で、ユーラシア大陸の周辺部を支配して物流をコントロール、内陸国を締め上げていくというもの。

 これをまとめ、1904年に公表したのが地政学の父とも呼ばれている地理学者のハルフォード・マッキンダー。ジョージ・ケナンの「封じ込め政策」やズビグネフ・ブレジンスキーの「グランド・チェスボード」もこの戦略に基づいているが、その後、この戦略が放棄された兆候は見られない。

 それに対抗してロシアはシベリア横断鉄道を建設した。ロシアが建設しているパイプライン、中国が推進している一帯一路もそうした対抗策だと言えるだろう。

 NATOの場合、加盟国には秘密工作部隊が設置されている。中でも有名な組織がイタリアのグラディオ。1960年代から80年頃まで「極左」を装って爆弾攻撃を続けた。狙いは左翼勢力に対する信頼をなくさせ、社会不安を高めて治安体制を強化することにあり、「緊張戦略」とも呼ばれている。

 そうした秘密工作部隊は各国の情報機関が管理、その上にはアメリカやイギリスの情報機関が存在している。手先として右翼団体が利用された。

 イタリアでグラディオの存在が浮上したのは1972年のこと。イタリア北東部の森にあった兵器庫を子供が発見し、カラビニエッリと呼ばれる準軍事警察が捜査を開始するものの、途中で止まってしまう。

 再開されたのは1984年。事件は右翼団体ONがイタリアの情報機関SIDと共同で実施していたことが判明する。SIDは1977年に国内を担当するSISDEと国外を担当するSISMIに分割され、情報の分析を担当するCESISが創設されていた。

 ジュリオ・アンドレオッチ首相は1990年7月、SISMIの公文書保管庫の捜査を許可せざるをえなくなり、同年10月に首相は「いわゆる『パラレルSID』グラディオ事件」というタイトルの報告書を公表した。グラディをの存在と活動を公式に認めたのである。

 グラディオの創設に関わっていたフランチェスコ・コッシガは大統領を辞任するが、2007年に興味深いことを話している。2001年9月11日に引き起こされた世界貿易センターと国防総省本部庁舎への攻撃はCIAとモサドがアラブ諸国を非難するために計画、実行したことを欧米の民主勢力は知っていると書いたのである。(“Osama-Berlusconi? «Trappola giornalistica»,” Corriere, 30 novembre 2007)

 アメリカと軍事同盟を結んでいる日本にも秘密工作部隊が存在しているのかどうかは不明だが、あっても驚かない。

 1945年4月にフランクリン・ルーズベルト米大統領が急死、5月にドイツが降伏たが、その直後にウィンストン・チャーチル英首相はソ連への奇襲攻撃を目論んでいる。そして作成されたのがアンシンカブル作戦。これは参謀本部の反対で実現せず、アメリカでの原爆実験の成功で核攻撃へ彼の気持ちは移っていく。

 アメリカでも好戦派がソ連に対する核攻撃計画を作成しはじめるが、そうした流れの中、1950年代に沖縄の軍事基地化が進んだ。沖縄を先制核攻撃の出撃拠点にしようとしたわけである。

 沖縄で基地化が推進されていた1955年から57年にかけて時期に琉球民政長官を務めたライマン・レムニッツァーはアレン・ダレスたちとナチスの高官を保護する「サンライズ作戦」を実行した軍人で、1960年に統合参謀本部議長となった。

 1954年にソ連を攻撃するための作戦を作成したSAC(戦略空軍総司令部)を指揮していたカーティス・ルメイもダレスやレムニッツァーの仲間で、1961年に大統領となったジョン・F・ケネディと対立する。

 ダレスたち好戦派は1957年初頭にソ連を核攻撃する目的で「ドロップショット作戦」を作成。​テキサス大学のジェームズ・ガルブレイス教授によると​、攻撃は1963年後半に実行されることになっていた。

 しかし、その前にはケネディ大統領という大きな障害があった。この障害が排除されたのは1963年11月22日。テキサス州ダラスで大統領は暗殺されたのである。

 NATOにしろ日米安保条約にしろ、その目的は侵略と支配であり、防衛の要素があるとしても、侵略と支配を前提にしての話だ。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202001190000/

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